ウズベキス譚
今回のnoteは
いつかのエピソードにて登場した
私の旧友 O君との
中央アジアに位置する
ウズベキスタンでのお話。
通称ウズベキス譚である。
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我々にしては珍しく
約1週間滞在したウズベキスタン
確かO君は
大きな、それは大きなメロンを
買ってきて糊口を凌いでいた。
かく言う私は
Take Free(無料) の Green Tea(緑茶) に
Tongue Drum (舌鼓)を打ち過ぎ、
Just Do It. (下痢気味になっていた。)
三者三様のウズベキスタンライフである。
とある日の
ゲストハウス最寄りのCAFE(カフェ)にて
各自ヨーロッパツアーのセトリを練っていた時のことだ。
気候的には半袖で過ごせる
ウズベキスタンだが、
CAFE店内の空調が効き過ぎているため、
O君はパーカーを着用していた。
このパーカーが事件の引き金となった。
その折、偶然、
同じゲストハウスに泊まっていた
外国人が声をかけてきた。
「よおジャップじゃねえか」 (和訳済み)
するとその外国人は
夏のウズベキスタンで
パーカーを羽織っているO君を
不思議に思ったのだろう、
こう尋ねた。
「なんでパーカー着てるの?」 (和訳済み)
O君は答えた
「エアコンがね、ストロングなのよ」
(和訳不可)
"なのよ" "なのよ" "なのよ"
私の脳裏に、いや脳表、脳裏、両面に
"なのよ"が響き渡る。
やがて "なのよ"は
毛細血管に染み渡り、
ヘモグロビンに跨り、私の全身を駆け巡った。
なのよってなんなのよ。
しばらくして、
私の身体が "なのよ" を受け入れると
脳が徐々に全文を解読し始める。
エアコンがストロング?
え、、、なのよ?
やっぱりまだ "なのよ"が腑に落ちない
相手はゴリゴリのガリガリの外国人
"なのよ"は
あってもなくてもどちらでも良い
というわけではない。
いらない。 絶対いらない。 なぜ付けた。
いやそれ以前にストロングも放っておけない。
エアコンがストロング?
なのよ?
え、 え、
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O君が図らずも放った一言は
3年経った今でも私を困惑させている。
それくらいあの言葉は
ストロングなのよ。
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