カレーパンドラ麻生店 閉店についての経緯報告
不謹慎マンさんのお声掛けで出資した
「カレーパンドラ麻生」ですが、
この度10/7を持ちまして
閉店する運びとなってしまいました。
まさに「このような突然のお知らせとなってしまい大変申し訳ございません」という感じですねぇ。
ぶっちゃけるとこのツイートは完全に店長の独断で出したものでした。
自分が出資した店が閉店したこと、ツイート見るまで知らなかったもんw
なので、
こうして「マジあり得ねー」という話になるわけです。
もちろん普通に怒ったよw
こんなのマジでふざけんなって思うじゃんw
店長本人にも直接しっかり注意しましたが、こういう重要な告知は段取りした上でやるべきです。
ちなみに段取りしないとどうなるかというと、私のLINEやDMに知人友人や仕事仲間から「どうしたの?大丈夫?」「代わりの人を紹介するよ」「俺が、私が、代わりに・・・!」という連絡が殺到します。
いま書いてるこのnoteを決め打ちで一緒に出せばこんなことは起きません。
しかし、正味2ヶ月も持たないという異例の事態。
悔しいのですが店長の閉店宣言も出てしまったことですし、カレーパンドラ麻生店は10/7をもって閉店ということになりました。
愛してくれた皆さんにちゃんとお別れすることすらできなかった。
ツイッターでもお話ししたのですがこの場を借りて改めて、パンドラ麻生は店長の代役を立てるなどといった施策は一切行う予定はありません。
理由は以下のツイートの通り。
あと、いまこの瞬間もテナントの家賃はかかっているわけなので「明日からカレー作りに来ます」くらいの人が即座に見つからない限りは全然ダメです。
なので、カレー屋やりたい人はまたの機会にいちからやりましょう。
SUNABACO EBETSU(@EbetsuSunabaco)でパンドラ江別店をやろうかっていう話があるのですが、店長なかなか決まってないんでやりたい人いたら連絡ください。
不謹慎マンさんに取り次ぎます。
また私は現在SUNABACOにスクール1期生として毎日通ってるわけなんですが「よりプログラミングへの深い理解を目指したい」と「単純に楽しすぎる」という理由から2期も継続する予定なんでしばらくは毎日カレー屋の面倒を見ることができます。
本題「パンドラ麻生で何があったのか?」
パンドラ麻生店は突然の閉店宣言が出される10/7のほんの数日前まで普通に営業していました。
なんなら直近で足を運んでくださった知人や先輩もいます。
「一見順調に見えたパンドラ麻生で何があったのか?」
全てのパンドラファンと不謹慎マンさんのフォロワーさん、パンドラ麻生店を応援してくださっていた皆様には、突然の閉店についてその経緯を包み隠さず説明しなくてはいけないと思い、この筆をとっています。
あ、麻生店を開店する際に公開したnoteもありますので初めましての方はよかったらそちらも合わせてチェックしてみてください。
パンドラの店舗運営の仕組みとお金の流れ
パンドラグループは店長を雇用しているわけではありません。
不謹慎マンさんは「お店を出したいけど資金が調達できない店長候補者」に開店資金を出資します。
パンドラフランチャイズの場合はその出資金の出所が不謹慎マンさんではなく、私のような外部の出資者に代わることがあるというだけです。
月ごとの利益から事前に取り決めた割合で「出資者」と「本店」にフィーが入ります。そのフィーを除いた金額が全て店長の取り分です。
が、つまりそれは店長となる人間が独立起業することを意味しています。
「店に立ってりゃ固定で15万くらい保障されるんでしょ?なら自分がやるわ」っていう人からもいまどしどし連絡が来ていますがそんなわけないでしょ。完全成功報酬ですよ。
私としては店長と出資者が等しくリスクを取る。とても素晴らしい仕組みだと思います。
ノーゲストでもお金がもらえるような環境が欲しければその辺の飲食店で時給で雇われていればいいだけの話です。
もはや飲食である必要すらないな。
私のおすすめは服装髪型自由のコールセンターです。
なぜなら派遣で時給が高い。
でもさ、頑張ってたくさん売れば収入は青天井。
という話の方が夢も希望もあるよね?
