【2206字】2024.07.22(月)|「今だけ1枚増量」
0.サムネイルにチャチャ入れ
お風呂がチョコレートフォンデュに・・・。一度は夢見るシーンだ。『ヘンゼルとグレーテル』の「お菓子の家」的なやつ。でも、子ども心をくすぐられるものはあるけれど、大人になった今は、そんなに惹かれないかなぁ・・・。お菓子の家も、チョコレートフォンデュのお風呂も。
それに「問答無用で」だよ。つまり、普通に湯舟に浸かろうと思って入浴したら、突然、浴槽の水がチョコレートフォンデュに変身する、っていうことでしょ。「チョコレートフォンデュのお風呂に入るぞー!」じゃなくて、「さぁお風呂に入るかぁ~」で、チョコレートフォンデュにされるわけだよ。有無を言わさず。それで「密かに大人気」って、にわかには信じがたいなぁ・・・。
【謝意】すいません、ジョークとして流してください。
【感謝】面白いフォトギャラリー、どうもありがとう!
1.「今だけ」に滅法弱いタイプ
期間を限定されると購買意欲が急速にかき立てられてしまう。頭の中では「いかんいかん、心理学の初歩中の初歩やろ。こんなん。人間心理を利用したマーケティングに引っ掛かっちゃだめだ…。」と思いつつも、ついつい手を伸ばして買ってしまう。
家に帰って、冷蔵庫にしまう時に、自己嫌悪に苛まれる日々。そのたびに「克己心」というワードを思い出しては、「もう買わん!」と誓うも、喉元過ぎれば熱さを忘れ、気が付けば今日もこうして買っている。
「まるで成長していない・・・」(スラムダンク|安西先生風に)
ここからは僕の推測に基づいた話なので「事実無根じゃないか!」という物言いもあろうが、「この商品には『今だけ』と書いてあるけど、いつ見ても『今だけ』と書かれていないか!?」と思う時すらある。そこまでくると「商標法違反」的なナニカに引っ掛かりそうなものだが・・・。だから、”永遠に今だけ”ってわけではないのだろう。おそらく。さすがにないって。「『今だけ』って文言を入れておけば、売り上げが〇%アップするから、ずっと入れちゃえ(笑)」なんてことは、無いはず・・・。無いはずだよね?無いんだよね?信じていいんだよね・・・?
「嘘だと言ってよバーニィ・・・」(ポケットの中の戦争|クリス風に)
2.「増量」に滅法弱いタイプ
大学生ぐらいの頃と比べて、めっきり食べる量が減ったにもかかわらず、相変わらず「増量」に反応してしまう自分が情けない。もう「並み盛り」で満足出来るお腹なのに、ついつい「大盛り無料!」とか「おかわり無料!」と言われると、「大盛りにしなきゃ…。」「おかわりしなきゃ…。」と思って、無理に食べて、腹八分目を軽く超えて、腹十分目、ひどい時には、腹十二分目、ぐらいまで詰め込んで、「ウップ…。」となる。
「まるで成長していない・・・」(スラムダンク|安西先生風に)
ただ、最近の「増量」事情でいうと、食べ物ではなく、お風呂で使うシャンプー類であったり、歯磨き粉など、そっち関連の物の方が、印象に残っている。食べ物の「増量」に惹かれなくなりつつあると言えよう。そう考えると、失敗から学んだ、と言っても良いんじゃないかな。
「『負けたことがある』というのが いつか大きな財産になる」
(スラムダンク|堂本監督風に)
僕の場合、コレといったこだわりがなく、自分の中でコスパが良いと感じる商品を、使いながら試していくことが多いのだが、その際に、「10%増量!」とか書かれていると、「あっ、じゃあ試そうかなぁ…。」となる。ちょっと割高と思える商品でも、「10%増量してる時じゃないと手が出ない商品だし…。」と思って、買うこともしばしば。
こうやって、冷静な頭で振り返ってみると、やはり、手のひらの上で転がされているのだなぁ、と思う。僕は、「10%増量」の文言が書かれていなければ、そもそも、その商品を手に取ることはなかったはずだ。にもかかわらず、手を取らせるための口実を作らせた上で、購買者に「普段は手が出ないものをオトクに買うことが出来た!」と喜ばせている。実に巧妙な手口だ。ぐうの音も出ない。
3.マーケティングについて物思う
マーケティングへの興味関心は、無いことも無いのだが、そこに精通すればするほど、人間心理が、見え過ぎてしまうきらいを感じて、考えるだけで、ナニカがせり上がって来る感覚を覚えるというのか、「ウッ…。」となる感じがある。トンデモ理論と思ってもらって結構だが、僕にとっては、ある種、”知らぬが仏”でもあるのだ。
知り合いが雑談でポロッと出した一言が忘れられない。
もしも、その知り合いの言う通りだとしたら、僕は、自らの意思で、手のひらの上で転がされることを、望みたい。「信じていたのに裏切られた!」とヘイトを向けることもしたくないし、猜疑心の塊みたいな人間にもなりたくないから。
キンキキッズが「愛されるよりも 愛したい マジで」ならば、僕は「騙すよりも 騙されたい マジで」だ。
【P.S.】
ちなみに、僕が愛してやまない太宰治は、こんな言葉を残されています。ご参考までに。
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