ゼレンスキーさんへ 赦すの件
ゼレンスキーさんへ
今度誰かがあなたに酷いことをしたり、言ったりしたら、「この人は相当傷ついているんだな」という思いで、その人の顔を見てほしい。
例えば会社で上司に「どうしてこんなこともできないんだ?本当にお前は役立たずだ!」と怒鳴られたとしよう。
そう怒鳴られたことで、あなたはよくなるだろうか?また失敗するのを恐れるあまり萎縮してしまい、かえって同じ失敗を繰り返してしまうこともあるのでは?
上司の仕事は、部下をいじめることではない。
上司の仕事は部下の力を最大限に引き出して、最上の環境で仕事ができるようにしてあげること、と考えれば、この上司はそもそも上司として失格だ。
部下の能力を最大限に引き出したいなら、同じ状況でもこんなふうに言えたはずだ。
「私の説明が足りなかったね。これはこういうふうにやってほしかったんだ。悪いけど、もう一度やってみてくれる?よろしくね。分からなかったら、また聞きにきて」
さらに掘り下げて、この上司がどうしてこんな酷い言い方をするのか考えてみると、この上司も同じように自分の上司に怒鳴られてきた、あるいは、親から、先生から怒鳴られて育ってきた。
また自分が上司としてやっていく自信がない、家庭で揉め事がある、借金がある、など、いろいろな理由が考えられる。
もしも、自分の上司としての能力に自信があり、家庭でも経済的にも上手くいっていて、多くの人に優しく励まされて育ってきた上司であれば、決して冒頭のような怒鳴り方はしないはずだ。
つまり、これはあなたの問題ではなく上司の問題なのだ。
上司はなんらかの理由で傷ついている。
傷ついている人が、他の人をまた傷つけるのだ。
この仕組みが分かれば、この上司がかわいそうな人だと分かるのではないだろうか?
上司があんなふうに怒鳴る事は許さない。
行為は許さないが、人は赦す。あんなふうに怒鳴るという行為イコール上司ではないはずだ。
犬好きの優しい面があったり、機嫌がいい時は出張のお土産を買ってきてくれたりしていないだろうか?
酷い行為は許さないが、人は赦す。
参考文献:宮崎直子 鋼の自己肯定感1330~
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