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維新の裏切りと自民の欺瞞 エッセイArticle 45


日本の政治は誰のためにあるのか?


政治家は国民を見ていない


政治とは何か。民主主義とは何か。そんなことをまともに考える人間は、もうこの国にはほとんどいないのかもしれない。少なくとも、政治家たちはそんな問いを真剣に考えたことはないだろう。

今回の「103万円の壁」引き上げ問題は、そのことを痛烈に証明した。

自民党は、「減税」という美辞麗句を振りかざしながら、新たな「壁」を作り、国民の混乱を助長した。年収200万円以下には恩恵を与えるが、それを超えた瞬間に税負担が急増する。

働けば働くほど損をする制度。こんな不合理な税制を作る政治家が、本当に国民の生活を考えていると思うか? いや、違う。彼らが考えているのは「どうやって国民を黙らせるか」、それだけだ。

維新の裏切り——改革の仮面を剥ぐ

そして、維新の会。かつては「改革の旗手」を気取っていたが、結局は自民党と手を組み、「中途半端な改悪」を受け入れた。改革というのは、本来、既得権益と戦うものだ。しかし、維新は違った。彼らが戦っていたのは「国民」だったのだ。

維新は「壁をなくす」と言いながら、新たな壁の設立に加担した。自民党と談合し、「これくらいで国民は納得するだろう」と高を括った。彼らは、国民の味方を装いながら、裏では自民党と取引をしていたのだ。

国民民主党の榛葉幹事長は、維新のこの動きを厳しく批判している。
「年収の壁をなくそうという議論をしているのに、新たな壁をつくるとは何事か」

まさにその通りだ。維新が本気で改革を望むならば、国民民主党とともに「一律の引き上げ」を主張すべきだった。しかし、維新はそれをしなかった。なぜか?

維新は「改革政党」ではなく「自民党の別働隊」だった

維新の会が「改革政党」なら、なぜ今回の件で自民党と手を組んだのか?

理由は簡単だ。
維新の本質は、自民党の別働隊であり、国民を騙すための「カモフラージュ」政党だからだ。

これまでも、維新は表向きは「改革」を掲げながら、重要な局面では自民党の方針に従ってきた。
✅ 憲法改正議論では自民党と足並みを揃えた
✅ 消費税減税に対しては煮え切らない態度を取り続けた
✅ 大阪都構想のような「権力集中型」の政治を推し進めた

そして今回も、自民党と手を組み、国民に不利益な税制を容認した。

もはや、維新に「改革」を期待することはできない。
彼らは単なる「自民党の影武者」にすぎない。

国民は騙され続けるのか?

だが、一番の問題は「国民がそれを許している」ということだ。SNSでは怒りの声が飛び交っているが、現実の世界では何も変わらない。政治家は「どうせ国民はすぐに忘れる」と思っている。だから、次の選挙になればまた「減税」を謳い、適当なパフォーマンスを繰り返す。

それを許してしまえば、この国の政治はもう終わりだ。いや、とっくに終わっているのかもしれない。

では、どうすればいいのか? まずは、「政治家の言葉を疑うこと」から始めるしかない。彼らは平気で嘘をつく。大事なのは、彼らの言葉ではなく「行動」を見ることだ。維新は自民党と手を組んだ。つまり、維新は自民党と同じ穴のムジナだ。

あなたは、どうする?

この国の政治は、国民のためにあるべきだ。しかし、今の政治家たちは、自分たちのために政治をやっている。そんな現実を見て見ぬふりをするか、声を上げるか。それを決めるのは、我々一人ひとりなのだ。

あなたは、どうする?

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※高倉 龍之介(政治フリージャーナリスト・映像クリエイター)


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