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気のせい8割、その他は2割

想念の影響がほとんど

僕は解除師という肩書きをつけているわけですが、自分で解除するよりも、誰でも、ある程度は邪気や穢れに対応できるような手法をお伝えしたり、身を守る為の護符を作ったりすることを専門にしています。

なぜかというと、物作りが好きということもありますが、タイトルにもあるように、一般的に解除が必要とされるような場面、いわゆる「お祓い」が必要な場面というのは、基本的には、人の想念の影響がほとんどであり、元々エネルギーが強い人間や、霊的なものを信じていない人にとっては「気のせい」ぐらいのものなので、ある程度の知識と技法を知っていれば、誰でも対処できるからなのです。

誰でもできるならば、他人に頼むよりも自分で解決したり、道具を使って身を守ったりする方が楽ですし、なによりも状況が悪化する可能性が低いので、そちらを積極的にオススメしているということになります。

状況を悪化させる霊能者

霊能者を僕が嫌っているというのは、Twitterをご覧の方や、僕の著書を読んでいただいた方はすでにご存じだと思います。
中には、ちゃんとした能力を持ち、理論と再現性を持った霊能者もいるとはわかっているのですが、目には見えない世界において、状況を悪化させる要因のほとんどが、霊能者、いわゆる視える人だというのが、その原因のひとつです。

霊能者の中には、インチキや妄想ではなく、ある程度の想念やエネルギーを読み取っている人もいるでしょう。ただ、それをまるで漫画やテレビのように、必要以上に怖いものとして表現し、なおかつ、それに対する方法を伝えないという無責任なケースが多いのです。
そういった情報だけを伝えられてしまうと、どうしても恐怖の想念は増幅されて、どんなケースであったとしても状況はさらに悪化していきます。

なぜ、そんなことになってしまうのか、ちょっと詳しく紹介しましょう。

メディアの影響力の強さ

霊の姿について、なぜ似たような姿しかでてこないのか? ということを考えたことがあるでしょうか? リングで貞子が話題になってからは、白い服を着て長い髪の毛をした霊が流行しましたし、日本固有ともいえる足のない幽霊というのも、諸説あるものの、円山応挙が描いた幽霊画が有名になってからだといわれています。

これらの事例からわかるのは、結局のところ、絵や映像といったメディアによって創造されたものが、霊の姿を構築するのに影響されているとうこと。
それだけ、霊という存在の姿は、見る側のフィルターがかかっているわけなので、単なるエネルギーとして捉えて対処すれば簡単なところを、下手に映像的な解釈するとそこに形が与えられて、どんどん力を持ってしまいます。

この原理がしっかりと成立してしまった例として有名なのが、フィクションにもかかわらず、力を持ってしまったお岩さん。四谷怪談を演じたり、上映する前にはお祓いが必要といわれているのは、多くの人がメディアの影響を受けた結果、その想念が集まり、お岩さんという存在が確固として構築され、人に影響を与えるようになっているのです。

解除師が必要な場面って?

このように、邪気や穢れといったものは、人の想念の影響によるものが大半であり、それだけに、理屈さえわかっていれば、誰でも対処が可能です。
だからといって目に見えない世界のことなので、技法がわかったとしても、自分でできるのかな? と思いがちなのも事実。

自分には出来ないけれども、不安という方は神職や僧侶にお祓いを頼むことをオススメします。きちんと理論と技法を身につけている人もいますし、そうじゃないとしても、装束や袈裟をつけた人が、祝詞やお経をあげてくるというのは、それだけで充分に不安を払拭してくれますし、なにより、ちゃんとした神社やお寺ならば、何よりも費用もさほどかかりません。

じゃあ、解除師なんていらないんじゃ? と思うでしょう。

僕もそう思います。

なので、神職や僧侶がやらないような講座や護符を中心としているわけですが、思い込みではなく、神職や僧侶が手に負えないような邪気や穢れだった場合は対応します。

力と力の領域が出番

繰り返しになりますが、タイトルにあるように、霊的な現象というのは8割が思い込みが要因であり、その領域ならば、自分での対処ができますし、そうでなくても、お祓いで対応可能です。

残りの2割はというと、お岩さんのように積み重なった想念が影響していたり、土地や場のエネルギーがそもそもおかしかったり、指向性のある想念、いわゆる呪詛だったりします。
わかりやすく2割としていますが、もしかしたら1割ぐらいかもしれませんが、そういったケースは珍しいものの、確かに存在していて、それだけに結構厄介なものになります。

きちんとした理論と技法がわかっている神職や僧侶ならば、このような2割にも対応できることもありますが、そういった技術がない神職や僧侶もいますので、その場合はそれっぽい儀式の雰囲気だけでなんとかすることは難しいでしょう。

こういったケースの場合は、雰囲気で依頼者の心を納得させるだけでなく、実際に邪気や穢れといったエネルギーを取り除いた上で、根本的に場の状態を改善する必要がでてくるので、解除師の出番といえます。
ある意味、「力には力」という感じです。

なぜ、力押しが有効なのか?

解除師は、邪気や穢れをすべてエネルギーとして捉えます。ある程度の来歴は追ったとしても、人格はもたせませんし、物語もつくらないので、純粋にエネルギーとエネルギー、力と力で対抗することが可能になります。

そうすれば、話は簡単で、より強い力を出した方が勝ちとなるので、解除師は、術はもちろんですが、肉体のエネルギーを活かす方法としての武術や、精神的な強さを維持するための戦意ということを、常に意識する必要があるわけです。

もちろん、土地のエネルギーなどはそれだけではダメなので、その場合は別の技術も必要になりますが、どちらにせよ、祟りや因縁にとらわれないで、力ベースで対応することができます。

と、このように説明してくると、解除師が提供しているのは、多くの人が求めているような霊などへの対処とはかなり異なったものであることがわかることでしょう。
実際、邪気や穢れに対処するといっても、こういった説明をするとたいていの人が、「なんか違う」というような表情になります。

解除師に頼るのは、どうしようもない時だけでいい

僕は霊能者は基本的に推奨しませんが、霊能者に頼んでも、神職や僧侶に頼んでも、どうやっても不思議な現象が収まらないというような場合だけ、解除師に相談してみてください。

基本的なスタンスとしては、だいたいは自分で解決したり、護符などで対応できると思っていますし、そのための方法を色々と提供しています。それでもダメという場合は、状況的にも結構大変ということになります。

それに対処するとなると、色々と解除準備も必要となりますし、力と力の場合、逆に負けるとそれなりのダメージを受けることになってしまいますので、どうしても割高にはなってしまいますが、精神的に追い詰められたり、せっかく買った家を手放したりする前にご相談いただければ幸いです。

場・モノのエネルギー調査と解除


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