【夢日記】現実世界では恋愛成就しなかったMと夢世界でデートを楽しんだ
舞台は大学。初めてバスケットサークルの同期として顔を合わせることになった時から「あっ、この人のこと、好きになるかもしれない・・・。」と感じていたMと、ひょんなことから恋仲に発展していた。
夢の世界では、どういう経緯で交際に発展したかまでは描かれていなかったのだが、デートの際におとずれた、ファッション店と串カツ屋さんでの立ち居振る舞いを見る限り、終始、Mが僕のことをリードする感じだったのが印象的だった。
そこから推測すると、現実世界の自分よろしく、男らしい雄々しさではなく、なよなよとした女々しさを露呈しながらも、なぜか女性の母性本能に訴えかけることに成功してしまい、気付いたら恋仲に発展していた、そんな体たらくだったのではなかろうか。
ファッション店の彼女は、可愛かった。間違った。「は」ではなく「も」だった。だなんて、よくある惚気話はそこそこにしておくとして、夢の世界の彼女も、一挙手一投足、可愛かった。服の好みは、僕の言葉で説明するのであれば、カジュアル、だった。エレガント、ではなかったし、ガーリー、でもなかった。それが最高に可愛かった。特に、Gジャンを着ている彼女が、僕は好きだった。身長が150センチにも満たないぐらい小柄な体躯をしながらも、180センチぐらいはある僕を容易く凌駕してしまうエネルギッシュさを持つ彼女にお似合いだと、密かに感じていたからだ。
ファッション店から串カツ屋に場所を移しても、やっぱり彼女が僕のことをリードしてくれていた。また、彼女は、ヘルシーな揚げ物とジャンキーな揚げ物にも堪能らしく、僕に、色々な知識や持論を聞かせてくれた。
彼女いわく、
「揚げ物は体に良くないと言って全て断ってしまうと、食欲が満たせないストレスで、かえって体に毒。同じ揚げ物でも、どんな油を使っているかによっても変わって来る。この店の串カツは米粉で揚げているのがお気に入り。具材によってヘルシーかジャンキーか考えながら食べるけれども、コレも同じで、我慢し過ぎないことがポイント。そこの線引きは人それぞれだから、自分に合った食べ方を見つける必要がある。そういうのも『楽しみながら行う』のが私は大事だと思っているよ♪」
要約するのであれば、大体、こんな感じのことを言っていたと記憶しているのだが、僕は、話の内容うんぬんよりも、普段とは異なる解説口調で話している彼女が可愛いなぁ、得意気な表情を浮かべる彼女も可愛いなぁ、などと、全く別のことを考えていたため、有難い説法も、耳から耳へと抜けてしまっていた。
彼女とバイバイした後、恒例の振り返りタイムで「串カツ屋で色んな話を聞かせてくれたけど、内容そっちのけで、顔や声にばかり着目してたから、ほとんど覚えてないなぁ・・・。」ということに気が付き、これまた恒例の反省タイムに浸っていた。
こういう状態を「豚に真珠」とか「馬の耳に念仏」と言ったりするのかな、と、心の中で独り言ちながら、クスクスと笑っていると、目を覚ました。
現実世界の僕は「今日は珍しく『吉夢』と呼べる良い夢だったなぁ・・・。」などと、しばし余韻に浸っていた。
しかし、やがて「夢の世界で起きた出来事さえも、現実世界と同様に『ちゃんと話の内容に耳を傾けないといけない』と思い始めて、自らを叱責しているのか・・・。」なんて考えていると、気が滅入ってきた次第である。
つくづく、自縄自縛が、大好きらしい。