第26回 [UEFA チャンピオンズリーグ決勝トーナメント準決勝1stleg] リヴァプール vsビジャレアル 分析・解説 『分析と対策を超えるのは質だけなのか?』
こんにちは! 細谷龍生と申します!!
もし私を知らない方がいましたら
自己紹介と夢について
こちらのnoteで投稿していますので
もし良かったら見てみてください!
↓
今回は、第26回目の投稿です!
第26回目は、4月27日に行われた
”リヴァプール vsビジャレアル”
について分析・解説をしていきたいと思います。
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〜試合情報について〜
’試合結果'
’メンバー'
’スタッツ'
安定した守備陣。
闘いながら、ゲームを支配する中盤。
誰が出ても点を取れる攻撃陣。
最強の布陣で連勝を続けている大好調リヴァプール。
リーガでは復調し、勝利を負けなしを続けている。チャンピオンズリーグでは、ユベントス、バイエルンといった強豪をジャイアントキリングして、準決勝まで上り詰めた
智将エメリ率いるビジャレアル。
好調なチーム同士の対決。
リヴァプールの圧倒的ホーム、アンフィールドで行われた試合は、ビジャレアルがその雰囲気に飲まれてしまうのか。もしくは、うまく対策を練って隙をつくことができるのか。
その結果はリヴァプールが2ー0で勝利。
ビジャレアルも
vsリヴァプールをより入念に考えてきたことが伝わる内容でしたが、それをシュート1本のみ、圧倒的なボール保持などで、ねじ伏せる
リヴァプールはさすがだなという内容でした。
今回は…
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▪️ビジャレアルのこの試合での優先順位とは?
▪️対策を"能力とプレーモデル"で壊した
リヴァプールの内訳
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この2つをメインに分析・解説していきます!!
では本編に入っていきます!
〜第1部〜 ビジャレアルがこの試合の目標を達成するためにしたこととは?
ビジャレアルは、試合開始直後から
保持するリヴァプールに対して
前から奪いに行ってショートカウンターを狙うことはしませんでした。
FWのプレスラインをハーフラインに設定して
4-4-2のミドルブロック〜ローブロックを形成して、リヴァプールを迎え撃った。
これを見て、ビジャレアルの守備における
大きな狙いが
2つあると感じた。
1つ目は
▪️ライン間のスペースを消すこと。
2つ目は
▪️裏のスペースを消すこと。
この2つが vsリヴァプールにおいて、したかった目的だったため、ミドルブロックを敷いたと考えた。
それを深掘りしていく。
まず1つ目のライン間のスペースを消すこと。
ビジャレアルにとって
リヴァプールの布陣は、個人戦術はもちろん、コンビネーション、位置的優位など、様々なところでの'優位性'を持たれている。
その’優位性'を消すためには
ハイブロックからプレッシングに行ってしまうと、4-4ブロックの間にスペースが生まれてしまい、矢印を折られた時に、速攻を食らうデメリットが考えられる。
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ショートカウンターというメリット
に対して
外されることによっての上下の運動量が増える
デメリット
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この2つを相対的に考えたら
後者のデメリットを消すゲームモデルは
100点に近い選択肢だったと私は思う。
次に2つ目は裏のスペースを消すこと。
これは先ほどのライン間のスペースを消すことにも繋がってくるのですが、少し違う。
ライン間を消すだけなら
・ハイ・ミドル・ロー
3つのどのフェーズでも、ライン間をコンパクトにできる。
ただ、ライン間をコンパクトにするだけでは物足りない。
ビジャレアルは、GK-DF間のスペース、つまり裏のスペースを消す必要があった。
なぜならリヴァプールのストロングを消すor隠すためには必要なピースである。
周知であるが、リヴァプールはセンターバック陣含めて、自陣から一本のフィードでひっくり返すパワーと質が伴っている。
それだけではなく、攻撃陣は圧倒的なアジリティとスピードを持っている。
DFラインの前向きの選手からボールが飛んでくる条件は様々あるが、その中の3つに
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・DFのマークの矢印が前に向かっている
・裏のスペースが空いている
・カバーが薄い
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これらが揃っているとより効果を発揮すると考えている。
これがより生まれにくいのが、ミドルブロックであり、ローブロックであり、リトリートである。
これらを通してビジャレアルから感じたことは
『ホームの試合まで最低0ー0で帰ろう!』
という意思疎通が見えた。
もちろん得点を奪うことを諦めたのではなく
2戦行うというレギュレーションの元、練られている戦略のため、この決断をできるエメリは純粋にすごいと感じた。
ボールを保持されることは諦めて、スペースを徹底的に潰しつつ、リヴァプールの力を最小限に抑える戦術は、前半はピンチもありながら'0ー0'で折り返すことができた。
だが、後半は2失点をくらい0ー2の完敗。
ビジャレアルが悪かったというよりかは
リヴァプールがそれを上回ることができた。
という表現が腑に落ちる。
それを第2部で分析していく。
〜第2部 リヴァプールは点を取るために"なに"をした?
