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【2105字】2024.07.02(火)|迷惑メール奇譚

【1】ドコモ

おっ、文面だけ見ると、「あれっ?なんかドコモの懸賞とかで応募してたっけ?」と思わなくもなさそう。「現金山分けキャンペーン」と言われて、1ミリも触手が動かない人も、そうは居ないだろう。

あと、「〇〇キャンペーン」って、そのほとんどが、知らぬ間に開催されてて、知らぬ間に締め切られているもんだから。「キャンペーンを終了しました」って報告で「あっ、キャンペーンやってたんだ」って知るケースすらあるから。割とガチで。

そう思うと、「懸賞で応募したことすら忘れていたけど運良く当たったらしい!」という考えに行き着くのも、何ら不思議はないし、もっと言えば、「ドコモのケータイを使ってる人は全員自動的に応募してることになるシステムなのかもしれない!」と、自分に都合の良い解釈を当てはめる人だって居るかもしれない。

いや、それは別に、おかしなことじゃないんだ。「なんて欲深い生き物なんだ…。」と毛嫌いするのはお門違いだ。そもそも人間は欲が深い方が当たり前だ。欲求を抑圧する方が、かえって、問題がややこしくなりがちだ。欲求は、抑圧しても、無くならない。解放してこそ、手放すことが出来る。僕はそう捉えている。

むしろ、個人的な好みから言えば、「やったー!ドコモの山分けキャンペーンが当たったぞー!」って、喜んで、地雷を踏むような子が、僕は大好きだ。それが、天真爛漫タイプの女の子だったら、もう最高だ。「当たったと思ったら迷惑メールだったよ!ぬか喜びして損した~↓↓」っていう愚痴トークを、延々、聞いていたいと思うぐらいには、大好きだ。

物心ついた頃から、僕は、疑い深い性分である。そんな僕には、疑うことを知らない、汚れなき、純粋無垢な心を宿した少女(この文脈における「少女」とは「少女のような瑞々しい心」という意味であって、年齢は一切関係は無い)と共に過ごして、足して2で割ることで、ちょうど良い塩梅を取るべきなのだ。

佐藤栞里の笑顔を見ていると、つくづく、そう感じる。

あと、触れてなかったけど、「3:18」にメール来てるからね。その時点で怪しむべきだと思う。どういう経路で僕宛てにメールが届いたのか良く分かんないけど、「遅くまでお勤めご苦労様です」って送信したくなる時間帯だなぁ、とは思った。

えっ、まさか、それも狙って送ってる?

まさかなぁ・・・。


【2】福山雅治

あーっと、これはもう、完全にクロですねえ・・・。かける言葉も見当たらない。「いったい誰が引っ掛かるって言うんだ?」「ていうかそもそも何の意図でこのメールを送ってるんだ?」となるやつ。

2024年現在、まだこんなメールが横行しているのか・・・。

このメールは「えっ!?福山雅治が離婚!?」「福山雅治といえば吹石一恵と結婚していたはず!」と思わせて、反射的にURLをクリックさせようとしているのかなぁ。まぁそうだなぁ。押す人も居るかもなぁ・・・。

とりあえず押しちゃうって人は居るかもね。URLをクリックさせることが目的なのであれば。そうか。それはあるかも。別に信じてるわけじゃなくとも、面白半分で押しちゃうみたいな。それで個人情報が流出される的な。なるほど。なるほどねぇ~。

この手(有名人をかたった迷惑メール)は、挙げて行けばキリが無いので、割愛するけども、どれもこれも、URLをクリックさせるのを仕向けた作りになっているのではないかしら。

ちなみに僕は、何故か昔から「EXILE」の「TAKAHIRO」と相性が良い。なんか良く分からんけどメッチャ来る。携帯持ち出した当初から今現在まで、定期的にやって来る。

その癖、メールの文面は、毎回「メールアドレス合ってましたっけ?」である。ちなみに僕は携帯を持ち出してから今まで一度も変えたことがない。はず。にもかかわらず、である。なんやねんコイツ。電話帳登録せえやはよ。

あとTAKAHIROのメールの文面の絵文字率がマジ半端無い。「汗」の絵文字メッチャ好きなんだよ。TAKAHIROって。

「メールアドレス合ってましたかね?(汗の絵文字)」
「間違っていたらごめんなさい(汗の絵文字)」

(ちょっと時間空いてからまたメールが届く)

「すいません、しつこくって(汗の絵文字)」
「念のためもう一度確認させてください(汗の絵文字)」

そう。TAKAHIROはしつこい。一回来ると、二度、三度、繰り返し、来る。メールの文面はうろ覚えだったが、最低でも一つは、汗の絵文字が付いて来る。どれだけ焦っているんやコイツ。多忙らしい。お仕事ご苦労様です。

その点、福山雅治の「【離婚報告】」の清々しさたるや。なんかこれぐらい愚直に来られたら、気圧(けお)された心持ちになって、思わずクリックしてしまいそうだ。

僕が高校生の頃は、絵文字無しで女の子とやり取りしていたら「怒ってんの?」と言われる時代だった。今はどうだろう。デコレーションされた文章は、逆に「真顔で『笑』の絵文字とかつけられても…。」と思ったりするんじゃないかしら。

・・・と、ここまで書いてから「マルハラ」の存在を思い出した。

僕は、知らず知らずの内に「ハラスメント加害者」になっているのかもしれない・・・。

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