そうだ箱を作ろう!-宿気匣ができるまで-
箱が持つ魅力
箱というのは、非常に身近でありながら、パンドラの箱や玉手箱のように開けてはいけないもの、不思議な力を持ったものというイメージが古来からあるものです。
こういった箱の呪術的な魅力を最大限にいかした上で、術的な箱から、ある意味SFレベルの箱まで描写したのが、京極夏彦先生の『魍魎の匣』でしょう。
あの作品では、色々な箱が登場し、その中で箱についての呪術的な蘊蓄が語られました。
ちなみに、『魍魎の匣』の初版が1995年であり、その10年後の2005年に現代までオカルトモチーフとして長く語り継がれるようになった「コトリバコ」が洒落コワに書き込まれたというのも、面白い符号を感じたりします。
基本的に、京極堂シリーズでは正面からのオカルトというのはなく、呪術的な要素は、憑き物落としの方便として使われるわけですが、コトリバコのような呪術的な要素を持った箱というのは、古くから知られていました。
パンドラの箱や玉手箱のように、災厄となるよなうなものを封じるだけでなく、箱の中に入れた物の力を増幅したりというような使い方もあったようです。
オルゴンボックス
癒し方面で使われた箱といえば、「オルゴンボックス」があります。
こちらは、あくまでも一部で有名なアイテムではありますが、龍音堂の製品はオルゴンボックスの発明者であるライヒのオルゴン理論を応用したものが基本となっています。
オルゴンボックスは、簡単に言うと有機物と無機物を層にすることで、有機物が空気中にある「オルゴン」と呼ばれる目に見えないエネルギーを吸収し、無機物が放出するという性質を利用し、箱の中にオルゴンを充満させ、そこに入った人を治療するというものです。
ライヒは治療効果があると主張していましたが、オルゴンは気と似て非なる概念であり、直接的に劇的な治療効果があるかどうかというと、微妙なところであり、オルゴンが周囲の想念やエネルギーに影響を受けるという点がおろそかにされていたこともあり、「デッドリーオルゴン」という逆に悪影響を与えるようなエネルギーを発生させたりもしています。
現在では、レジンを使った「オルゴナイト」が簡単に作れることから、あちこちで見かけることもできますが、適当に良さそうなものをレジンで固めただけで、理論理屈がはっきりとしていないものも多いので、下手なものを手に入れると、周囲の悪い想念やエネルギーを吸収放出する可能性があるので注意が必要となっています。
ちょっと、話がそれましたが、西洋でも東洋でも箱というものは、エネルギーを封印したり、増幅したりしたりするというのに便利なものだったということでしょう。
箱とエネルギー
前述したようにオルゴンボックスを使いこなすには、エネルギーを一定の性質に向けるためのエネルギー的な仕掛けが必用なわけですが、治療用のアイテムとすると、薬事法的な問題があるだけでなく、目に見えない領域での治療というのは、色々とリスクがあるので、ヒーリング的な意味合いでは作ろうという気は起きませんでした。
しかしながら、箱が持つ力を活かした製品というのは、前々から作ってみたいと思っていました。
箱が持つ形状というのは、中に在る物を封じ込めるだけでなく、そこに蓄積した力を拡大拡散することもできるようになっています。
別件で、この形状を活かした製品をテストしてみたところ、非常にいい結果がでたこともあり、もうちょっとパーソナルなアイテムとしての箱を作りたいと思ったのです。
常時エネルギーを供給する装置としての箱
オルゴンに関しては、オルゴンを発生するものに対して、一定の周波数を与えることで、エネルギーを安定化させるという手法もあり、海外ではそういった製品が販売されていたこともありました。
こちらを制作していたのは、オルゴン製品でありながらも、魔術的な考えをもっていたようで、自分の作ったシジルを活性化させたり、特定の天使や悪魔のシジルのエネルギーを強化したりするために使うこともありました。
利点としては、私たち人間は常に想念を同じ方向に向け続けることが不可能であるのに対して、こういったシステムは方向性を定めたら24時間ずっと同じことができるということです。
マグネトロンとラジオニクス
龍音堂製品で活用する角度や形の理論は、ダウジングやラジオニクスの領域で発見されたものが多くあります。
ラジオニクスというのは、目に見えないエネルギー領域を周波数で分類するというもので、この周波数を特定するためにダウジングが利用されるために、非常に親和性が高く、そのエネルギーを転写したり、放出することができるとされています。
このラジオニクスの原理を元にして、見た目を豪華にして、それっぽい偽科学を被せたものがいわゆる「波動機器」となります。
ラジオニクス自体は非常にシンプルな回路であり、何なら回路が書かれた紙ですら動作するものですが、それをもっともらしくすることで、20年ほど前は、数百万もする機械が売られていました。
