【吉村真晴選手 インタビュー① 】琉球アスティーダ キャプテン✖️オリンピックメダリストが自己変革の末、たどり着いた境地とは?
こんにちは🌞🏓
卓球プロスポーツチーム「琉球アスティーダ」を運営する、琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社のPR・広報チームです!
今回から、選手インタビューを始めたいと思います。
🔻本インタビュー企画の概要について知りたい方はこちらから!🔻
さてさて、第一回目の選手インタビューは……この人!!!
👏✨✨吉村真晴選手です👏✨✨
吉村選手は、我らがアスティーダのキャプテンであり、チームの中でも自身の成長への意欲が非常に高い選手です!
また、姿勢だけではなく、
・学生時代からドイツでプロとして活躍
・リオオリンピック団体銀メダリスト
・ワールドチャンピオン経験者
と、これまで結果に繋げてきていることもあり、アスティーダにとってもなくてはならない存在なのです。
今回はそんな頼れる吉村選手の強さの秘密がどこにあるのかを探るべく、これまでの経歴を学生時代から遡って聞いてみました!
果たして、吉村選手の根本にはどんな考えがあるのか、、、
それでは早速、いきましょう☀️
■世界トップレベルのリーグに挑戦した大学時代
ー初めてプロリーグを経験したのはいつでしたか?
大学2年生の時です。所属先は、当時2部から1部に昇格したばかりのドイツ・ブンデスリーガのハーゲンというチームで、1シーズンを通じて在籍し、エースとして試合に出ていました。
当時、一緒に過ごした海外のプロ選手達からは、プロとしてのあるべき考え方や私生活の過ごし方、ハングリー精神など様々なことを学びました。
日本人とは違い、練習中や試合中に感情をあらわにしたり、激しいジェスチャーをする選手も多かったのには驚きましたが、それだけ卓球に懸けているからだとも感じ、「自分は果たして、卓球にそこまで懸けることができているのか」っていう部分で、自問自答する期間でもありました。
ー印象に残っている試合はありますか?
当時、僕はボルシア・デュッセルドルフという、ティモ・ボル選手など世界のトップ選手が多く在籍しているチームで練習や宿泊をさせてもらっていました。
レジェンド級のチームでブンデスリーガでも大体1位をとるような超強豪です。そのデュッセルドルフに、ホームマッチのデビュー戦で2点取りして勝った試合は嬉しくて覚えています。
練習拠点のチームに勝ったので気まずさもあったんですけど、そのオーナーの方に「日本人選手で海外選手っぽいパフォーマンスをしている奴は初めてみた。良い奴だ」と言ってもらえたこともあってそれも嬉しかったですね。
ー さすが吉村選手ですね!
そもそもなんで海外に行こうと思ったんですか?
元々海外に行こうという気はなかったんです。
僕は、高校3年生で全日本優勝をしたんですが、その後大学に入ってからしばらく伸び悩んでいた時期がありました。
大学になると、練習に真剣に取り組む人とそうでない人の差がついてきます。僕はしっかり練習はしていたものの、やらなくなっていく周りの選手達に誘惑されるてしまうという焦りがあったんです。
そんな時、大学の監督が昔ドイツでプレーしていた人だったこともあり、「ドイツに行ってみないか」と声をかけて頂いたんです。
そんな状況だったので、声をかけてもらった時は「今しかないな」と思いました。
ドイツリーグの中には、日本人選手の多くいるチームもありましたが、自分を追い込むという意味でも、ディッセルドルフに1人で行って練習させてもらうことにしました。
その時、僕は世界ランキングでいうと120位くらいだったので、トップ選手ばかりの中で練習させてもらえることは本当に有り難かったです。
ーすごい決断ですね!!どのような気持ちでプレーしてたんですか?
最初はメチャクチャ緊張してましたね。
トップ選手ばかりでしたし、海外の選手は練習中、気性が荒い選手も多いことは知っていたので、最初はミスしないように気を使いながら練習していました。怒られたくはないですしね。笑
特に初日は、肩に力入りすぎて、次の日筋肉痛になって自分でも「張ってんな〜」と思ったのは今でも覚えてます。
行かせて頂いたのに迷惑はかけたくはないので、本当にがむしゃらに練習していました。毎日死にかけてましたよ。笑
ー常に堂々としている吉村選手にもそのような時代があったんですね!
日本に帰ってきてからはどうしていましたか?
日本に帰ってから、すぐに結果が出たわけではなかったですが、以前と比べて国際大会でも面食らわなったり、確実に海外での経験が自分の中で積まれている感覚がありました。
その後、大学生3年生の2−3月にワールドツアーで初めて優勝してからは怒涛の勢いだったと思います。世界ランキング40位くらいになり、その後半年で世界ランクが15位くらいまで上がることになりました。
間違いなく海外の経験は、オリンピックの代表になるなど現在まで様々なことに繋がるきっかけになりました。
■変われる強さ、貫く強さ
ー幼い頃から今に至るまでプレースタイルは変わってきたんですか?
