日本が売られる音が聞こえる。(龍之介 エッセイ集⑥)
深夜、静まり返った都会の裏通りを歩いていると、不意に聞こえてくる音がある。シャベルが土を掘る音、契約書が机に叩きつけられる音。聞いたことがあるだろうか?これが日本が切り売りされる音だ。土地が、資源が、プライドが、何もかもがバラバラにされ、赤の他人に渡っていく。その真っ只中で、私たちはスマホを見つめ、いつものようにスターバックスでラテをすすっている。
土地が切り取られる、その裏で。
自衛隊基地の周辺、原発、空港。これらの場所が持つ重みを、私たちは知っているだろうか?そこは国の心臓、血液が巡る場所だ。だが、その周りに中国人が所有する土地が増え続けている。政府の報告書によれば、全国で371カ所、面積の半分以上が中国のものだという。
なぜこんなことが起こるのか?そして、なぜ誰も怒らないのか?それは、「国防動員法」や「国家情報法」の存在を知らないからだろう。有事の際には、外国で暮らす中国人ですら祖国に動員され、情報収集や妨害行為に従事させられる。つまり、自衛隊基地周辺に立つアパートやコンビニが情報のハブになりかねないということだ。これが恐怖じゃなくて、何だと言うのか?
SNS規制の背後に潜むもの。
自民党が進めるSNS規制は、表向きは「偽情報や中傷対策」という建前だ。しかし、実態はどうだろうか?「違法投稿への対応」だの、「収益停止」だのといった言葉が並ぶが、そこに本当にあるのは政権批判を封じるための道具ではないのか。表現の自由は、民主主義の最後の砦だ。それをじわじわと崩していく様子を、私たちは黙って見過ごすつもりなのか?
選挙中に真偽不明の情報が流れるのは事実だ。しかし、それを理由に収益を奪う仕組みを導入することで、政権の都合が悪い動画や情報をコントロールする土壌ができる。これを危険と言わずして、何と言うのか。
中国と石破政権の親密さがもたらすもの。
石破政権は、なぜ中国に媚びるのか。10年間有効なビザを中国人に提供し、「観光立国」の美名のもとにさらなる土地買収を許す政策を推進している。尖閣諸島周辺で中国の船が領海を侵し、日本人が拘束される事態が続く中、この政策が持つ危うさを理解しているのだろうか。
観光立国の裏側で、誰が得をしているのか。中国人富裕層が増えることで、不動産価格が跳ね上がり、地元住民が住めなくなる。日本の経済安全保障が崩壊していくその様子を、石破氏はどう見ているのだろうか?
この国を守れるのは、誰か?
私たちには、考える時間がある。しかし、それは長くはない。土地が切り売りされ、表現が抑圧される未来は、そう遠くないところに迫っている。必要なのは声を上げることだ。言葉にして、行動に移し、明確に反対を示すこと。それは、政府や政権だけでなく、私たち自身にも問いかけられている責任だ。
今、この瞬間に、この文章を読んでいるあなたに問いたい。沈黙するのか、それとも行動を起こすのか。この国が切り刻まれる音に耳を塞ぎ続けるのか、それともその音を止めるために動くのか。
選択肢は、いつだって私たちの手の中にある。
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※高倉 龍之介(政治フリージャーナリスト・映像クリエイター)