こちらは分解するとすぐに原理がばれるために、分解したら効果がなくなるなどといわれていましたが、現在ではランダムで適当な数値をだして、身体の周波数をさぐるというような形になっており、カルト系の医者などが使っていますが、こちらも原理は単純なので、アリエクなどをみると中国製のコピーが数万円で販売されています。
ラジオニクスの原理などは、理に叶っているのですが、そこの偽科学をかぶせてしまうことで、こういったインチキカルトの道具になってしまうのは非常に悲しいことだと思っています。
話はずれましたが、ラジオニクス研究の中で、同じように力を持つ図形として発見されたものが「マグネトロン」です。
こちらは、もともとは純粋にアンテナとして開発され、電子レンジなどにも使われているものですが、その配置形状がエネルギーを中央に収束するというのです。
とはいえ、8という数自体古来から使われていますし、中央のひとつとあわせて9とした場合などは、色々な意味を持ちますので、東洋的な数の観点からすると、当然ともいえるものになっています。
今回の製品は、このマグネトロンとオルゴンをベースにした上で、龍音堂らしい形を色々と取り入れたものとなっているのです。
実際に組み立てていく
まずはマグネトロンをよりパワーアップさせるといわれている、磁石を配置します。
この底面部分の裏面には、銅テープが貼られており。
さらに、その上に天然木テープを貼ることで、マグネトロンにオルゴンを流し込むような構造になっています。
さらに、マグネトロン図形部分は木をベースとして、そこに銅テープを貼り込んでいます。
ここでも、オルゴンの要素でエネルギーを動かしつつ、表面に刻まれたマグネトロン図形だけでなく、他の形や角度を活かして、エネルギーが悪い方向に行かないように誘導しています。
表面部分にも、同じくアンテナベースのエネルギー図形である、リンデマンアンテナを銅で構成し、その上で内部には天然木テープをつけ、さらに角度のエネルギーで、質を調整しつつ、積層のエネルギーを内部に向けるための真鍮ネジを配置しています。
箱だからこそ必用な安全装置
前述したように、その性質上、今回の製品は24時間エネルギーをチャージし続けることができるので、やり方によっては、悪相念をチャージすることも可能です。
角度や数などは、ポジティブな方へと誘導するようにしてはいますが、人間の想念を強化するという方向性からすると、ネガティブなエネルギーもオルゴンボックスのように強める危険性はあります。
使い方からすると、それこそコトリバコのように呪詛につかえてしまうというのは、制作者としては望まないので、安全装置として、エネルギーを整えるだけでなく、悪相念を吸収し無害化するような仕組みを取り入れています。
こちらは、詳しく解説しすぎると、知識のある方ならば無効化してしまうこともできるので、いくつかある安全装置のうち、一番目立つ物だけ紹介しましょう。
製品の正面に、五芒星と中央に煙水晶を配置し、ここに魂入することによって、悪い想念をいれようとしても、強力に無害化していくようになっています。
ここだけでなく、他にも同じような仕掛けがあるので、想念を増幅し、エネルギーを蓄積するという能力を維持したままで、ネガティブなエネルギーを増幅するというのはほぼ不可能になっているわけです。
積層式蓄気増幅容器-宿気匣-完成!
これらの理論を元に完成したのが「積層式蓄気増幅容器-宿気匣-」となります。
全体を木ベースで作ろうとも思ったのですが、最近アクリルメインをあまり作ってなかったので、原点回帰というか龍音堂らしさを出すために、全体はアクリルで作り、蓋部分にも真鍮ネジを配置し、サイバーな雰囲気でデザインをまとめてみました。
基本的な使い方としては、マグネトロン図形の周囲に、中央へとエネルギーをチャージするためのものを配置するという形になります。
写真のように色々な天然石を配置してもいいですし、1種類の天然石を8個配置するのもいいでしょう。
もちろん、天然石でなく、アロマオイルなどを染みこませた綿などを配置したり、お香やスパイスなどを配置してみるのもいいでしょう。
そうすることで、中央部分においたものにエネルギーが集中するようになります。
古典的なマグネトロンを利用した方法だと、中央に自分の写真や髪の毛を置いたりすることで、自分にエネルギーを集めるわけですが、このあたりの様々な使い方に関しては説明書で詳しく解説したいと思います。
自分自身にエネルギーをチャージするだけでなく、共鳴の原理を使うと色々な製品に常にエネルギーを送ったり、また、特定の人にエネルギーを送るなどといった利用方法も可能となっていますので、興味を持たれた方は、下記からチェックしていただければ幸いです。