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政治的パフォーマンスを暴く エッセイArticle 38

公明党の二枚舌?思惑と政治的パフォーマンスを暴く!

公明党と国民民主が手を組んだ。表向きの理由は「103万円の壁」を引き上げるため。労働者の負担を軽減し、経済を活性化させるためだと言う。だが、本当にそうだろうか?

政治は、いつの時代も分かりやすい敵を設定する。今回のターゲットは税制だ。「103万円の壁」を打破することで、公明党は国民の支持を取り戻せると踏んでいる。しかし、それは単なるポーズに過ぎない。彼らは、長年政権与党の一員としてこの制度を放置してきた。今になって「庶民の味方」を気取るのは、政治生命をつなぎとめるための演出に過ぎない。

国民民主もまた、自民党と公明党のすきま風を利用している。彼らは「与党でも野党でもない第三の選択肢」として生き残りを図りたい。公明党と組むことで政策実現力を誇示し、次の選挙に向けて影響力を強めたいのだろう。だが、本当にこのタッグが国民のためになるのか。

103万円の壁は日本の労働環境の問題を象徴している。しかし、それを単に「178万円に引き上げる」という小手先の改変で解決できるのか?税制の根本を変えなければ、いずれまた新しい「壁」が生まれる。公明党はそこにメスを入れる気があるのか?

政治とは本来、長期的なビジョンを持つべきものだ。だが、日本の政治はいつも短絡的だ。公明党と国民民主の動きが、一時の得点稼ぎで終わる可能性は高い。そうして、また国民が置き去りにされる。改革のように見せかけた「改革」に、騙されてはいけない。


by 高倉龍之介

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