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君は何で世界をよくできるか

Webデザイナーとして仕事したい!とか個人で仕事できるようになりたい!とかそんな目標はあれど、その先が見つかってなかった。

やってて楽しいからやりたい。しかしWebデザイナーとして何がしたい?何ができる?何のために?と自分に問うても「うーんなんだろうな、なんでだろうな...?」となる。やりたい「手段」はあるが「目的」がなかった。

そんな中で今日、松倉さんのnoteの中の「君は何で世界をよくできるか」という一文を読んでビビッと来るものがあった。

「世界をよくする」いい言葉だなと思った。

昨年の年末に友人の家具職人のためにWebサイトを完成させた。友人は今は大阪で会社員として家具を作っているけど、いずれは岡山に帰って個人で店を出したいとずっと前から語っていた。

Webサイトはその夢の足がかりになればいいなと、彼を応援する気持ちで作った。同時にWebデザインを独学していたもののまだ本格的なサイトは作ったことのなかった自分の足がかりにもしたかった。

年末から何も更新されず、停まったままのWebサイトが最近、家具職人の手によってぽつぽつと更新されはじめた。

これがなんだかすごく新鮮な感覚で、サイトが完成したときよりもうれしかった。自分が作ったものが育っていく感覚、自分の作ったものが人に使ってもらえている感覚、役に立てている感覚。Web制作の仕事ってこんなにも複合的な喜びがあるのかというのを、作って少し経ってから、はじめて知った。

先日、自分の従兄弟から家具職人への注文が入った。新築の家に置く家具でサイズの合うものが見つからないから作ってほしいという依頼。僕の身内だし直接Webサイトに訪問したお客さんじゃないけど、Webページを見てそれがきっかけになったのは確かだ。

まだ全然ほんの少しだけど、自分の作ったものが困っている人を助けるのと同時に友人の夢を後押しできている気がしてうれしかった。

「世界をよくする」って聞くとちょっと大げさに聞こえるけど、自分と関わっている「あの人の世界」、これから関わる「だれかの世界」をよくすることなら、できるかもしれないと思った。

ちょうど昨日見たテレビでインタビューされていたITベンチャーの若者が「本気で世界を変えたい」と豪語していたシーンがなぜかずっと頭に残っていた。

「君は何で世界をよくできるか」

探していた「目的」が、少し見えてきた気がする。

#エッセイ #日記 #デザイン #Webデザイン

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