パンドラはそこに共感できる人が参加することで成功してくれりゃいいんです。
もちろん数々の飲食店をヒットさせている不謹慎マンさんや、一応プロの商売人であるわたくし鈴木jackが全面的に売り上げ拡大をサポートするわけです。
基本的には店長の思う通りに店を作り、重要な部分だけは我々が知恵を貸す。というスタイル。
そんな3人体制でパンドラ麻生店はスタートしたのです。
パンドラ麻生店の経営状況について
オープン月の8月ですが月末ごろに「お酒を仕入れ過ぎたため赤字になった」と報告がありました。
まぁ、お酒を仕入れ過ぎれば利益が頭出ないのは当然ですね。
パンドラ麻生店長はお酒好きで元々バーをやりたかったということもあり、昼間はカレー、夜は合わせてバー営業して「ちょっといいお酒を安く提供する。」というのが店長が打ち出したコンセプトだったんです。
しかし実態として夜のバー営業は上手くいってなかったです。
ランチタイムとかは何回も満席になっていたりしたんですけどね。
「本当はいいもの」をただ安売りするだけなんて芸がなさ過ぎて別に魅力的じゃないし、値下げより値上げの方がハードル高いのでトライ&エラー無くして安くしすぎるとあとあと必ず自分の首を絞める。
。。。ということは私からも不謹慎マンさんからも何度も伝えてあったんですが、力及ばず最後まで聞く耳を持ってもらえなかったです。
閉店するギリギリまで「相場より安くしないと売れない」って言ってましたからね。
言うてもエデンサッポロでグラス1杯300円のコーラをガブガブ飲む私みたいな人間も世の中にはいるわけで、何事もやってみないとわからないわけですが。
こりゃ私の説得力が足りず実力不足だったことが原因なのでしょうがない。
もし私の顔が超強面のヤ〇ザ顔か、もしくは孫正義だったら聞き入れられていたことでしょう。
次からはカレー屋やる前に山〇組かソフ〇バンクで修行してこなくちゃ。
9月の利益はそんな8月の余波もあってかぶっちゃけトントンって感じでした。
それでもここでちゃんとやれる限りの施策を打って粘っていけばまだまだ上向いていったはずです。
9月の収益が芳しくない時点で「うまくいかないことがあるならもっとマメに相談してくれていいんだぜ」と言う話はしていました。
当たり前ですが私も不謹慎マンさんも「助けて!」って言われたらいくらでもサポートします。
私はパンドラ麻生を成功させることで、不謹慎マンさんのパンドラ全道展開の計画を支援したかったし、不謹慎マンさんもしきりに「竜馬さんに儲けてほしい」と言ってくれていました。
何より私たち揃って「店長に店舗経営でしっかり飯を食わせてやりたい。」という思いがあったんです。
店長の体調不良について
しかしその根幹を揺るがすような事実として店長がうつ病だったということが後から発覚したんですよね。店のアカウントのツイートにあった体調不良というのはそういうことです。
病気について初めて知ったのはなななんと閉店の3日前、10/4のことだったのです。
店長から店に呼ばれ「人生相談をしたい」ということで聞かされた話が「実は大学時代からうつ病を患っていた」ということでした。
寛解状態にあるけど、独立起業の精神的負荷で症状が再発したのだとか。
いや、頼むからそういうことは最初に言えよ。
いま症状が落ち着いていようがいなかろうが、身体のこと病気のことなど大事なことを言わないでいて悪化してから「はい、もうダメですー」なんて完全に後出しジャンケンじゃないか。
誤解の無いように断っておきますがこれは「うつ病はカレー屋をやるな」という話ではないです。
うつ病もうつ病になってしまった人も何も悪くない。
でもカレー屋として起業してもらうにあたって決して「うつ病は取るに足らない病だ」とは言えないわけです。
あらかじめ病状を詳しく聞けていれば起業することそのものを引き留められたかもしれないし、病と付き合いながら店をやっていくにしても私や不謹慎マンさんのサポートの仕方は具体的に変わっていたでしょう。
店舗経営や起業をするということは会社や上司などというしがらみから解放されます。
しかし同時に日々の売上との闘いの始まりでもありすべては自分の責任になるのです。
カレー屋に限った話じゃなく、自営業はいいときもあれば悪い時もあるわけです。
私だって2016年に起業して以来、いまとなってはいろいろな事業を起こして最低限飯は食えてますが、本当の意味で安眠出来た夜など数えるほどしかありません。
うつの人が病で疲弊した神経をより一層すり減らしてしまうなんてことは事前に容易に想像できるわけですね。
また、市場はこちらが病を抱えているかどうかなんて考えちゃくれないです。
だって店を開けとかなきゃカレーは売れないんですよ。
加えて、お客さんにカレーを売るのは私でも不謹慎マンさんでもありません。
パンドラフランチャイズの店長になるという選択肢は無条件で人生を一発逆転させる魔法やチートみたいなものではないんです。
イニシャルコストを極限まで抑えつつ小さいヒットを繰り返し、かけた費用はさっさと回収する。
極めてロジカルで真面目な商売だと思います。
まぁ、病気について聴取できなかったこと・見抜けなかったことは私と不謹慎マンさんの落ち度でもある。ということは我々の共通認識ではあります。
かくして、うつ病であるという告白をされたその翌日から3日間に渡って店は臨時休業しました。
不謹慎マンさんと私と店長の3人でミーティングをしたのが3日目、10/7の話。
その日のミーティングで決めたスケジュールでは10月末まで可能な限り営業するということでしたが、解散後にしばらくしてLINEが入り「やっぱりもう店に立てそうにないのでさっきツイートして店閉めました」とのことで冒頭のツイート内容に至るわけです。
以上がパンドラ麻生店の閉店の経緯です。
これから店とかやる予定の人、いま走り出してる人はこの失敗談を見て、何かを感じ取り、学び、活かしてくれたら幸いです。
そして色々ストレートに書いたけど、店長にはどこか別の場所に行っても幸せになってほしいと思っています。
今回俺たちはパンドラ麻生で失敗したけど、だからって次も失敗するってわけじゃない。
いつかどこかで君の憧れの「ちょっといいお酒が飲めるバー」とかやれるといいね。
アドバイスできることがあるとすれば「デキる男になるよりも、出来ないことを周りに素直に伝えて助けを求められる方がずっと大切なんだぜ」ってことですかね。
もうあとほんの少し、俺たちを信じて頼ってほしかったわ。
ともあれこれまでご愛顧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
またこのような結果に終わってしまい大変申し訳ありません。
「さよならパンドラ麻生店」を開催します
非常に申し訳なくていてもたってもいられないのでSUNABACO EBETSUのチャレンジショップにて「さよならパンドラ麻生店」を開催します。
画像に小さく「さよならパンドラ麻生店」と入れてくれてます。
ありがとうJABさん(@Jab_urano)
JABさんはいつだって優しい。
店長は店に立てないので私が直々にカレーを仕込みます。
値段は変わらずトマトチキンカレー500円です。
テイクアウトとかもやる予定なのでみんな是非どうぞ。
評判が良ければ継続的にチャレンジショップに出店するかも。