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Talking with Experts まるたか農園 高西タマ子氏

琉球薬草探究会では、薬草を日々の暮らしの中でより身近に感じてもらうため、各分野の専門家の方々に植物に関するエピソードをお聞きしていきます。

第5回目は、石垣島の「まるたか農園」の高西タマ子さんです。

笑顔がチャーミングなタマ子おばあは、70歳の時にグリーンツーリズムの体験の提供としてできることを考え、2006年に料理教室をスタート。
八重山の農水産物のPRや地産地消の推進する「南の島々から八重山(やいま)の味つたえ隊」の一員として地域の子供達や修学旅行生などに食育活動を行っておられます。

予約制の料理教室では、畑で長命草やシビラン、青パパイヤ、ピパーチなど南国特有の季節の野菜を採取するところから始まります。

シビランを採取中


レモングラス、シビラン、パパイヤ、ニラ


お料理のポイントを記録中


パパイヤイリチーとシビランのサラダを一緒に作りました。
青パパイヤを食べないアフリカの方に料理方法を教えたこともあるそうです。
シビランの可愛いお花は彩りとして湯がかないでトッピング。
レモングラスたっぷりのハーブティは香りがよく美味です🌱

一緒に調理をするのは2品ですが、事前に用意してくださっているタマ子さん特製の豪華ランチをいただけます!!

黒米入ご飯、大根のなます、鶏肉入りのお吸い物、ゴーヤ佃煮、自家製ジーマミ豆腐、カンダバー味噌ピーナツ和え、クーブイリチー、セーイカ刺身、石垣牛ハンバーグ、島豆腐のサラダ、ターム、グルクン焼き、キクラゲ佃煮、昆布巻きとちきあぎの煮物。この後に天ぷらまで登場しました。

石垣島の食材が一同に御膳の中に凝縮されています!!
来てくれたお客様に最大のおもてなしをしたいという素晴らしいサービス精神が込められた御膳。

まさに沖縄おばあの「カメ〜カメ〜」。
とにかく客人をもてなすのにご飯をお腹いっぱい食べさせるというのが沖縄のおばあの親切であり流儀。「カメ〜カメ〜」。とは「食べろ〜、食べろ〜」という意味の言葉になります。
修学旅行生の受け入れもされていて、30名分くらいの用意はできる!とタマ子おばあはとてもパワフル。


壁には写真と感謝の手紙が多数


人生のことや、畑のことなど、たくさんお話を聞かせていただけます。
戦争中に台湾からポンポン戦で石垣島に逃げてきたことや、マンゴー農家としてご苦労されたことなど、計り知れない経験をされています。

自由に動き回るニワトリ


笑顔と温かいおもてなしに癒される地元の人や観光客が訪れ、リピーターも多数。
2026年で90歳のタマ子おばあ。20周年までは続けられるよ〜と素晴らしいお言葉🌱
八重山の食と交流を満喫できる特別な体験ができるまるたか農園です。

まるたか農園 | 沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語www.okinawastory.jp

支援 沖縄県、公益財団法人 沖縄県文化振興会
令和6年度沖縄文化芸術の創造発信支援事業  
琉球の薬草を楽しむ暮らし」推進事業