【エッセー】迷惑メールを深掘りしちゃう変な人
目が覚めて、スマホをチェックしたら、新着メールの通知件数が、なんやらおかしなことになっていて、確認してみたら、こんなことになっていた。
その数、なんと11件。LINEが全盛の時代で、「0:30~9:18」の間で、11件である。これはなかなかの数字ではなかろうか。少なくとも、僕のライフスタイルで行くと、自己ベスト更新、だと思う。複数の取引先と同時並行でやり取りしている売れっ子営業マンとかだと、また変わって来るのかな?(営業職は考えるだけでお腹が痛くなるダメ人間)
だが、件名を見れば一目瞭然だが、そのほとんどが、迷惑メールだった。いや、「ほとんど」どころじゃないな。11件中10件が、迷惑メールだった。「ほぼ全部」と言うべきか。逆に、「LISTEN」が、浮いて見える。僕のポッドキャストをプレイリストに追加してくれてありがとう。
※LISTEN:音声投稿サイト(文字起こしもしてくれる優れもの)
ちなみに、スクリーンショットをしたのは、「9:18」までだが、それ以降は、パタリと止んだ。いったいなんだったんだ。逆に気になる。迷惑メールって、忘れた頃にやって来る、そんな印象があるんだよな。それで、来る時は、1件とかじゃなくて、数件、ドバドバッと来る。でも、まぁ、寝て起きたら11件ってのは、目を疑うレベルだったけれども・・・。
あと、今回は特に感じるのだけど、迷惑メールを送って来た時間帯って、リアルタイムだったりするのかな。だとしたら、深夜・早朝問わず、ご苦労様でした、なんて思いも湧いて来る。そう。送られてくる時間帯に引っ掛かりを覚えることも多いのよ。迷惑メールって。「ハードワークですねぇ・・・。」って思ったり。それと同時に、いったい俺は何の心配してんねん、ってセルフツッコミも添えたくなるけどさ。
せっかくの機会だから、件名と時間帯に着目して、一つ一つ、深掘りしてみるとしよう。
【八村隆一】
「0:30」と「5:25」に送って来ている。その間、5時間弱。僕に迷惑メールを送りつけた後、ひと眠りしてから、再び、僕に迷惑メールを送りつけて来たのかしら。そう思うと、ご苦労様です、って感情が、真っ先に湧いて出て来る。自分で言うのもなんだが、お人よしが過ぎるかもしれない。まぁでも、そこまで、実害を被っているわけでもないし、と思ってしまうのだ。迷惑メールを送られたことに憤ることよりも、「中の人」のライフスタイルが気になってしまう癖が、僕にはある。
よくよく見てみると、「9:10」にも、「隆一八」と書かれてある。「0:30」の時は、名前の方が先に来ていたのに。いったい何があったのだろう。あと、「ハーティー」と「ブラボー」の違いも気になってきた。あと、「パーティー」じゃなくて「ハーティー」なんだ、とも思ってきた。いったいなんなんだ。ハーティー。初めて聞く単語。『遊戯王』で、孔雀舞が使用していた、「ハーピィ・レディ」を、ふと思い出した。懐かしい。子どもにとっては刺激が強いモンスターだったなぁ・・・。(遠い目)
【村瀬明日香】
「2:30」と「6:22」と「9:18」に送って来ている。これはまた、なかなか・・・。刻んで来るねぇ、と思った。1回目と2回目の間は4時間弱で、2回目と3回目は3時間強。仮眠、というには、それなりに長い気もするが、まぁ、睡眠時間を二回に分けて、迷惑メールを送る業務をこなす姿を、妄想してしまう。やっぱり、ご苦労様です、の言葉が出て来る。
あと、女性の名前を名乗られるのに、弱い。僕はチョロいのだ。女性に接客されると、もう、イチコロ。「生保レディ」という言葉があるのも頷ける。保険関連の営業は、大体、「学生時代はスポーツマンでした!」みたいな、精悍な顔付きをした男性か、「学生時代はミスコンで優勝しました!」みたいな、キュートorセクシーな顔付きをした女性と、相場が決まっている。そう。結局のところ、顔なのだ。『人は見た目が9割』という本がベストセラーになった事実から、僕達人類は、目を背けてはならないのである。
