正しい電話相談とは?
「私は正しいアドバイスをしているはずなのに、何故かリピーターさんが出来ないんです。それどころか理不尽な低評価までもらって最悪ですよ」
出品者様からよくそんなご相談をお受けします。
このようなご相談をお受けする度、僕は心の中でこう呟くのです。
「それってお客さんのせいじゃなくね?」
確かに僕のところにも定期的におかしなお客様はいらっしゃいます。
それこそ明らかに低評価目的の方や、嫌がらせ目的の方も。
そりゃあ頭にもきますよ、そういった人達に限っては。
ですが、その手の類の人に関しては元々リピーターになる対象でもないですし、だからこそ「あぁ、この人のストレス解消法はこれなんだな」とアルコールと一緒に流し込むことにしています(おかげで一時期酒太りしたことは根に持っていますが😠)
しかしながらこのような方は極々少数、大概は純粋に悩みを持ってサービスをご購入くださるお客様ばかり。嫌がらせ目的や低評価目的の人達とは違い、ご相談開始直後に一言二言言葉を交わせばすぐに分かります。
以上のことからも、リピーター様が付かない、低評価をもらいがち、そういった事象はなかなか発生するものではなく、ともなるとやはり原因は出品者様側にあるのではないか、そんな可能性も捨てきれません。
ご相談者様が女性の場合と仮定して、もしもあなたがこのようなご相談を受けたとしたら、彼女の悩みに対してどうお答えしますか?
この先を読み進める前に、実際にあり得るご相談と想定し、一度頭の中で本番さながらのシュミレーションをしてみてください。
いかがでしょうか?
おぼろげながらも頭の中に回答は浮かびましたでしょうか?
では準備はよろしいですか?
よろしければこの先にお進みください。
はい、センスの欠片もない0点の回答です。
もしも普段からそう答えているのであれば、絶望的に向いていないので今すぐ相談業から離れた方がいいでしょう。きっとあなたには他に向いている仕事があると思いますので、今すぐにでも転職活動をお勧めします。
などと、もしも仮に僕がこう言ったとしたら、あなたはどう思いますか?
今このブログを読んでいる方々は、ご自身の成長の為に、あるいはスランプ脱却の為に、皆様何かしらの理由を持ってここまで読み進められているかと思います。
ですがそんなあなたの向上心を全て無下にし、頭ごなしにこのような言葉だけを告げられたとしたら?
簡単に人に嫌われる方法を知っていますか?
お相手に正論をぶつけるだけ、ただそれだけです。
相談員として成長したい、もっと上手にお客様と会話を楽しみたい、そんなあなたの気持ちを一切汲み取ることなく、先ほどのようにただ正論だけを叩きつけた僕に対して、あなたはどんな印象を持ちましたか?
ここで一度話を元に戻しましょう。
お相手の方と縁を切りたい、軽く扱われているのを分かっているからこそ、一歩を踏み出す為に背中を押して欲しい。もしもご相談者様がそう望んでいるのであれば、その時はハッキリと「それただのセフレだよ」と、厳しい言葉をかけてあげるのも必要です。
ですが、ご相談者様は本当にそんな答えをお望みでしょうか?
もしもあなたの立ち位置がご相談者様と同じだとしたら?
不安と不満を抱え憤ってる自分に対し、少しでも寄り添ってもらいたいとは思いませんか?
そもそも人が人に正しさ強要すること自体が烏滸がましく、正論など所詮はその人だけの価値観にしか過ぎません。法に触れるようなご相談でもない限り、滅多に口にするものではないのです。
もしも同じような相談をお受けしたとして、僕ならこのような言葉をおかけします。
勿論このような返し方が100パーセント正解というわけでもありませんし、あくまでも一例に過ぎませんが、正論をお伝えするにしてもその前に出来るケアは沢山あるはずです。
正論がダメだとか、忖度をしろ、と言っているわけではありません。
ですが、こと恋愛相談においてはほとんどのご相談者様が、お相手との関係を断ち切りたい、ではなく、今の関係を良い方向に修正したいとお望みのことが多いものです。
以上の理由もあり開口一番の正論は絶対NG、まずはご相談者様の意思確認を。
キッパリと縁を切りたいのか、それともお相手との関係を修正したいとお考えなのか、ご相談者の本心、その見極めから始めるべきでしょう。
などと偉そうなことを言ってはいますが、実は僕も過去に似たような失敗をしております。
とあるご相談者様からお電話を頂いた際、その方はかなり落ち込んでいるご様子でした。理由は失恋、彼氏さんと別れた直後の話です。
当時そのお話を伺った僕は必死で復縁を進めていました。それほどまでに落ち込んでいたご相談者様に対し、復縁のアドバイスをするのが当然だと考えたからです。
ですがそれはまるで見当違い。ご相談者様は既にご自身の力で立ち上がり、前を向いて歩みを進めていらっしゃいました。結局のところお電話を頂いた本当の理由は、楽しく会話をしたい、ただそれだけだったのです。
縁ありこの時のご相談者様とは長いお付き合いとなり、今でも仲良くさせていただいてます(未だに当時のことはネタにもされますが・・・)
それでもこのような失敗を経験させてもらえた事には本当に感謝しております。この時の失敗がなければ、きっと相談員として今の僕は存在しなかったのですから。
今回のテーマは「正しい電話相談」などと銘打っていますが、そんなもの明確に出来るはずもありません。
それでも強いて正しさを定義付けるのであれば、『ご相談者様がその時に望む言葉』とも言えるのかもしれません。『答え』ではなく『言葉』です。
ご相談者様の幸せを考えてのド正論、お気持ちは分かります。分かりますが、ですがご相談者様からすれば余計なお世話、ありがた迷惑でしかありません。そんなものは身内や友人から散々言われているはずですからね。
実際にセフレや不倫関係など、その他諸々、良くない恋愛というものは多々あります。
が、それはあくまでも一般論。たとえそれが悪であれ、ご相談者様にとっては今置かれた状況が幸せである場合も多いものです。
なのでたとえそれが世間一般悪とされるものでも、一度はそれを受け止め、吐き出したい正論をグッと飲み込み、まずは同じフィールドに立ってあげてみてください。ご相談者様を正しい方向に導くのはそれからでも遅くはありません。恋愛相談に限らず、お仕事関係のご相談や、対人関係のご相談もまた然りです。
寄り添い理解し、その上で、それこそご相談者様本人ですら気付かない程度に、表向きの言葉の裏にひっそりと正論を滑り込ませてあげてください。隠し味のようにひっそりと。
そうすることで今ご相談者様が置かれているリアルな状況、近い将来起こり得るであろう未来を想像させてあげさえすれば、そこから先はご相談者様自ら考え答えを導き出してくれるものです。
ご相談者様、出品者様が共に成長出来るような言葉と言葉の紡ぎ合い。
相談業というお仕事に従事されている皆々様が、これから出会うであろう数多くのご相談者様と素敵な関係を構築出来るよう心より願っております。
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