「アイデアの見つけ方」を練習した結果
松倉スバルさんの「アイデア」の誤解という記事で読んだアイデアを出すのに大切なこと「いろんなことに関心を持つこと。そして、よく見て自分の頭で考えてみること」
ここに書かれていた「アイデアの見つけ方」の練習方法がおもしろそうだった。
登下校・出社の時間に以下を試してください。
・身の回りで見つけた「丸いもの」を探してください。
・身の回りに見つけた「赤いもの」を探してください。
これは新人時代に練習でやったものです。形状や色を毎日変えても良いです。決められた工程の中で上記のものを探します。
というわけで早速やってみた。
丸いものを見つける
朝の支度中に見つけた丸いもの…コンタクト、化粧水のふた、電球、コップ、服のボタン、トイレットペーパー、時計
通勤中に見つけた丸いもの…タイヤ、交通標識、信号、室外機(プロペラの部分)、車のメーター、カーブミラー
会社で見つけた丸いもの…マウスのホイール、換気扇、扇風機、セロテープ、iPhoneのホームボタン
帰ってから見つけた丸いもの…アンパンマン、ネジ、ボール、水玉
思ったより少ないような。まず気がついたのは丸いものってほとんど人工的に作られたものだなーってこと。
なぜ丸いのかを考える
丸いものだけを見つめているとそれらが「なぜ丸いのか?」がだんだんと気になってくる。そんなこと今まで気にしたこともなかったのに。これが自分の頭で考える練習になるわけだ。
これだけ集まると大半の丸いものについてある共通点に気がついた(小さいころに「あるなしクイズ」の本が大好きだったので今頃になってそのスキルが活かされたのかもしれない)。
それは「丸いものって回るものだ」ということ。
というわけで回るもの、回すものとそれ以外に分類した。
回るもの、回すもの…化粧水のふた、電球、トイレットペーパー、時計、タイヤ、室外機(プロペラの部分)、車のメーター、マウスのホイール、換気扇、扇風機、セロテープ、ネジ、ボール
それ以外…コンタクト、コップ、服のボタン、交通標識、信号、カーブミラー、iPhoneのホームボタン、アンパンマン、水玉
回るために丸い!ということはわかった。ではそれ以外の回らないもの達はなんのために丸いんだろう?
丸いものを四角に変えてみる
わからなかったので丸いものが「もしも四角だったら......」と考えてみた。何かヒントになるかもしれない。
・四角いコンタクト…痛そう→痛くないように丸い?やさしさ?
・四角いコップ…直線部分から飲むと口の横からじゃばーって漏れそう→飲むときに飲みものがこぼれないように丸い
・四角い服のボタン…痛そう→痛くないように丸い?やさしさ?
・四角い交通標識、信号、カーブミラー…目立たない?→注目させるために丸い?(四角い交通標識や信号機もあるけどまあいいや)
・四角いiPhoneのホームボタン…ださい?かわいくない?→かわいさ?
・四角いアンパンマン…固そう、新しい顔よーって投げれない→やわらかさ、やさしさ、回すために丸い
・四角い水玉…固い、かわいくない→やわらかさ、かわいさ
こんな感じで違う形に置き換えてみると不都合が出てくるのでその結果なぜ丸いのかがだんだんと見えてきた。回らないけど丸いものはやわらかさ、やさしさ、かわいさを表現するため、または注目させるために丸いのかなという結論になった。
まとめ
自分が今作ってるWebページで、リンクボタンを丸にしたんだけど上に書いた気づきのおかげで「なぜリンクボタンを丸にしたか」について自信を持つことができた。
こんな感じで普段は当たり前すぎて考えもしなかったことに真剣に頭を使ってみると今まで見えていなかった世界が見えてきた。今後のデザインにも活かせそう。
こういう何かを見つけたり、考えたり、何かを何かに置き換えたり......と試行錯誤することがアイデアの発想につながるんだな、つながりそうだなということが実際にやってみるとすごくわかった。
今度は違う形や色でもやってみようかな。
そんなことを考えながら自分の足元にある丸いものに気づいた。
「あ、地球も」
Photo by Tuur Tisseghem from Pexels
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