リヴァプールはボールを保持できる時間が長かったため、より工夫が求められる90分間だったが、ピッチ外、ピッチ内の準備を自分なりに読み取っていく。
前進フェーズでは、チアゴがインサイドハーフ落ちをして、相手の2FWの脇のスペースにポジションを取り、3-1-4-2の可変から前進を図る。
このメリットは
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▪️チアゴが前向き且つフリーでボールをコントロール出来ること。
▪️相手サイドハーフをコントロールすることができる。
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この2つが挙げられる。
うまく前進して、ゴール前、ファイナルサードに上手く入ることができていた。
が、それだけでは点は取れない。
サッカーはボール保持=勝ちではないため
ゴールを奪うために、1工夫が必要である。
ではファイナルサードではなにを意識していたのかを紐解く。
ファイナルサードに侵入すると、より相手のカバーが強固になり、崩すことが難しくなってくる。
そこでリヴァプールが意識したのは
相手のブロックラインを
"意図的に上下左右にスライドさせる"
これをしていたと私は発見した。
ビジャレアルは、ラインコントロールが統率されていて、非常に綺麗である。
だが私はラインコントロールを
"ビジャレアルはさせられていた。"
と表現をする。
なぜなら、リヴァプールは高い位置でサラーやマネに入ってから、バックパスをアーノルドやチアゴにしたときに
2タッチorダイレクトで
逆バイタルエリアへ流し込むスルーパス
をよく入れていた。
これはバックパスによりラインが少し上がる瞬間。
つまり矢印が前方向に向いたときに
空くスペースを活用したいというリヴァプールの狙いがあった。
もちろんスペースが限られてくるため、前半はキーパスとして成功するシーンは多くなかったが、その伏線は、後半に回収されることになる。
これらを続けていると、ビジャレアルの最終ラインはどうなるかというと、裏パスを警戒して
少しラインアップが遅くなってしまう。
これにより、ライン間に間延びが生まれて
スペースが少し広がっていた。
その隙を全く逃さず、前を向くチャンスが多くなってきた後半。
2点目のシーンは
"いつもならコンパクトな2ライン"
にスペースが生まれてしまい、マネに決められている。
全てのチャンスがこの要因から生まれているわけではない。
が、質とプレーモデルから生まれた
"何をさせてどこを空けたいのか"
それが今回は
"スライドをコントロールすること"
だった。というものになったと感じている。
顕著に出てるからこそ、たまたまではないと思うし、この結果に繋がったと私は分析する。
〜まとめ〜
今回は
リヴァプールvsビジャレアル
について分析・解説しました!
明確な狙いと策を持って臨んだが、一歩及ばなかったビジャレアル。
その対策をねじ伏せるチームと個人の質を出したリヴァプール。
▪️スライドを主導的にコントロールする。
これに関しては新たな発見だったと思います!
いつもはやらない相手に、どれだけ自分たちの強みを見せるかの勉強になりました!
セカンドレグも非常に面白かった内容となるので、気になる方は是非両方みてください!!
以上で終わります!
閲覧していただきありがとうございました!
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