2019/06/08-09 【RDP主催 第一回スキルアップ研修二日目 レポート】*グラフィックレコーディングつき
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このnoteは2018年11月に「沖縄にダイアローグ(対話)の文化を醸成できたら沖縄はどうなるかなぁ」と実験的に始まった学び合う集まりで、医療・福祉・教育の領域を越えて『きく』についてをもう一度紡ぎ直してみようかとなった琉球ダイアローグプロジェクト(RDP)の記録を残していくものです。
2020年度もすすんでいきましょうね!と言っていたところですが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、活動は休止となったのもありはじめました。「RDP事務局日誌」みたいなものです。
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オンラインでのネット研究会がはじまりまして、
noteの更新も滞ってしまいました!
1年目の記録、軌跡のせていきます。どうぞよろしくお願いします。
今回は、第一回スキルアップ研修会 2日目についてです!
2019/06/08-09 【RDP主催 第一回スキルアップ研修二日目 レポート】
〇概要
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6/8.9 10:00~17:00に琉球ダイアローグプロジェクト主催 第一回スキルアップ研修会を実施しました。
講師は白木孝二さん。アシスタントは後藤智行さん。
参加者は、運営も含めて35名。医療、福祉、教育 様々な立場の方が参加されました。
研修会では、「聞く」ことに重点を置きながら、基本事項を学びどうすればダイアロジカルな関わりができるようになるかを考えていきました。ピアラーニングで共に学び合いの場でした。
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〇reflecting(リフレクティング)とは?
・ダイアローグで大事なものは、①聞く②感じてもらう⇒「聞いてもらった!」と思ってもらえるようにすること
→その一つがリフレクティング
・リフレクティング セラピスト同士がクライアントの前で感想を述べあう
・リフレクティングの変容 作戦会議を見せる→個人的感想を述べて本人たちに戻す→感想は少し。役割としての自分に関してのworry(迷いや悩み)を共有する
・当事者の人たちがいる、主語「私」で自分が感じたこととして話す、本人たちをみない、セラピスト同士が話しすぎない
・安全性を確保すること 色んな言葉をテーブルにあげる感じ
・必ずポジティブなものをフィードバックしなくてはいけないわけではない、ポリフォニックであるのが望ましい
・「クライアントはいつでも正しい」クライアントからのネガティブフィードバックは「よくぞ言って下さいました」と受け取る
◯Effective Therapists 効果的なセラピストか?
A)幅広い人、どんな人とでも治療関係がつくれる。苦手なタイプのひとともどうやってできるかを考えることができる
B)チャレンジングな状況でも落ち着いてダイアローグができる
C)自分に対しての疑いを表現することができる
D)現場だけでは上手くならない。現場とは離れたところで練習をしている
・会話できる=ダイアローグできるではない。専門性をいかすためにダイアローグができるようになるトレーニングが必要
・経験をつむと力は下がる「できてる、上手くいっている」「ケースで…」となるとクライアントからはフィードバックがもらえない
◯スキルアップするために必要なこと
・感情表現Emotional、根拠がないくらいの期待感 Hope、クライアントに合わせて対応できること
・ちょっとしたイライラ感 Micro aggressions自分自身のものに気づけるかどうか?それを離せる関係性ができているかどうか?
・プロセス 1)モニター 2)Feedback 3)ちょっと先のものを目指す 4)反復練習 5)パフォーマンスを査定
・コーチや仲間と一緒に練習していくのが望ましい
・大事なのは認識すること、自分の状態にきづくこと。そのために自分にやさしくする、セルフコンパッション、マインドフルネス
・コツコツとやっていくしかない。繰り返すことで凡人も中級くらいになれる
◯振り返り
2日目の研修では、リフレクティングの体験に始まり、セラピスト(支援者)としての在り方やスキルアップをしていくために日々どうしていくか?のレクチャーでした。その後、【「聞くこと」についてのピアトレーニング】をテーマとし、ダイアローグを実践してみました。自分の言葉で話し、それを聞く。その体験を繰り返していくことが学びとなり、スキルアップしていくことなのかもしれないなーと感じました。魔法の杖のように一振りで解決できるようなものではないダイアローグ。だからこそ、参加者の方々からも出てきましたが、共に学び合う場の大切さを実感しました。
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