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【夢日記】2024.12.21(土)キャッチボールを遠巻きに眺める
僕はキャッチボールを行なっている野球少年達を眺めていた。河川敷にあるグラウンドの中で少年達が精力的に動いている。生き生きとした笑顔が特に印象的だった。
僕は病人だったらしい。入院中なのだけど、外出許可が下りて、「病室から眺めていた野球少年達をもっと近くで見たい」という要望が叶い、その河川 敷の近くまで来た、そんなシチュエーションだった。
野球少年達はハツラツとしたプレーを見せている。良い意味で、監督さんの存在感が無いなぁ、と感じた。「良い意味で」というのは、いわゆる、”やらされている感”が出ておらず、少年達が主体的に取り組める環境づくりを構築し、”ファシリテーター”としての役割を全うする様子が窺えたからだ。
「僕も、なりたかったけど、なれなかったな…。」
ふと、センチメンタルに浸る自分が顔を覗かせた。それまでは柔和なまなざしを向けていたのだが、不意に、羨望のまなざしへ、感情が変化してしまったのだ。
そう。僕も、ああいう人に、なりたかった。心理的安全性が担保された環境を提供するリーダーに、なりたかった。威厳に満ちて、スッと現れると、雰囲気がピリつくリーダー像を、否定はしないけれども、自分が目指す姿はソレではないな、と思いながら過ごしていたし、なんなら、今もそう思っている。
この手の話題に思考をめぐらすと、「甘い」と「優しい」の違いについて考える自分が出て来る。幾度となく考えて来たテーマだが、明確な答えは、出せないまま。僕は、周囲の人間から見ると、「優しい」ではなく「甘い」らしい。それでも、「優しさ」を追っている自分が、どこかに居る。
「父性と母性の両立が重要」と、何かの書籍で書かれていたことを思い出す。その一文を見て、「言うは易く、行うは難しだな…。」と感じた。理屈では理解出来る。それを行動に移すのが困難なのだ。
ファシリテーターは、一見すると、何にもしていないようにうつるが、全方位にアンテナを立てて、ベストなタイミングでベストな声掛けを行なうことの出来るエキスパートであると、僕は思っている。
「なりたかったけど、なれなかったな…。」
今の僕には、目指す気概すら、失われてしまったようだ。なぜ病床に伏していたかは定かではないが、色々、あったのだろう。現実世界のアレコレが浮かんでくるが、話せば長くなるので、ココでは、割愛する。
最初は、少年達のキャッチボールを、ポジティブな感情で眺めることが出来ていたのだけど、次第に、ネガティブな感情に支配され始めて、ついには、まぶしくて見ていられない、という気持ちになってしまった。
そっと席を立ち、帰路についたところで、目が覚めた。
【※】テーマソング My Hair is Bad『観覧車』
優しいだけが優しさじゃないと
どこかで分かるのに
それでも優しさばかり追っている