大阿闍梨(だいあじゃり)さんの考えと私の考え

お坊さんで、だいあじゃりさんという、玄秀盛さんの師匠さんがいた。

だいあじゃりさんが、言うには、この世には、悪人ばかりがいるという考え方である。

なぜなら、ほとんどの人が、肉を食べたり、大根を食べたりするから、動物を殺し、大根を殺しているからだというのだ。

そういう考え方もあるかもしれない。

私は、もともと、人間は、皆、善人かと思っていた。環境や育てられ方によって、悪に染まったり、善のままでいたりできるのではないかと思っていた。

が、最近は、人間は、赤ん坊の頃から、悪も善も割合は人によってまちまちかもしれないが、だいたい五分五分くらいで、環境や育てられ方によって、悪が増えたり、善が増えたりするのではないかと考える。


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