令和6年1月に自分ができることを考える
令和6年はどんな年?
2024年、令和6年は元旦に大きな災害が発生し、今もって多くの人が厳しい状況におかれてます。
さらに、2日には飛行機が炎上し、人々の不安や恐怖を反映するかのように、通り魔などが連日発生するなど、おめでたいとは言いがたいお正月になってしまいました。
旧暦では、まだ令和5年であるとはいえ、そういったことを気にするのは世間からすると少数派であり、世界的に見ると去年から続いている戦争や紛争は終わりが見えず、日本もいつ戦争に巻き込まれてもおかしくない状況といえます。
2023年の冬至に2024年の日本を象徴するカードを『禍事符』で引いた時に出たカードは「火剋水」でした。
このカードのキーワードは「狂騒・驕慢・全てを拒絶する・自分以外すべて敵」といったようなもので、当時、受け取った内容としては「表向きの繁栄がありながらも、人の心は敵と味方、また自分だけが良ければいいというようになっていく」でした。
なので、経済などはこれから上向いていくかもしれませんが、その一方で二極化や、すでに今回の災害でも提唱されているような弱者の切り捨てなどが進んでいくのかもしれません。
そんな人の心がすさんでいく時代、敏感な人であればあるほど、不安や恐怖を覚える機会が増えていくことでしょう。
人の心が世界へと影響を及ぼす
元旦の災害が起きたときに、宗教家や拝み屋の方々が祈りを捧げていました。
それにたいして、祈りなどで地震は止まらないし、被災地の人にとって意味が無いという意見もありましたが、即効性はないものの、人の心、想いが集まれば、それは現実にも影響を与えると僕は考えています。
多くの人が正しい心で祈れば、すさんでしまう心を引き戻すためのエネルギーになり、犯罪やアクシデントを防ぐという、一見すると非常に地味でありながらも、重要な役割を果たすことでしょう。
逆に言うと、人の心がすさんでしまえば、犯罪を増やしたり、アクシデンドを増やし、それによって致命的な事態を招くこともありえるわけです。
そういった意味で、自分が何も出来ない時に祈るというのは、他者のためにも、自分の心のためにもいいと思います。
とはいえ、僕自身は神仏への信仰を持っていませんので、祈る対象もありませんし、そもそも、宗教家でも拝み屋でもないので、そういった方法はとりえません。
解除師として、術具師としてできること
邪気や穢れに対処する解除師としても、護符や特殊な術具を作る術具師としても、目には見えないエネルギーを扱いはしますが、神仏への信仰は必要としないですし、それらを活用することはしていません。
それだけに人の心というのを非常に重要視しています。
その力を引き出すことによって、邪気や穢れに対抗し、術具に力を持たせているからです。
だからこそ、人の心が不安や恐怖に陥ったり、すさんでいったりしないようにしたいと強く思っています。
そこで元旦から構想はじめたのが、人の心を鎮め、恐怖の源となる禍事を引き受けてくれる術具の制作でした。
積層式形代-封禍-の誕生
護り退けることがメインの護符ではなく、今回の状況にあったコンセプトとして「形代」と「鎮心」をすえました。
形代というのは、人間の身代わりとなるものであり、持ち主の身代わりとなって、禍事を引き受けてくれる術具となります。
護符と違ってネガティブなエネルギーに対処するのではなく、吸収し蓄積していくようにする必要性があるために、一定以上の禍事が蓄積されたら壊れる、紛失するなどの可能性が高いために、できるだけ安価で大量に作れるように考えました。
もちろん、単に安かろう悪かろうにならないように、正確な形状をデザインすることで、陽気を導くような数値で設計するなど、できるだけ安価に作る一方で、禍事を軽減させるために、内部には強い力を持つ「金・銀・銅・真鍮・鉄」の5金を封じるなど、根本的な部分は、きちんとした素材と理論を採用して、禍事や邪気を蓄積するだけでなく、対処もできるようになっています。
さらに、目に見えない禍事を身代わりとして引き受けるだけでなく、持ち主の不安も吸い取ってくれるようにも考えています。
こちらは「ウォーリーストーン」と呼ばれる、親指大の窪みを親指でなぞることで、不安を落ち着かせ、気持ちを静めるというう古代ギリシャから伝わっている叡智を利用しています。
これによって、コンセプトを満たしながらも、シンプルで安価という製品が完成しました。
龍音堂にできる形の支援
前述したように、僕は神仏への信仰がないので祈ることは出来ませんし、する気もありません。
しかし、こんな時代だからこそ、少しでも何か役に立つことをしたいと、封禍を作ったわけですが、今後災害にあう人はともかく、現在苦しんでいる人たちにとっては、このような製品があったところで何の役にも立ちません。
そこで、「積層式形代-封禍-」に関しては、売上の50%を寄付することにきめました。
全額寄付できればカッコイイのですが、そこまで裕福でもないので、自分にできる範囲だと50%がギリギリという結論になりました。
そのかわり、今年いっぱいは「石川県令和6年能登半島地震災害義援」に寄付しますが、それ以降も災害支援などに永続的に寄付していきます。
自己満足といわれればそれまでですが、封禍を手にした人が、不安を解消し、禍事から逃れ、そしてその一部が災害にあった方への支援に使われるようにするというのが、今、龍音堂ができる最大限の形だと思っています。
この記事を読んで興味を持たれた方は、下記から積層式形代-封禍-をチェックしていただければ幸いです。