夢中の数だけ…
この状況下の中、やっと映画を映画館で観れた。
心動かされた。感動した。
何度も何度も。
しかし随分と映画の世界から離れていた気がする。
向き合う勇気がなく自分から遠ざかっていた時間が長かった。
まだ正直いろいろなことがフラッシュバックしてくることもあるけれど、少しだけあの頃の気持ちで観ることができた気がする。
悔しい気持ちや情けない気持ちと共にちゃんと映画を好きでいれてる。よかった。
いつだって独りぼっちになれるその空間と、いつだって人を少しだけ許せるようになれるその時間、外に出ればありきたりな風景すら愛おしく変えてくれる、そんな力が映画と映画館にはある。
いつだって“夢中“を与えてくれる。
僕らはきっとそんな“夢中“の数だけ、自分を大切に、人を大切に憂うことができるのだと思う。それを優しさと言うのかもしれない。
映画と映画館は優しさを教えてくれる場所。
だからこれからもずっと大事にしていかなきゃ。
河合龍之介
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