嵐山はふと
先日早く撮影が終わったこともあり、嵐山散策に出掛けました。
しかしタイミングを完全に間違えたのです。
観光客の多さ(自分もそうなんだけども^_^ )とこの暑さのせいで、着いてすぐグッタリ疲れました。即、打ち拉がれました笑。
もう景色よりも人のパワーに圧倒され、暑さにトロけ、そしてここは本来どんなところだったのだろうか?とか想いを巡らせる想像力がまったく働かなくなりました。
これはもう出直すしかないなぁ…
とはいえ、折角来たしなぁ、と、そそくさと竹林を歩き…
庭園を一回りし、ウロウロ帰り路に…
この時点でもう風情も何も感じれない身体になってました笑
後々見たらこんなに綺麗なのにね。
あーあ、もっと朝早くに来るべきだったなとか、急ぎでなく、もっとゆったりした心持ちの時に来ればよかったなぁと後悔しながら歩いていたら…ん?…ふと目に入ってきた小道、その奥には法輪寺裏参道?
スルスルっと山の中腹まで伸びている階段に気づきました。
しかしこれがなんとも…裏路地から見えるその隙間?は怪しく…でも妙に惹きつけられるものもあり、引き寄せられるように入っていきました。
すると、これが!どういうわけか!今までの喧騒は何だったのか!?と思うくらい一気に雰囲気が変わり、一瞬で独特な世界に飲み込まれてゆきました。
落ち着く。
静かで、時が止まったよう。
こうやってその空間や空気に溶け込むように存在できること。それがここでは自然なことなのだよなぁ、と実感できた気がします。
そして、そのまま満たされた気持ちで登っていくと…
本殿へ。
淡々と佇む姿に凛々しさを感じました。
ここでは厳かに参拝を済ませました。
お寺の方もほんとうに親切に挨拶して下さり、なんとも味わい深いお寺だなぁと噛み締めていると、ふと…左手を見やるとそこには見晴台があり…進む…と
こんな絶景が!!
実際にパノラマ写真でしか納めることのできない圧倒的な景色がそこにありました。
偶然とはいえこんな景色を拝めるとは。
折角ここまできて良かったと思えるくらいの絶景でした。渡月橋を見下ろし嵐山を一望できるこの場所。最高ぢゃあないですか!!
なんて演出をこのタイミングで残していたのですか!?
粋すぎる!!
きっと他の季節にも色々な表情を見せてくれる隠れたスポットなのではないかと思います。
素晴らしい!!
また、ここには電気と電子にまつわる社もあり、折角なので「SNSなどでこうして発信した僕の日常のほんのひとカケラでも…どうぞ皆さんの幸せの後押しになりますように」と祈ってきました。
というわけで最後に思わぬ報せから、思わぬ収穫を得てこの地を後にできました。
たまたま偶然人がいなかっただけなのかもしれませんが、ここはとてもオススメスポットですよ。
独り佇むには最適の場所です。
とてもリフレッシュしたもんですから、帰りに蕎麦も頂いちゃいました。
ということで、
嵐山はふとした瞬間をさりげなく散りばめて待っていてくれた粋な土地なのでした。
ありがとうございました。
河合龍之介
[補足]
法輪寺…
名勝嵐山の中腹に位置する。本尊の虚空蔵菩薩は「嵯峨の虚空蔵さん(さがのこくうぞうさん)」として親しまれ、奥州会津柳津の円蔵寺、伊勢の朝熊山(あさまやま)の金剛證寺とともに「日本三大虚空蔵」と称される。古くは『今昔物語集』・『枕草子』・『平家物語』などにその名が見え、知恵、芸事の上達、また丑年・寅年生まれの守り本尊として信仰を集める。十三詣りや針供養、うるし祖神の寺としても著名である。さらに境内には、電気・電波を守護する鎮守社である電電宮が祀られている。(Wikipediaより引用)