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10月8日(土)

7時前に目が覚める。窓を開けると外はなんだか洗濯したてみたいな香りがして良い匂い。シャワーして、身支度する。お腹すいて一階に降りてラウンジのカフェでコーヒーとブルーベリーのベーグル食べる。そこで食べながら、昨日ばたばたで書けなかった一昨日の日記をスマホで書き、昨日の日記も書く。気づいたらチェックアウトの10時前で、慌てて部屋に戻って、荷物を持ってチェックアウト。歩いて下北沢の駅に向かう。キャリーバッグを預けたくて、コインロッカーをGoogleで検索して、1つだけ見つけたけど行ってみるともうなくなったらしい。そうかーと思ってコロコロしながらそのままボーナストラックの方面に向かう。途中にTSUTAYAブックスがあって入ってみる。きれいで、作業できそうな広いスペースもあって良さそう。店を出て、Googleマップを見ながらまた歩く。しばらくするとダルマのロゴが見えてきて「これが噂のボーナストラック...!」と胸が高鳴る。とりあえずだるまのロゴを写真に納める。fuzkueで読むための本をどこかで買おうと思っていたのに買うのを忘れていた。引き返そうかと思ったけど本屋B&Bが見えたのでここで探そうと思う。店内に入るとアンビエントな音楽が流れていていい雰囲気。見たことない本ばかりでびっくり。世の中には知らない本がたくさんあるのだな〜と思う。その中に阿久津さんが読んでる水平線がありテンションが上がる。何か自分の興味に響く本はないかなと探しているとこの前話したイラストレーターさんから聞いた「フラニーとズーイ」が目に入り「これは運命」と思って手に取る。村上春樹が翻訳したやつだった。その後「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ-コンテンツ消費の現在形」という新書も目に入って、これもこの前はんこ屋さんのコンセプト作りの時にでた話題だ。これも手に取る。「人は本屋に来て、自分の頭の中にあった言葉が目の前に具現化された時、自分の思考と現実世界が繋がったような気がして、うれしくなってそれを読みたくなるのかもしれない..」とか考えながらレジに進む。ネットで見た「本だったノート」がレジにありそれも買う。発酵のお店に入って、奥さんへのお土産をいろいろ買った後、また歩くと、日記屋月日もある、fuzkueもある、TENTOのTENPOもある、行きたかったお店だらけだ、どうしよう!と興奮する。日記屋月日に入ると日記の本がいっぱい!すごい〜と感動しながら一階と二階の本棚を見て「人はなぜ日記を書くか」という本、三島由紀夫の日記の本、レジの前にネットでは買えなかった阿久津さんの「読書の日記」の一巻(?)もあって感動し、これも買う。月日のスタンプとカードも買う。店員さんにディスコードの割引の画面を見せて「これ使えますか..?」って恐る恐る言うと「月日会員さんですね」って言ってくれて割引してくださる。TENTOのTENPOに行ってネットで見ていてほしかったA4用紙はさむやつとかを買う。ずっと前に見てアイデアとデザインがかわいいなーと思っていたTENTOの名刺もレジの前にあって感動し、それももらう。店員さんが「どこかで見てくださったんですか?」って話しかけてくれて、そうなんです!って少し話せてうれしい。fuzukueに入って、おお〜!こんな感じなのかと感動。カウンターの席に座ってキーマカレーとレモンスカッシュを頼む。一階には2人お客さんがいた。キーマカレーとてもおいしくて感動。「人はなぜ日記を書くか」を読むけど文章が難しい感じがして、2章の途中まで読んだ後、「映画を早送りで見る人の本を読む。気づけば一階の席は満席になっていて、みんな本を読んでいる。みんなが本だけを読んでいる空間、なんて幸せなのだろうかと思う。読書とは孤独な楽しみだと思うし、現実世界から取り残された気がして少し心細くなる行為だとも思う。ここは違う。みんなが読書だけをしている。