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「人はいつ花が咲くか分からない」ソフトバンクが6年間未勝利の田中正義を励ます
「(球団から)『人はいつ花が咲くかは分からない。それが早い人もいれば、遅い人もいる。期待しているよ』と言われた。申し訳なさもあるし、口で頑張りますと言っても口だけだなとなってしまうので、しっかりと結果で見せられるようにしたいと思っている」
「来年7年目になるけど、自分の足で歩いているような感覚がようやくつかめてきた。着実に課題を詰めれば、来年しっかりやれるんじゃないかと思う」
素晴らしい球団。
素晴らしい選手。
ステキな話が聞けてホッコリした。
田中正義。2022年は飛躍の年になる。そう予感させるものをシーズン前から随所に見せていた。そんな中、開幕直前で故障するというショッキングなニュースが舞い込んできた。
あの時、ホークスファンでもなければパリーグファンでもない僕でさえ、こんな難儀な話があるのかと、嘆き悲しんだことを良く覚えている。ファンの方はもちろん、田中正義本人の胸中はいかばかりか。想像するだけで胸が痛くなる。
故障の期間を乗り越えて一軍に昇格した後もコロナ禍に見舞われる。陽性判定が出て離脱を余儀なくされた。
「条件はみんな同じ」と言ってしまえばそれまでだけど。彼のプロ野球人生、そして、2022年シーズン前の快調な船出を思うと、どうしても肩入れしてしまう自分が居た。これはカープファンとしてではなく、1野球ファンとしての想いだ。
そんな中、この記事が目に入った。
▶ 「人はいつ花が咲くかは分からない。それが早い人もいれば、遅い人もいる。期待しているよ」
心底嬉しかった。ホークス球団は田中正義ののとをちゃんと見てくれているんだ。それが伝わるメッセージはこれ以上ない。
結果だけを見れば、鳴り物入りで入団してきたドラ1の大卒投手が6年間未勝利だと、期待外れの烙印を押されても仕方ない。
そうではないということは、結果以外の部分、本人の野球に取り組む姿勢などが評価されている何よりもの証拠。
それに、球団だけでなくファンの声も、僕が知る限り、あたたかいメッセージが多い印象。それだけ彼には、応援したくなるような魅力が備わっているわけだ。
僕自身、2023年シーズンも、1野球ファンとして、田中正義のことを陰ながらエールを送り続けよう。
「一生懸命頑張ってるのでみんな見てください!」と周りにアピールしている気持ちが強い内は、自分が期待しているような結果を得られないもの。
一方で、
「周りのことはどうでもいい。自分のために今日という1日を全力で生き切る。」と腹を決めてひたむきにやっていると、自分が知らない所で頑張りを認めてくれたりもする。
人間、見ているようで見ていないけど、見ていないようで見ている。世界は良く出来ている。改めてそんなことを考えさせられる記事だった。