歳をとると涙もろくなる理由
半年ぐらい前に母から「いい映画だから絶対に見て」と勧められていた「湯を沸かすほどの熱い愛」という映画をやっと見た。
キャストの方々の演技が素晴らしくて、邦画大好きな自分が邦画に求めている空気感みたいなものがこの映画の冒頭からラストまでずっと流れていて、すごく好きだった。
昨日「信念を持って人に与え続けること」という記事を書いたんだけどこの映画のテーマも同じ気がした。宮沢りえさん演じる母・双葉が回りの人々に全力で与える無償の愛というか、それこそ湯を沸かすほどの熱い愛を与える。だから周りの人々を動かすし、「この人のために何かしたい」と全力で愛を返したくなる。
教育って細かいことじゃなくて
最近というか子供が生まれてからずっと、教育って難しいなぁと思っていて、普段の生活の中で「こういう場合どうすればこの子のためになるんだろう?」とか「今このタイミングは叱ったほうがいいんだろうか?」とか「たくさん褒めたほうがいいんだろうか」とか考えてしまう場面が多々ある。
そんな悩みに対して、この映画から1つのヒントをもらった気がする。褒めるとか叱るとかそういう細かいことじゃなくて、全力の愛を持って接する。そうすれば子供は全力で返してくれるし、大人になってからもずっと、その子も周りの人々に愛を持って接することができるんだろうな。
歳をとると涙もろくなる理由
自分はこの映画を見て3回ぐらい泣いてしまった。最近映画やドラマを見て泣きすぎだと思う。この前はドラえもんの映画を見て泣いた。
歳をとると涙もろくなる理由って身体が原因かと思っていたんだけど、ちょっと違うかもと思うようになった。身体よりもっと感情の部分。
最近自分が何かの作品で泣いたシーンを思い出してみると、親子の絆とか家族愛的なのが多いなぁと気づいた。そういうシーンって子供の頃は、ちょっとぐっと来ることはあったかもしれないけど全然、泣くほどじゃなかった。
親になると親側の気持ちがわかるし、自分も子供だったので子供側の気持ちもわかる。だから例えば親子愛みたいなシーンだとその両側から感情が押し寄せてきて、結果泣くみたいなことになっている気がする。
子供から大人になるにつれて、恋愛もののドラマの登場人物の気持ちとか、仕事をがんばる主人公の苦労とか、大切な人が死んだ時の気持ちとか、そういう作品に重ねられる自分の実体験がどんどん増えていくから、どの作品のどの人物にも共感してしまう。その結果涙もろくなるのかなぁとぼんやりと考えた。
まとめ
大人になると共感できる出来事が増えて、どんな作品も楽しめるようになった。楽しい。いろいろな作品に触れてたくさん吸収して、たくさん排出したい(排出?)。
子供の方が大人より未来があるし、夢も大きいかもしれないけど、大人の方が人生は楽しい。
Photo by Tirachard Kumtanom from Pexels
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