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【エッセー】スーパースターにデッドボールを当てるとSNSが使えなくなる説

八回に大谷翔平選手に死球を当てたレイズのリチャード・ラブレディ投手が試合後に自身のX(旧ツイッター)のアカウントを削除した。インスタグラムに関しても、コメント制限を設けている。

同投手は大谷の後にも6番マンシーに死球を与えており、SNSでは非難の声が殺到していた。

はじめに断っておくと、僕はこの試合を観戦していたわけではない。「スポーツナビ」のトップニュースに上がって来て、「そんなことがあったのか・・・。」と、月並みな感想を抱いただけのことだ。ゆえに、詳しい内容については、僕の口からは、何とも言えない、というのが正直な意見だ。そもそも、メジャーリーグは、僕の管轄外である。(プロ野球と高校野球をこよなく愛する男)

ピントが外れた話をしていたら申し訳ないが、この記事を読んで、「野球系のアカウントって当たり前のように誹謗中傷が飛び交ってるよね~」と言われたのを思い出した。僕自身、カープアカウントとして、Twitterを運用している身なので、サッと聞き流すことは出来ず、鮮明に覚えている。ちなみに、発言者は、野球好きでも無ければ、僕が野球系アカウントを運用していることすら認識していない。

野球を観るのは大好きだが、デッドボールを見るのは、好きじゃない。当たり前と言えば当たり前だが。直近で言えば、阪神戦、前川右京のデッドボールは、見ていて、「ああっ・・・。」となった。これは、「当てた側|当てられた側」という枠組みを超えて、「ああっ・・・。」となる。少なくとも僕の場合は、そう。

今回は「当てた側」になる。尚更、申し訳なさが募る。それも、コンディション不良があって、復帰戦となるスタメン起用の試合で、当ててしまったのだから、「ああっ・・・。」とならないわけがない。ましてや、シーズンも佳境に入り、優勝争いしているチーム同士の対戦で、主力級の選手に当ててしまったのだ。考えれば考えるほど、「ああっ・・・。」となる。それ以上、言葉が出てこない。

1点を追う七回、先頭の大山が左前打で出塁。打席に入った前川だが、島内の初球、153キロの直球が右膝付近に直撃した。苦痛に顔をゆがめ、その場にしゃがみ込んだ。

交代した前川はトレーナーに付き添われ、検査のため広島市内の病院へ向かった。自力で歩いていたが、右膝付近をアイシングしている様子もみられた。

デッドボールにまつわる話は、贔屓チーム(僕で言えば広島東洋カープ)だけでなく、他球団の試合で起きた出来事も、耳に入って来る。そして僕は胸を痛める。その後、選手を見るたびに、フッと思い出す。リアルタイムの映像を見ているとしたら、尚更だ。そういう意味では、前川右京のデッドボールは、いつまでも残像が消えなさそうな、そんなワンシーンに、僕には感ぜられた。

今、こうして書いていても、色んなデッドボールを思い出している自分が居る。挙げ出すとキリが無いのだけれども、青木宣親を見るたびに、ショッキングなデッドボールの一件を思い出すし、吉川尚輝や度会隆輝を見ると、連鎖的に黒原拓未を思い出すし、前田智徳が解説者の試合は、物議を醸したデッドボールの一件を思い出すし・・・。

気分が悪くなってきたので、ここまでとする。

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