なんと心強いことだろうと思う。ずっとこのお店が続いてほしいと思う。ずっとこの静かな幸せの時間を守り続けてくださいと思う。15時前になりお店を出る。通りのイートインが人でいっぱいになっていてみんな楽しそう。とても良い雰囲気。近場にこんな場所があればいいのにと思う。ボーナストラックを後にして奥の方に進むとお洒落で閑静な街並みで歩くだけで楽しい。ホテルの最寄りの馬喰横山という駅を目指す。すごい名前だ。どの電車もスマホに書いてあるホームにその時間ぴったりにやってきて、その時間ぴったりに着く。今さらながらすごいなぁと思いながらスマホに表示された通りに自分も動いて、乗り換えに乗り換えを重ねて目的の駅に着く。外に出ると道が広くて建物が高くてさっきの下北沢とは全く見た目が違っておもしろい。おもしろいなーと思いながら歩く。CITANというホステルにチェックインして、ここもとてもおしゃれ。荷物を置いて、リュックだけ持って、今度は日比谷を目指す。着くと、道路標識に「日比谷」と書いてあるのを見るだけでテンションが上がる。公園内に入りたくさん歩く。途中のお店の庭では結婚式をしていておめでたい気持ちになる。公園の端から端まで歩いて、入場の列が見えて来た。ついに!と思い、チケットを取り出して列に並ぶ。ゲートの前にお祝いの花がたくさん飾られていたり、メンバーのサインが入ったポスターが飾られていたり、祝福だ、お祭りだ、幸せな場だ、と感動したり写真を撮ったりしながら列を進む。入るとついに音楽堂が見えた!何度も映像だけで見ていたあの場所だ、同じ場所だ!そこにcinema staffのファンだけが集まっている!という事実を一気に感じてそれだけでもう感極まった。着席するとステージのほとんど中央で、とても見やすい席。会場内の写真を撮ったり、後ろの席で大きな声でcinema staffのことや、秋のことや他の季節について喋る女性2人組の会話がおもしろくて聞き耳を立てながら待つ。当たりがどんどん暗くなっていく。会場のBGMが止み、いつものSEが流れる。それだけでなんだか込み上げてくる。メンバーが登場する。演奏する。思ったより意外な選曲。2曲目がはじまった頃には、この日を楽しみにしすぎていたせいで、この日が終わるのが怖くなって来た。情緒不安定。次々に演奏が進み、やってほしかった曲に興奮し、忘れていた名曲にじーんとし、MCに笑ったり共感したり感極まったり。ハイライトが多すぎるけど絶対やってほしいと思っていた「斜陽」が聴けて、その時にしれっとギターでこの曲の共作者の國光さんが入っていたのが良くて、この曲だけ終わると一礼してさっと去っていくのもなんだかぐっときた。雨を心配していたけど晴れて、秋の気候、虫の声が聴こえる中で、東京の街の真ん中で、自然とビル街をバックにして、ワンマンライブを観ている、不思議で、この場に居られる事とその特別さを噛み締めながらずっと聴いた。cinema staffは今日だけじゃなくて未来の話をしてくれて、自分達を更新して前進していく姿を見せてくれて、終わった時には自分も今日からまた進むぞとしっかり前を向かせてくれた。本当に大好きなバンドだ。ライブ終わりCITANに帰って下のバーでミートボールのパスタとビールを頼んで食べた。DJのイベントをしていてとても賑やかでみんな楽しそうでうらやましかった。自分は一人だったので寂しかった。楽しそうに喋る人々を眺めながらみんないいなぁと思いながら食べた。でもパスタがびっくりするくらいおいしくて、スマホの電池も切れてしまったので、パスタだけに集中して味わいながら食べた。店員さんにご馳走様でしたと言って部屋に戻り、シャワーを浴びた後、下に作業机がある2段ベットの上の部分に登る。スマホの充電をするためにノートPCにつなぐしかなく、枕元でPCとスマホを充電しながら、この高さからパソコンが落ちたら大変なことになるから、後で降ろさなければ...と思っていたらそのまま眠っていた。

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