なぜ、浮世絵はすごいか
3月の終わりに倉敷に西野亮廣さんが来られたので話を聞きに行ってきた。詳しくはディズニーの倒し方を教えてもらったという記事に書いた。
その中でもう一つおもしろい話をしてくれたので書きたい。
浮世絵はなぜすごいか
「みんな浮世絵ってなんですごいか知ってます?あれってすごいですか?上手いですか?なんですごいんやろって思いません?僕は思います」
たしかに、なんで浮世絵って世界的に評価されてるんだろう?
現代人が見ると違和感を感じる一枚の絵
そこでまず「パリの通り、雨」という絵画をGoogle検索して見せてくれた。
出典:西洋絵画美術館
「この絵を見て何か違和感を感じませんか?」
ここでシンキングタイムが与えられた。これを読んでいる皆さんも考えてみてほしい。
「この絵って、地面は濡れているし、傘もさしているのに、雨が描かれていないんです」
「昔の人って雨が見えなかったんです」
世界で初めて雨が描かれた絵
続けて歌川広重の「大はしあたけの夕立」という浮世絵を見せてくれた。
出典:アダチ版画
この絵がきっかけで初めて人々は「雨」を「線」として認識するようになった。そこから世界中にこの雨の見え方が広まり、雨が描かれるようになったそうだ。
ちなみにゴッホもこの絵を模写して雨を描いている。
出典:wikipedia
浮世絵は人類のものの見え方を変えたのだ。
まとめ
西野さんは売り上げで実績を残すのも大事だけど、自分が目指すべきところはこの歌川広重の浮世絵のような役目だと語っていた。
自動車を開発する科学技術は世界を変えた。
iPhoneに詰まっているIT技術も世界を変えた。
ひとりの画家のたった一枚の絵にも、世界を変える力がある。
スキとかフォローとかしてもらえたら僕は幸せです。