第24回 [UEFA チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦] インテルvsリヴァプール 分析・解説 『結果と内容は比例しないことが起きる』
こんにちは! 細谷龍生と申します!!
もし私を知らない方がいましたら
自己紹介はこちらのnoteでしていますので
もし良かったら見てみてください!
今回は、第24回目の投稿です!
第24回目は、2月17日に行われた
”インテルvsリヴァプール”
について分析・解説をしていきたいと思います。
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〜試合情報について〜
’試合結果'
’メンバー'
’スタッツ'
新体制インザーギ監督になり、ラツィオで完成させたフットボールを継続しながら、インテルの色を出すサッカーでリーグ戦を首位をキープしているインテル。
12月29日以来負けなしを続けている好調リヴァプール。新加入ルイスディアスをはじめ、誰が出てもクオリティを出せる素晴らしいスカッド構成になっている。
お互い好調同士の対決。
リーグ戦ではないような質vs質の対決となった
チャンピオンズリーグ1回戦。
その結果はリヴァプールが2ー0で勝利。
もしかしたら、この結果を見ただけでは
『やっぱりリヴァプール負けないし、強い』
と感じると思います。
もちろん強いです。が、それ以上に
インテルの狙いはこの試合において
顕著にうまくいっていたと感じている。
このポイントをメインで今回は分析・解説していきます!
では本編に入っていきます!
〜第1部〜 リヴァプールがコントロールをしたかった『人とスペース』
リヴァプールはビルドアップフェーズにおいて、このような配置をしていた。
アーノルドが意図的にコナテにフラットの位置に
ポジションを取っていた。
これは明らかにいつものリヴァプールのビルドアップの形ではなかった。
ではなぜこの位置にアーノルドが取っていたのか。
その理由としては、分析と原則から用いた
ゲームモデルを採用したからだと仮定する。
プレミアリーグのチームには
インテルのような5-3-2がベースのチームは少ない。ブライトン、ウルヴズが使ったりもするが、メインではない。
その相手にどのようにコントロールをして
ゴールを狙っていくためにSBのアーノルドの位置になったと思う。
ここまでは意図の話。
より具体度を上げていきたいと思う。
5-3-2の中で、プレスの基準になってくるのは
CB→SBのパスに対して
インテルのIH or WBがプレススイッチをする。
上記の図のように、ベーシックなSBの位置をとると、アーノルドやロバートソンのプレー選択が狭い状態でボールホルダーになってしまう。
これはインテルのプレッシングにおける狙いである。
これを解決するためにプランに入れたのが
アーノルドのフラットポジションである。
ここにポジションを取ることによって、プレスをコントロールすることができる。
プレスに行くまでの時間を長くして
アーノルドのスペースと時間を与えるとともに
中央のパスラインが開く構造になっている。
アンカーのブロゾビッチはアンカーのファビーニョにスライドをしてるため、ライン間が空き、その間にジョタが落ちてきて、縦パスのラインを作れていた。
これによってインテルのプレスの矢印を折ることができ、前向きのリヴァプールがスピードアップをできているシーンが多々あった。
これはインテルが
パイプレッシャー、マンツーマンの
プレッシング形式だったからこそ
攻撃したいというリヴァプールの
▪️ビルドアップにおけるゲームモデル
が垣間見えたシーンであった。
このような狙いがある中でゲームを進めていったリヴァプール。
結果は2ー0。セットプレーで決め切る勝負強さ。
だが試合内容は劣勢であった。
インテルはリヴァプールをコントロールする時間が多かった。それはなぜか?
をしていきたいと思う。
〜第2部〜 インテルのローテーションから生まれる僅かなウィークとは
先程はリヴァプールのボール保持のところでの狙いを解説したが、インテルが主導的にボールを保持する時間が多かった。
それはどのように作り上げたのか。
インテルはさまざまな形をビルドアップの形として持っている。
上の図は自分が見た限りでのローテーションの種類である。
ローテーションというのは…
と定義している。
この試合ではリヴァプールの守備陣形は
人に依存する形式で守備をしていた。
人を指定して、ついていきプレッシャーをかけるリヴァプールに対して、ブロゾビッチ主導で
外側に枚数をかけて厚みを生むように
ローテーションをしていた。
4-3-3の構造上、IHとタッチラインを結んだスペースというのは、SBがスライドしない限りは、生まれてしまうスペースである。
しかし、外側でWBの選手がSBをピン留めしているため、ここをうまく使われていた印象である。
ただ、これが本当の狙いではない。
これによってインテルが狙っていたのは
▪️リヴァプールのCB間のバランスを崩すこと
だと分析する。
WBにボールが入ると、相手の最終ラインが
SBからスライドをせざるを得ない。
その時にボールサイドに寄った逆サイドCBの
背後のスペースをFWが狙っていた。
ファンダイクは特に身体能力でカバーできるため、ポジショニングがコナテ側に惰性で寄ることが
多かった。
大外から相手を引き出し、中央にスペースを生む
ずれを生むインテルのプレーが多くみられていた。
そうなると警戒の連続で、リヴァプールのプレスが後半立ち上がり〜終盤まで止まっていた。
これはインテルが施した狙いと
絶えず変化し続けるローテーションによって
明らかに攻守共に試合をコントロールしていた。
チャルハノールのクロスバー直撃。
ペナルティエリア侵入からのクロスなどなど
チャンスらしいチャンスを作り続けるも、最後は決定力のところで差が出てしまった印象である。
〜まとめ〜
今回は
インテルvsリヴァプールについて分析・解説しました!
リヴァプールは普段は戦わないシステムや相手選手たちにゲームを主導的に進めていなかったが
セットプレー2発でアウェーを勝利で飾りました。
インテルは負けたものの、インザーギ監督がしたいことを行いつつ、質が試合ごとに上がっているため、よりこれからが楽しみになりました。
リヴァプールファンとしては、嬉しい勝利ですが!
アンフィールドでやる2ndlegに関しては
全く油断できないと感じています。
むしろ難しくなるのではないかと思っています。
サッカーファンとして次の試合を楽しみにしています!
今回はこれで終わります!
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細谷龍生
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