しょっちゅう変わっていますね。小学生の時と今ではもちろん違いますし、高校生の時と比べてもかなり違います。
学生時代は得意なことが変わるというよりも、当時の指導者の勧める打ち方や考え方を汲んで試合をしていました。
しかし、大学に上がってからはそれでは上手くいかなくなってきて、自分なりに考え、監督の考え方と照らし合わせながら新しい「吉村真晴」を作っていく必要が出てきたと思います。
今でも毎年少しずつ何かしら変えていって、その年代のスタイルに合わせるようにしています。
特に、若い選手たちは常にこれまでとは違った戦い方をしてくるので対応能力がとても大事だなと思います。これからもどんどん新しいスタイルが生まれると思うので、それまでの自分を変えていくことができる対応能力が高い選手が生き残っていくイメージがあります。
ーそうなんですね!試合中でも相手によって対応を変えていくんですか?
僕は、試合中は自分の卓球を信じて、自分がやるべき事を決めてプレーする事が多いです。人に合わせて戦うこともありますが、そればかりを考えていると、自分が今何をすべきか忘れてしまったり、足が止まってしまったりするので、何をすべきか決めて臨んでいます。
そのほうが自信を持って戦えますし、自分自身のブレがない方が良いと思っています。
ー卓球はメンタルが試合の勝敗を分ていくスポーツだと思うのですが、
吉村選手なりのメンタルの整え方はあるんでしょうか?
試合中は、完璧を求め過ぎないというのを念頭に置いて戦っています。
もともと、僕はネガティブで繊細な部分があって、試合前とか思い通りにいかなくて泣いていた時もありました。
特に、高校生の時は「こうじゃないといけない!!」と自分が求めている卓球を明確に持っていたので、練習で出来ないと、試合でも出来ないんじゃないかと考えてはネガティブになってしまっていました。
現在、メンタルトレーニングしていただいている岡澤さんからは、話す度に毎回「完璧を求め過ぎずに8割くらいを求めなさい」「やることはやったんだから、それを信じてやりなさい」といった言葉をかけてもらっています。
なので今は、完璧を求めすぎないようにしてメンタルコントロールをするようプレーも心がけています。
ーポジティブで明るい印象があるので意外ですね😲!
そうですよね〜!正直、1つの自分隠しみたいな面はあると思います。
周りに対してアホみたいことしている時に、「何でこんなことやっているんだろう?」とか自分でも思う時ありますよ。笑
ただ、僕がポジティブな振る舞いをしていれば、内心でネガティブなことを思っていても、周りが明るくなったり楽しくなったりして、チームにとってもプラスになってくれるなと思います。
周りが自分に引きつられてネガティブになったら、それはもう自分の存在価値がないように感じてしまいます。
やっぱり、周りの人には良い影響与えたいじゃないですか!
■楽しむことの大切さ
ー2020年はコロナ禍でしたが、その中で意識していたことはありますか?
2020年はコロナウィルスの影響で練習ばかりの時期がありました。1日中練習だけの時とかもあったんですが、強くなっているかもよく分からないので、ただ時間が過ぎていって気が滅入ってしまっていました。
ただそれだと、練習の意味がないですし、1日の過ごし方としてももったいないので、時間の使い方は意識するようになりました。
最近は、できる限り1日の内に卓球以外の楽しい予定を入れるようにしています。
卓球して、午後ゴルフして、美味しいもの食べるなど、練習の前後に自分の好きなことを入れてメリハリをつけています。
ー「楽しむ」って事が大切なんですね!
そうですね。最近の考え方として「楽しんで全力でやる」ってことがあります。
ー純粋に卓球を楽しんでいる時の方が調子も良いのでしょうか?
そうですね。試合中に対しても無駄なプレッシャーや緊張なく臨めますし、練習している時も楽しんでいる時って時間忘れて取り組めたりできるので調子が良くなると思います。
シリアスな気持ちでコートに立つと「できなかったらどうしよう」という気持ちに引きづられて思い通りのプレーできなかったりしますが、楽しんでいると「ワクワク」の気持ちが強いので、ポジティブな気持ちで戦えることは大きいです。
自分自身いつもそう戦えるわけで全員がそうできるわけではないので、ポジティブに戦えるというのも、卓球選手にとって必要な能力の1つかと思います。
純粋に楽しみながら戦うことのできるアスリートは、カッコいいし強いですしね!
■インタビュー後
吉村選手、ありがとうございました!!
さて、第1回目のインタビューはいかがだったでしょうか。
常に明るく安心感のあるイメージの真晴選手にも、ド緊張していた時代があったり、ネガティブな面があるというのはとても意外でしたね。
常に挑戦し続け、完璧を求めるストイックな側面と、足りないものを吸収し「自己変革」していく柔軟な側面。両方合わさっているバランスと、最後に伝えていただいた「楽しむ姿勢」こそが、真晴選手の強さの秘密かもしれません!!
次回のインタビューでは、そんな真晴選手と琉球アスティーダ について聞いていきます!!お楽しみに☺️
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