仙頭武則監督「NOTHING PARTS 71」in シネマ・ノヴェチェント

画像1 本日は横浜にある映画館、シネマ・ノヴェチェントに仙頭武則さんの「NOTHING PARTS 71」、そして上映後には監督の貴重な貴重なトークショーを、そしてしかもその後にはお客様も交じっての懇親会にまで参加させていただきました。
画像2 まず目につくのがこの何ともレトロで懐かしい映画館の外観。近頃映画館が軒並み勇退されていく中で、こんな場所が今もあることに感動ですし、しかも地域に密着した形で息づいている。本当に貴重な存在です。
画像3 中に入れば分かりますが、こちらの館主Mさんの強烈な映画愛が感じられます。映画館自体もおよそ30人キャパのコンパクトな空間で、より他のお客さんとの息遣いを共有しながら浸ることができます。映写室もちらっと見られましたが、もうこれが何とも愛おしい!!ここに普段通っている方々は、通えば通うほど愛着の湧くこと間違いなしの映画館です。
画像4 そして監督の作品。といっても仙頭さんはプロデューサーが本業で、ほれはほれは僕の映画の青春真っ只中の作品達の!その!生みの親なのです!!今日はマジで幸せでした。こういう時縮こまって口数が減ってしまうのが悪い癖笑。山下達郎さんに会った時もそうだったな(^_^;)これぞ、ファン心理笑
画像5 監督は沖縄に移住し暮らしながら感じた実感を本作品に閉じ込めていました。実は編集や尺も上映場所でちょっとずつ変化してきているとか…正に生き物のような映画であります。映画は成長する。その言葉を体現したような映画でした。僕、思うのですがそれはとてもとても面白い試みかと思うのです。
画像6 ちょっと話は逸れますが、今後映画やドラマ、その他のエンタメは観る側が‘実際に加担していく’時代になると思うのです。全てではないですが…今までは監督、作家、アーティストの意図で作られた作品が一旦観る側に完全に投げられて、その後想像の中で個人的な解釈をすることで自分のものにしてきました…けれどきっと今後は、これ極端な話ですが、一度素材が渡され、それをAIがビッグデータから個人個人の趣向に合わせて編集して出来上がったものを楽しむ時代になると思うんです。そもそもそんなもの映画ではない気がしますが…
画像7 そんなことを考えると、色々な映画の形が模索されてきていい気がします。なので、賛否分かれるとは思いますが、1つの作品が何パターンかの選択肢を観客に与えることがあってもいいのかもと…。公開版とディレクターズカット版があるように。ここだけもっと突っ込んで観たい!とにかくすべての素材が観たい!色々ニーズがあったりするので。まぁ、でもやっぱりそれは作品ではないのかな…。でもそんな多様性が与えられた中で、本当に優れた監督のオリジナルを改めてやっぱスゲェ!と観てみたい気持ちもあります。と、フト思いました。
画像8 追記…昨日は久しぶりに大尊敬する業界の親父と親友の菜葉菜ちゃんにも会えました。映画を愛する方々との交流はかけがえのない時間です。最近はなかなかこういった空間はないのです。映画も変わりつつあり、なかなか本音で語り合える場が少なくなってきている。いつまでもこんな時間を共有したいと思う。だからやめられない。

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河合龍之介
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