占い師の自分語り②
そんなこんなで、え?なんなのそのきっかけ、え?みたいな感じでわたしの占い人生はスタートを切りました。
まず最初はとにかくどんな事でもカードに問いかけ、ワンオラクル(1枚引き)やスリーオラクル(3枚引き)をして、教本片手に出た内容をノートに書き殴って行きました。
先にお伝えしておくのですが、わたしは物には意思が宿ると考えている人間です。
何度かカードを捲っていくうちに、自分の心の奥底の気持ちや内面などを見透かされているような不思議な気持ちになりました。
まるで意思が宿っているようで、でも怖くはなく、とても神秘的に思えたのを覚えています。
当時は知らなかったのですが、そもそもタロットは心理学にも基づいて作られた物でもあるらしく、そういった心理からの錯覚だと言う人もいるかもしれませんし、ただの印刷された紙切れに何言ってんだ頭沸いとんのかという人もいるでしょう。
いいんですよ、人の考えは人それぞれ。感じ方も人それぞれですから。そして私の頭は沸いています。
とにかく不思議な魅力に取り憑かれたように私は毎日タロットに触り、毎日ノートに書き連ねては、カードの暗示を頭に叩き込んで行きました。
あと、ちょっとでも復縁のチャンスが来ないかなと縋るような気持ちで元彼の気持ちも占ってました。だから復縁を望む人が何度も占い師を訪ねたくなる気持ちはよく分かります。
そして似たようなことを占うと、出てくるカードも前回引いたものと同じカードだったり、似たような意味を持つカードばかりで。
不思議でしたが、このカードには意思があるのかもしれない、と思い始めていた私は「まあそうだよな、同じ人の気持ちを毎日聞いてるんだもんな」と納得しつつがっかりしつつ、タロットの魅力を再確認していく毎日を送って行きました。
そんなこんなでタロットに触り始めてから1週間経ち。
いい加減元恋人の事を占うのに飽きた私は他人を占いたくなりました。
かと言って友達もほとんどおらず、職場の人たちとはそこそこ良好な人間関係を築いていたものの占いにあまり関心がない方達だったのもあり、リアル人望では望みは薄いと思い、SNSを使う事を決意。
Twitterを日常的に使っていたものの、Twitterで占いをするのは何故か気が進まず、適当にInstagramを選びました。
何故Instagramだったのかは覚えていないので本当に適当だったんだと思います。
そこで「占い師見習いです。無料で占わせてくれるモニターを募集しています!」という文章と、買い集めたやっすいパワーストーンとタロットカードでそこそこオシャンティな写真をくっつけてDMにて募集を始めました。
初心者だし無料でやるんだから、遠慮せず教本捲りながらどんどん実践していこう!と鼻息荒くしてたと思います。
そこから占い師リューザキの占い部屋はスタートしました。カタカナ名で活動してたの懐かしいなぁ。
タロットを触るきっかけをくださった占い師さんのブログには「占いに限らずサービス業をする人は、まず100人を目標にする。100人を超えられない人は続かない人が多い」と書かれていたので、無料で100人!と決めて始めました。そしてこの計画は96人くらい占った所で頓挫しました。
それはまたいつかの記事で。
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