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遊戯王 1103環境 ジャンド入門書

 初めに

 お久しぶりです。最近になって遊戯王マスターデュエルで2011年3月環境を中学生ぶりに遊んでいます。
 当時使ってたという理由からジャンドを使っているのですが、周りに「初めてこの環境遊ぶからシンクロいっぱいするらしいジャンド作ったんだけど回し方が分からねえ!」って人が結構いました。
 なので僕なりの解釈にはなりますが、入門書と称してこのデッキの動かし方等を書いてみます。

 デッキレシピ


 個人的にこれが最もオーソドックスな構築だと思っていますので、今回はこの構築でお話させていただきます。

 そもそもジャンドとはどういうデッキ?

 ジャンドとは、植物ギミックにデブリドラゴンを絡ませた【デブリダンディ】がベースの構築です。
 しかし制限改訂で《デブリ・ドラゴン》と《ダンディ・ライオン》が減ってしまい、それの穴を埋めるために投入された《ジャンク・シンクロン》と《ドッペル・ウォリアー》から名前を取って付けられています。
 主な戦略は自己再生するチューナーや蘇生効果を持つモンスターの効果を使用し、シンクロモンスターを連打するコンボデッキです。
 墓地を多用するデッキであるため展開するのに準備ターンがいる初動の遅さが欠点となっていますが、一度回ってしまえばそれを補って余りある対応力と展開力で勝ち切る事のできるデッキとなっています。

 モンスターカード事の役割

 初めてジャンドを触る人にとってこれが一番分からないんじゃないかと思っています。
 なので大まかにモンスターの役割を分類してどう使うカードなのかを理解してください。

 このデッキではモンスターの役割は大きく分けて4つに分類されます。展開札、展開補助札、防御札、捲り札です。
 しかし中には一枚で複数の役割を持つモンスターも存在していますので注意しましょう。

 展開補助札

 展開補助札には墓地を肥やしたり、単体では展開出来ないけど展開札と組み合わせることで爆発力を生み出すカード等を分類してあります。

《ライトロード・ハンター ライコウ》
《ライトロード・マジシャン ライラ》
《カード・ガンナー》
《ダンディ・ライオン》
《ドッペル・ウォリアー》
《クリッター》


 展開札

 文字通りシンクロ召喚をするための初動札だったり連続シンクロ召喚を可能とする自己再生能力持ちを分類してあります。

《ローンファイア・ブロッサム》
《ジャンク・シンクロン》
《グローアップ・バルブ》
《スポーア》

 防御札

 数少ないジャンドの防御札として活躍してくれる縁の下の力持ち達です。

《ライトロード・ハンター ライコウ》
《ライトロード・マジシャン ライラ》
《エフェクト・ヴェーラー》
《冥府の使者ゴーズ》

 捲り札

 このカード単体で盤面を切り返すことの出来る捲り札です。場面によっては展開に組み込まれることもありますので大事に扱いましょう。

《デブリ・ドラゴン》
《カオス・ソーサラー》


 このデッキの動かし方

 では大まかにモンスターカードの役割が分かったところで動かし方の説明です。
 初めに少しだけ語りましたが、このデッキは墓地を多用するコンボデッキです。
 その為まずは状況を整えるところから始めます。ゲーム全体を通すと以下のような流れで回していくと良いと思います。


⒈展開補助札、防御札、魔法罠を駆使して墓地と盤面を整える
⒉展開札を使ってシンクロモンスターを出す
⒊残った展開札や捲り札、防御札を上手く使いながらシンクロモンスターで相手ライフを削る

 まず1ですが、主に墓地肥やしをして展開するための準備をします。
 そのために必要になってくるのが《ライトロード・ハンター ライコウ》と《カード・ガンナー》です。
 慣れるまではこの2枚を出していれば良いと思いますが、手札に墓地に置いておきたいモンスター等を引いていたら優先順位が変わる可能性があることは気をつけましょう。

 次に2です。このデッキで一番強い展開札は《ローンファイア・ブロッサム》の植物展開です。
 このカードと引いている蘇生札の枚数や魔法カード次第では2ターン目から動くことが出来たりもしますので扱いには気をつけてください。

