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【ソフトバンク】アキレス腱断裂…上林誠知に響いた「ホリエモンの言葉」

「やれることは多くなかったけど、やれることをやってきた。体を大きくして、強い体をつくろうと思って、過去一番と言える体に徐々に仕上がってきた。来春の宮崎キャンプで『コイツ、相当やってきたな』と周りが思う準備を今後も続けていきたい」
『未来のことを考えることに意味はない。過去を悔やんでいる暇はない。目先のことに集中すること。長期計画なんか関係ない。未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ』(堀江貴文)
「自分も、周りの人も、誰一人として未来のことなんか分からない。僕自身のことを言えば、現時点の(他者)評価としては外野の中で序列は下の方なんだろうと思う。でも、そのままそうなるとは思わない。みんなが思っている序列を覆すくらい、2月の宮崎キャンプからアピールすればいい。できるか、できないかはやってみないと分からないけど、今を一生懸命に駆け抜けたら自分はやれると思っている。だから、堀江さんの言葉は今の自分に響いた。今を集中して生きる。周りが見えなくないくらい、目の前のことだけに集中したい」

上林誠知。

あくまでもカープファンから見た印象だけど、彼は「生真面目過ぎるが故に生来のポテンシャルを発揮しきれていない」というイメージが強い。

セリーグで例えるならば、ヤクルトの塩見などは、選手のタイプとしては似ているのかなと個人的には思う。だけど、プレースタイルは正反対と言って良いほど違う。そんな感じ。

塩見を「頭よりも先に体が反応する」と形容するならば、上林はその逆で「体よりも先に頭が反応する」そんな風に見ているかもしれない。


誰もが認める潜在能力を持ち、誰もが認めるストイックさを持つ。故に、周りの期待値も高くなる。上林本人もそれを十二分に分かった上で、自分自身にプレッシャーをかける。また、それに耐えうる精神力も併せ持っている。

・・・だけど。自分に負荷をかけ過ぎてやいないか、心配になることも良くあった。

努力が報われて欲しいとも感じるし、無理し過ぎないで欲しいとも感じる。彼を見ていると、アンビバレントな感情が湧き起こって、何とも言えない心持ちになる。

無礼を承知で書けば、目的が「1軍の舞台で結果を出す」というよりも「克己心・刻苦勉励」。つまり、己を高め続ける永遠の修行に出ているような・・・。そんな思いを抱くことだってあった。


そんな中、この記事が目に入った。

“前後裁断”

まず、この言葉が頭に浮かんだ。

野球界では野村克也さんが好んで使用されていた言葉。それに感銘を受けて、工藤公康さんや小久保裕紀さんも、サインを求められたら書き添えていた。そんなエピソードを聞いた覚えがある。

過ぎ去った過去に思い煩わうな。誰にもどうなるか分からない未来を憂うな。今この瞬間に集中しなさい。

このフレーズは、大きな期待を受けてプロの世界に踏み入るも、自分が思い描いた野球人生を歩めていない・・・。そんな現状の上林だからこそ、心に深く突き刺さったのだろう。


“地獄を見た人間は強い”

誰だって、右肩上がりにトントン拍子で成長したい願うもの。だけど、人生ってそんな簡単なもんじゃない。想定外の出来事が起きる方が当たり前だし、思い通りに行かずイライラしたり、あるいは、悲嘆に暮れて何も出来なくなったりもする。

そう。思い通りに行かないのが人生。

・・・だけど。

僕は思う。思い通りに行かないのは、なにも、悪い方向に限ったわけではないと。良くも悪くも、思い通りに行かないのが人生なんだと。

思いもよらない不運に見舞われて奈落の底に落ちていったような絶望を味わう時もあれば、思いもよらない幸運に恵まれてサクセスストーリーを駆け足で登っていくことだってある。


大事なことなのでもう一度書く。地獄を見た人間は強い。そして、マイナスの状態からでも這い上がれる忍耐力も彼は持っている。

上林選手。陰ながらではあるけども、1野球ファンとして、あなたの活躍を願っているよ。

カープ戦ではお手柔らかにお願いしますね(笑)

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