育成年代ほど"アナリスト"が必要な理由
こんにちは。
日体大柏高校アナリスト兼レイソルTorコーチ
細谷龍生と申します。
今回は
育成年代のアナリストの重要性
について、主観的意見で述べさせていただきます。
〜育成年代のアナリストが必要な理由①〜
最近サッカー界のトップカテゴリーでは
アナリスト、テクニカルコーチという役職が確立されてきた時代になってきています。
この辺が自分の中でのアナリストの役目かなと考えております。(まだまだ勉強中ですが。)
分析は目には見えないですが、選手にある内在的なもの(意思決定、心理的状況)にかなり影響するものだと感じています。
それが良い方向に行ったり、または悪い方向に転がってしまったりすることがあります。
本当に奥深いものだと日々感じています。
話を戻すと、トップカテゴリーはアナリストが確立されている。
ただ、中学、高校の中でアナリストというものが大々的に確立されているチームはあまり聞いたことがないです。
あったとしても、規模感は少ないことは間違いないです。
ではなぜアナリストが育成年代ほど必要と感じたのか。
それは分析における
選手、チームの成長速度が格段に上がる
からであります。
特にパフォーマンス分析をできるかできないかは、大きく変化すると感じています。
サッカーチームの一週間は
練習→試合→休養
というサイクルで回っています。
それは至極当たり前のことなのですが、このプロセスの中で、試合→練習のこの間の期間で
という過程が含まれています。
この過程に指導者がどれだけ重要性があると捉えられているかが鍵になっていると感じています。
ここにパフォーマンス分析を行なっていくことで良い方向になると断言できます。
例えば前回の試合の課題がビルドアップだとします。
それを週初めに口頭だけでのミーティングや練習中のシンクロで伝えると、聴覚だけでの理解になり、その言葉を整理することになると
選手間での浸透度に差が生まれてしまいます。
なぜなら言葉を想像して、立体的に捉えないといけないためであります。
そこで映像の出番になります。
このように前節の課題を監督、コーチからヒアリングし、それを5分程度の映像にまとめ上げています。
このように映像を用いることで、視覚的にフィードバックすることができ、言われてることに対しての認識のズレが少なくなります。
この過程を行うことで、コーチングで取り上げやすくなったり、ミーティングでも『あの映像の〜』みたいな切り口で話しやすくなります。
実際に日体大柏でも、映像に取り上げたことが翌週改善して試合に臨めたことが多々ありました。
〜育成年代のアナリストが必要な理由②〜
次はサッカーに限らないことなのですが
子どもたちのトレンドについての話になります。
今の時代、試合映像を取り、YouTubeなどのプラットホームに上げ、選手に共有して見てもらうような構図が一般的だと思います。
それももちろん素晴らしいことなのですが
今の子どもたちは、長い映像というものを受け付けないというか、短い動画を求めている傾向にあります。
SNSを例で例えると
YouTubeショート
TikTok
などの1分程度の映像を繰り返しみているのが、デジタル文化になっています。
そんな今の子達に15分〜45分の試合を丸々みてほしいと言っても、なかなか見る動機づけには至らないと選手目線で思います。
子どもに限らずですが、時間というものは取り返せないもので、誰でも時間を有意義なものにしたいと思っているはずです。
その有意義な時間を使ってもらうためにも、アナリストが映像に対して時間をかけて、選手には時間を生んでもらうことが大切であると肝に銘じています。
常にニーズに合わせた
端的でワンポイントな映像を
サッカーでも求められていると感じています。
〜まとめ〜
以上で終わります!
アナリストとはなにをするのかという話から、育成年代におけるアナリストの必要性を述べさせていただきました。
練習と試合でサッカーは上手くなります。
それをさらに促進する。
または自分の課題や長所を映像と文字で可視化してあげること。
あくまで分析がメインではなく
成長のスピードを上げるツールであること。
だからこそ育成年代ほどアナリストを。
もっと発展して、海外のようなアナリスト市場になれるように自分も切磋琢磨していきます!
最後まで見ていただきありがとうございました!