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「台湾有事が日本の終わりを意味するとき」(龍之介 エッセイ集⑨)

安倍晋三が発した「台湾有事は日本有事」という言葉は、もはや歴史的宣言だ。この言葉が投げかけるのは、日本という国がこれからも「平和ボケ」の夢の中で生き続けるのか、それとも現実に向き合うのか、という問いだ。

だが、岩屋毅という男はどうだ。「台湾有事」という言葉を全否定し、「対話で解決」「無事でなければならない」と、お花畑のような理想論を語る。それは、要するに台湾が中国の言うことを聞き、大人しく服従すれば平和が保たれると言いたいのだろう。こんな発言が日本の外務大臣の口から出ること自体、信じられない。平和主義を装った屈服。それ以外に何と呼べばいい?

岩屋はさらに、「中国のお考え・主張を我が国は尊重する」と語った。その言葉には、背筋が凍る。まるで日本の未来が、中国の意のままに決められることを容認しているようだ。いや、容認どころか歓迎しているかのようだ。これが、かつて安倍晋三が命を懸けて守ろうとした日米同盟の行く末か?安倍が守ろうとした「強い日本」は、岩屋や石破のような政治家によって、もろくも崩れ去ろうとしている。

「平和的解決」という欺瞞

台湾と中国の関係を「対話で解決」と語る岩屋の論理には、重大な欠陥がある。中国が「対話」を望んだことなど一度でもあっただろうか?彼らは力で現状を変えることしか考えていない。台湾は今この瞬間も、中国の軍事圧力にさらされている。その現実を無視して「対話」という言葉を振りかざすのは、現状に無知であるか、意図的に目を逸らしているかのどちらかだ。

台湾有事が発生すれば、それは即座に日本の安全保障にも波及する。尖閣諸島への影響、沖縄防衛の危機、そして日米同盟そのものの存立が問われる状況になるだろう。しかし岩屋の言葉には、そのような現実感が一切ない。彼はただ、「平和」という甘美な幻想の中に閉じこもっている。

「石破政権の愚行」

問題は岩屋だけではない。その背後にいる石破茂もまた、同じ方向を向いている。彼らの外交姿勢は「譲歩」と「媚び」の連続だ。安倍が命を懸けて築いた日米同盟を、彼らは軽視している。そして中国には腰を低くし、戦略的互恵関係などという曖昧な言葉を掲げる。だが、その「互恵」が本当に対等であると信じる者などいるのだろうか?

石破と岩屋が進める中国寄りの政策は、日本をますます孤立させる。アメリカはこの動きを見逃さないだろう。そして一度信頼を失えば、それを取り戻すのは容易ではない。日米同盟が揺らげば、結果的に最も大きなダメージを受けるのは日本自身だ。

「日本は何を選ぶのか?」

台湾有事が現実になれば、日本は無傷ではいられない。その時、私たちは問われる。「なぜあの時、もっと真剣に考えなかったのか?」と。岩屋や石破のような政治家の言葉を信じ、平和という幻想に浸った結果、日本の安全が失われることになるのだ。

安倍晋三が「台湾有事は日本有事」と言ったのは、決して過激な発言ではない。それは、この国を守るための現実的な警告だった。しかしその警告を無視し続けるなら、日本は再び歴史の大きな過ちを犯すだろう。そしてその代償を支払うのは、私たち自身だ。

だからこそ、今、問いたい。あなたはどちらを選ぶのか?安倍が示した強い日本か、それとも岩屋や石破が進める危うい未来か。選択の時は、すでに始まっている。

◆YouTube:https://youtu.be/WYokV8A6Ccw
◆MAXIM-龍之介バンド:https://tinyurl.com/278vkn2h
◆龍之介コミュニティー:https://yoor.jp/door/Ryunosuke

※高倉 龍之介(政治フリージャーナリスト・映像クリエイター)


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