第6回リアルアラサー杯使用デッキ RRC解説と環境総括


初めに

 先日行われたリアルアラサー杯にてちょっと形の変わったRRCを使用したのでそれの解説となります
 宜しければ最後までよろしくお願い致します。

デッキレシピ

 デッキレシピはこちら。一応RRCのためお触れとトマトが入っていますが、見慣れないカード多すぎだと思います。

 コンセプトとして、まずこの0503環境は非常に機械族が強い環境だったため、まずは《リミッター解除》で強引に3000ライフを削りにいって、そこから《キラートマト》等でゲームを組み立てようという考えになってます。

採用カードについて

 ここからは採用カードの解説となります。尚、RRCであるため特別な理由がない限り見慣れたカードの説明は省きます。

《カオス・ソーサラー》
 今回のデッキには《シャイン・エンジェル》が不採用のため、安定して光属性の供給が行われない事と、除去が不足していたので《サウザンドアイズ・サクリファイス》に対する回答としても期待して1枚ではなく2枚で採用しました。

《リフレクト・バウンダー》
 光属性の機械族その1。制限カードなので1枚採用止まりですが、複数枚積めるなら積みたいと思いました。

 打点も17あるため《同族感染ウイルス》等の16ラインを上から叩けるのが優秀でした。
 こんなことは多分起きないと思いますが、相手の手札に除去がなくて仕方なくこのカードに特攻を仕掛けてきた際のダメステに《リミッター解除》を合わせると3400の爆弾としても使えます。

《白兵戦型お手伝いロボ》
 光属性の機械族その2。化石カードすぎて探すのに苦労しました。
 16ラインの打点があり、ガジェット達に上から叩かれる心配がないので最低限の活躍が出来ます。
 【変異カオス】が多用してくる《スケープ・ゴート》による時間稼ぎの際にトークンに積極的に攻撃を仕掛けにいってデッキを回転させるのが役割です。

 実を言うと他にまともな光属性機械族がいないのが採用理由です。(他だと打点が1000しかない《ルーレット・ボマー》ぐらいしかいない)

《魔装機関車 デコイチ》
 闇属性の機械族です。
 リバースモンスターにしてはステータスも高く使いやすいカードで、今回のコンセプトにも合っていたので採用。

《キラー・トマト》
 RRCの戦線維持能力の要ですが採用枚数を3枚ではなく2枚に落としています。
 理由としては、環境シェア率1位の【変異カオス】に対して仕事しにくいことと、《ハイドロゲドン》に対して弱いからです。
 とはいえガジェットにぶつける分には強いカードであり、抗うためには必要と感じたので採用しましたが、サイドチェンジ後は抜いてました。理由は後述します。

《リミッター解除》
 今回の構築にするに当たり、一番悩んだカードです。
 メインから3投した理由は上でコンセプトを話した時に軽く触れたので割愛しますが、最大の理由が『サイドにデビフラセットで枠を9枚も割きたくなかった』というのがあります。

 このデッキ、初見だとかなり戸惑われるデッキですが分かってしまえば対策も簡単だと思われそうだったのでサイドにメタカードをその分多く入れたい気持ちがあったので、今回のような構築にしました。
(事実、当日レシピ提出した際にわいるどまんさんに「デッキタイプが分からない」と言われた結果、スタンに分類されました)

 実際に予選の1本目は5戦中4戦取れている、且つ《リミッター解除》によるフィニッシュも刺さったので合っていると思っています。
(残りの1本はガジェットに『先攻1ターン目グリーン壺双子悪魔』のムーブで叩きのめされた)

《王宮のお触れ》
 対ガジェットを見る際にこちらの攻撃を罠でいなされるのが一番しんどかった為仕方なく採用してRRCに至ったカードです。
 対変異カオスの時はサイドチェンジ後は抜けるカード筆頭なので腐るのを嫌って2枚止まりにしました。

 サイドデッキ

《可変機獣 ガンナードラゴン》《魔のデッキ破壊ウイルス》
 対ガジェット用にサイドに投入しました。
 決まれば儲けものレベルなので《魔のデッキ破壊ウイルス》は引けたら良いな程度のため、メインは《可変機獣 ガンナードラゴン》です。
 メインに《魔装機関車 デコイチ》と《キラー・トマト》が入っている関係でサイド後《抹殺の使徒が飛んでくるだろうと予想したのでそれを腐らせる意味合いもあります。