【根本あゆみ】
「3:17」と「7:31」に送って来ている。その間、4時間強。村瀬明日香と同じ立ち位置の女性スタッフなのかな、と妄想が膨らむ。二人が手分けして迷惑メールをせっせと送っているのかも・・・。何だか微笑ましい光景だ。「ご苦労様です」に加えて「お身体をご自愛ください」と言い添えたくもなる。ここまで来ると、(迷惑メールを送られた)「被害者」ではなく(迷惑メールを送るのを促す)「加害者」じゃないか。まったく、女に弱い男ってのは、罪な生き物だ・・・。(頭を抱える)
あと、平仮名表記で「あゆみ」ってのが良いね。女の子の名前が平仮名表記だと無条件で好きになる癖が僕にはある。「歩美」も好きだけど「あゆみ」も好き。『名探偵コナン』の「あゆみちゃん」の本名は「吉田歩美」。そう。漢字表記で「歩美」。だから、「あゆみ」を称賛する道具として、「歩美」を貶めるなんてマネは、僕には出来ない。「歩美」も「あゆみ」も、同じぐらい好きだ。
あと、「知ったこっちゃねえよ」って話を持ち出して恐縮なのだけど、「吉田歩美」とフルネームで書くと、高校時代の知り合いの存在を思い出して、「あっ・・・。」となる自分が居る。「吉田〇美」まで一緒なんだよな。人の名前って、こういうこと、結構起きるよな。知ってる人と同じ名前とか、近しい名前とか。それがトリガーとなって、当時の記憶がフラッシュバックされて、居ても立っても居られない状態になることが、しばしばある。そういう経験が、人並み以上に起きてる気がするのだけど、気のせいなのかな。みんなも似た経験してる?
【源田ヒカル】
「4:26」に送って来ている。この人は1件だけ。件数の多寡で考えれば「八村隆一>村瀬明日香>根本あゆみ>源田ヒカル」となる。彼ら4人が、こじんまりとしたスペースで、膝を突き合わせて、パソコンのキーボードをカタカタと叩いて、迷惑メール送信業務に勤しんでいる様子を想像すると、うん、やっぱり、微笑ましい思いしか、出て来ない。お人よしも、ここまで来ると、立派な悪徳だ。
さて、ここで問題なのは、「源田ヒカル」の性別だ。「ヒカル」は難しい。「カタカナ表記だから女性の確率が高まったか?」と、まず考えたが、チッチッチッ(人差し指を振る仕草)、大人気ユーチューバー、ヒカルを忘れてはならない。彼のことは詳しく知らないが、おそらく男性で間違いないだろう。
ただ、僕からすれば、カタカナ表記の「ヒカル」は、「夏目ヒカル」を思い出すトリガーになる。ゆえに、反射的に「女性の確率が高まったか?」と感じたんだと思う。世間一般的には、ユーチューバーの「ヒカル」の方が、どう考えても有名なので、「いや男性でヒカルも居るじゃん」と思われるだろうが、でも、それでも、僕にとっては、女性なのだ。いや、より正しく言えば、女性であって欲しいのだ。「願い」も込められていると思う。
【P.S.】
サムネ画像は、迷惑メールを送信して来た4人に向けた、ねぎらいの言葉をイメージして、選定してみた。
今回のケースみたいに、僕を陥れる目的で、女性が言い寄って来て、その罠に僕がまんまと乗せられるものの、紆余曲折あって、その女性とゴールインしちゃいました、みたいな話があれば良いのになぁ、と思った。もしかしたらあったりするのかな。あったら教えて欲しい。是非とも読みたい。そんな小説があれば。
現実世界に置き換えて考えると、キャッチ目的で僕に声をかけてきた女性と、プライベートな関係になる、とか・・・。うん。いいね。そういうのサイコー。「キャッチしてる時はタイトなミニスカートを履いてたのに、私服だと、カジュアルなジーンズなんだね」とかなんとか言ってさ・・・。
あかん、想像するだけで勃ってきた。抜いてくるわ。ほな。