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映画 「シン・ゴジラ」

庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」観てきました。

これぞ、ゴジラ、きた!!

って、感じでした。
ちゃんとゴジラがゴジラでそれ以上でもそれ以下でもない。
正真正銘、ゴジラがちゃんと主役の映画なのであります。

この‘ちゃんと主役’というのがとても難しいことで、大事なことなのだと思う。大作映画になればなるほどその映画のメッセージの意図は主役に託されなければならないですし、本来作る側の全てはそこにだけフォーカスをあてるべきだと思います。

しかし作品の規模が拡大すればするほど、当然のことながら加担する人間の数も多くなる。(いろいろな事情も見え隠れしたり…)そのベクトルを一つにまとめるエネルギーは並々ならぬものなのです。

そういう意味で本作はとてもゴジラ一筋なのであります。
本当にそれが全てであります。

庵野秀明監督の采配もとても面白かったです。
特に役者的の立場で面白いと感じたのが…徹底したテンポゼリフの応酬で、説明ゼリフはとにかく早巻き。それが出演者全員に徹底されていたので間違いなく演出の意図なのですが、それがとても良かったのです。役者の皆さんはとてもしんどかったと思うけれど、それが徹底されればされるほど役者の芝居に対する欲が排除されていき、結果役者さんのポテンシャルが滲み出てきておられました。ここでも全てのエネルギーがゴジラへ向けられていたのですね。

そんな緊張感の中にも‘抜け’どころもありました。この抜け出てしまったところに笑いがありました。大杉漣さんはその象徴でした。その存在自体が抜けの天才ですね。
こういう時、徹底的に献身的にオートマチックになれる役者は強いですね!!
ゴジラを立てれば立てるほど輝いておりました。いい役者こそ献身的なのですねm(__)m

あと、やっぱりテレ東はアニメなのですね笑…

と、まだまだチームゴジラのこだわりが沢山詰まっていて書きたいこと沢山ありますが、それは他の観た皆さんの方がうまく伝えてらっしゃるので、あとは是非劇場でご覧になっていただきたいです!

あっ、あと僕はエヴァをほとんど知らないのですが、精通している方は何倍も面白いようですね。

とにかく…これはすごい映画です


河合龍之介

追記)宇多丸さんの映画評がとても面白いです。かなりネタバレ必須ですが。すごいなこの方は本当に映画が好きなんだなぁ。
個人的には「日本的インフラの反撃」という表現にツボりました笑。劇中でもその日本的インフラの反撃に最高にツボりました。

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河合龍之介
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