サイドチェンジプラン


 サイドチェンジ後は《デビル・フランケン》の1キルプランに変更します。
 それに伴って、強力ではあるもののライフを減らしてしまう《いたずら好きな双子悪魔》と《早すぎた埋葬》もサイドアウトしました。
 《キラートマト》は《デビル・フランケン》を呼べるので残すか迷った選択でしたが、リクルーター対策を嫌ってサイドアウトして完全にメインの機械族による《リミッター解除》のフィニッシュプランに寄せました。

 残りは数枚の対策カードとの入れ替えです。

当日の結果

1回戦 ガジェット
後攻 ×〇×
1本目、グリーン壺双子悪魔でお相手7枚スタート、こちら4枚スタートなので順当に負け。
2本目、リミ解なしでデビフラ押し切り。
3本目、グリーン施し双子悪魔、以下同文。

2回戦 変異カオス
後攻 〇〇
1本目、壺施し双子悪魔されてほぼ負けを悟ったものの、お互いに《破壊輪》を起動してライフが削れており、最後トップで《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》で勝ち。引いてなければ《カオス・ソーサラー》出しだったもののアド差もだいぶ捲っていたため概ね勝ちだったと思われます。

2本目、双子悪魔されたものの残りの手札が『デビフラ、リミ解、施し』で施しからハリケーン引っ張ってきてハリケーンデビフラで1キル

3戦目 青眼
後攻 〇〇
1本目、名推理されたので8宣言で青眼落ち。
そこからリソースゲーム展開して順当に勝ち。
2本目、デビフラ1キル

4戦目 ガジェット
後攻 〇〇
1本目、お触れを貼りながらライフ中盤まで《サイバー・ドラゴン》と他下級でライフを取り、最後は《リミッター解除》で勝ち。
2本目、デビフラ来なかったものの、相手の《破壊輪》でお互い4000に。《サイバー・ドラゴン》を強奪で奪われたが、《ハリケーン》で取り返し、《カオス・ソーサラー》展開して相手の《レッド・ガジェット》を除去した後《リミッター解除》で勝ち。

5戦目 デビフラ1キル
後攻 〇××
1本目、セットのみで相手からのアクションが何もなかったため攻勢に出る、《グラヴィティバインド》で一度止められたものの《王宮のお触れ》で封じ込めて勝ち。

2本目、デビフラセットがあったので《ハリケーン》起動すると《威嚇する咆哮》で一度止まる。
次お相手伏せ1枚とモンスターセット追加のみエンド。
伏せ1枚を怖がってしまいデビフラ行かなかったのが裏目に出て最後は相手にデビフラ1キルされる。

3本目、お相手にデビフラ1キルされる。

結果3-2の予選10位。

メイン戦 5戦中4勝
サイド後2本目 5戦中4勝

 という感じでした。
 こうしてみるとサイドチェンジプランもメインプランも間違っていないと思っただけにベスト8残れた内容でもあったので悔しい結果に。
 しかし優勝するには環境が1キル環境になっていたのでどの道出来なかったと思いました。

今大会の総括


 こちらが予選中のデッキ分布です。
 シェア率1位は変わらず【変更カオス】ではあるもののシェア率が若干縮小されています。
 2位はガジェット(フラ、除去合計)。
こちらのシェア率は前回と変わらず5という結果に。

 これを踏まえてベスト8に残ったのがこちら。
 

 フラガジェ含めて6/8が1キルデッキという究極なまでに1キル環境となりました。
 前回活躍した【現世と冥界の逆転】が結果を残したこともありシェア率拡大した結果、デッキ破壊と含めて3と大幅に増えました。

 優勝したムーさんの使用デッキはフラ1キル、準優勝のカナダレモンさんもフラ1キル。
 残りの戦闘をメインとするフェアプレイデッキは全部下位に追いやられる結果となりました。

 これはどういうメタゲームになったのかというと、【デビフラ1キル】は先攻で1キル出来ないものの後攻で1キルを仕掛けてくる。
 であるのならば先攻1ターン目に勝負を決めようという【現世と冥界の逆転】と【デッキ破壊】が出てきた結果、今回の超高速環境だと思います。

 【デビフラ1キル】と【現世と冥界の逆転】の両方に共通していることとして、全てを後押ししたのが《ハリケーン》が3枚使えることになっています。

 このため、今後リアルアラサー杯では環境が進めば進むほどフェアプレイデッキの減少は進み、1キルデッキのシェア率が拡大し続けることになってしまうと僕は予想します。


終わりに

 わいるどまんさんに聞いたのでほぼ間違いないと思いますが、リアルアラサー杯の0503環境は次回で最後(予定)との事なので悔いのないデッキ選択をしてまた挑みたいと思います。
 閲覧ありがとうございました。


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