 最後に3です。こちらがシンクロモンスターを出せば相手はそれに対応してきます。それを上手くいなしながらライフを詰めましょう。

 シンクロ召喚はその性質上、召喚するのに枚数消費がマイナスになっていきます。(チューナー+非チューナーの合計2枚以上)
 その消費した枚数を回復させるのが《フォーミュラ・シンクロン》であり《TGハイパー・ライブラリアン》なのです。
 相手と自分の枚数差を埋めてくれるのが《氷結界の龍トリシューラ》と《ブラック・ローズ・ドラゴン》です。

 ジャンドの主な展開ルート

 これを知っていると知らないとではかなり違うと思います。なので少しだけ紹介します。ただし、その時の手札や墓地、フィールドの状況によってこれらが出来なかったりするのでその点だけは気をつけてください。

①ローンファイア・ブロッサム+蘇生札1枚

パターン1
⒈《ローンファイア・ブロッサム》召喚して効果
(コスト→ローンファイア・ブロッサム自身、特殊召喚→ダンディ・ライオン)
⒉《ローンファイア・ブロッサム》を蘇生させ効果
(コスト→ダンディ・ライオン、特殊召喚→グローアップ・バルブ)
⒊《ダンディ・ライオン》のトークンと《グローアップ・バルブ》で《フォーミュラ・シンクロン》を召喚
⒋《フォーミュラ・シンクロン》と《ローンファイア・ブロッサム》で《TGハイパー・ライブラリアン》を召喚
⒌《グローアップ・バルブ》の効果で自己再生。《ダンディ・ライオン》のトークンとシンクロ召喚で《フォーミュラ・シンクロン》を召喚

=フォーミュラ・シンクロン、TGハイパー・ライブラリアン+3ドロー

 これで相手ターンに《ブラック・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚する構えの完成です。

パターン2
⒈《ローンファイア・ブロッサム》召喚して効果
(コスト→ローンファイア・ブロッサム自身、特殊召喚→ダンディ・ライオン)
⒉《ローンファイア・ブロッサム》を蘇生させ効果
(コスト→ダンディ・ライオン、特殊召喚→スポーア)
⒊ダンディ・ライオンのトークンと《スポーア》で《フォーミュラ・シンクロン》を召喚
⒋《スポーア》の効果でレベル4になって自己再生
(コスト→ローンファイア・ブロッサム)
⒌《ダンディ・ライオン》のトークンと《スポーア》で《TGハイパー・ライブラリアン》を召喚
⒍《フォーミュラ・シンクロン》と《ローンファイア・ブロッサム》でレベル5シンクロモンスターを召喚

=レベル5シンクロモンスター、TGハイパー・ライブラリアン+2ドロー

 パターン2は他に何も使用しないのであればレベル5シンクロモンスターを2体出すだけで終わりですが、これに蘇生札がもう1枚絡むだけで《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の召喚が狙えるようになります。
(ローンファイア・ブロッサム+蘇生札2枚)

 他にも動きはありますが、主にこの2パターンを覚えるだけで動かしやすさがグンと上がると思います。


 ジャンク・シンクロンとデブリ・ドラゴンの違い

 最後にこの2枚について。この2枚は一見同じような蘇生効果を持ちますが役割が明らかに違います。
 それは、それら1枚から出せるシンクロモンスターのレベルの差です。

 《ジャンク・シンクロン》1枚だとレベル5までに対して《デブリ・ドラゴン》はレベル7まで出せます。
 このデッキのシンクロモンスターで言うならば《A・O・Jカタストル》を出すか《ブラック・ローズ・ドラゴン》を出すかの違いとなります。
 仮に《ドッペル・ウォリアー》が手札にあった場合は出せるシンクロモンスターのレベルは+2上昇しますが、そうなると《デブリ・ドラゴン》からは《氷結界の龍トリシューラ》が出せるようになる等、明らかに出せるシンクロモンスターの強さが違います。
 そのため《ジャンク・シンクロン》は展開札であり、《デブリ・ドラゴン》は捲り札となるのです。

 終わりに

 如何だったでしょうか。
 この記事を読んで是非ともジャンドというデッキで遊んでみてください。
 それではまた。

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