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【ミーム:ネットミームかるた】それでは分析を始めようか…?#01

前回の記事から来てくださった方は、ありがとうございます。
どうも、沖縄に来るためにです。

前回までのあらすじ

Youtubeで見かける琴葉ggrぐぐる姉妹というチャンネルのネットミームかるたシリーズは間もなく1000回を記録する長寿シリーズです。執筆サボってるうちに1000回超えてるよ…

よって、「これまでに紹介されたネットミームをジャンルとタグに分類して、そのデータを解析すればミーム化しやすいネタが分かるのでは…?」と思い立ったことで、ネットミームかるた#1~#500までのデータを打ち込んだのが前回のnoteです。

こんな作業を6時間くらいやってた。

と、いうことで今回は#1~#500までの分析編①です。
「かるたの頭文字」と「ミームのジャンル」についての考察です。
(「ミームのタグ」は次回。)
多少長くなってるので目次を活用してご覧ください。


Q1.頭文字って何が一番多いの?

まずは、かるたの頭文字がどれが多いかを見てみよう。

かるたの頭文字。表の緑色の部分。

ネットミームかるた#1~#500まで計504のミームを紹介している。
(合計が500にならないのは、ネットミームかるた#192で4つ、ネットミームかるた#468で2つのミームを紹介しているため。)

文字の種類

504のミームのうち読み札の文字の種類は以下の通りである。

やはり「ひらがな」が圧倒的で、408/504(全体の81%)を占めている。
次いで「アルファベット」が、82/504(全体の16.3%)、
以降は「数字」10/504(全体2%)、「記号」3/504(全体0.6%)、「漢字」1/504(全体0.2%)となっている。

「ひらがな」の頭文字比較

最も多い「き」が24あるのに対して、「ぬ」「る」「ろ」「を」は
最初のひらがな一巡目(かるた#1~#46)以降は登場していない。

「アルファベット」の頭文字比較

最も多い登場は「S」の11回の一方で、「C」「E」「H」「Q」「Z」は登場していない。

「数字」の頭文字比較

登場回数は0~2と差が少ない。
「6」「7」「9」から始まるミームはあるのだろうか…?

その他

いずれも1度登場。
それぞれ、どのミームの頭文字か想像できるだろうか?

A1.結果

頭文字として登場が多いのは
「き」・・・24回
「お」・・・22回
「し」・・・21回
「か」「な」・・・20回
            である。

20回以上登場のものを記載

Q2.ジャンルって何が一番多いの?

ジャンルについて、各ミームを前回決めたジャンルごとに割り振った。
複数要素があるものはより”主”であるものを採用した。
漫画作品がアニメ化し、海外でミーム化したとき、流行した界隈は海外が主なので、このミームのジャンルは海外とするなど)※後日要検討

ジャンル一覧

そこで、ネットミーム1つにつき1ジャンルで割り振った結果を集計し、ミーム化しやすいジャンルを測ることにする。

そして、ネットミームかるた#1~#500まで計504のミームのジャンルは以下のように分かれた。

ジャンル分類は著者によるもの。

A2.結果

グラフを見ると掲示板由来のミームが16%(81/504)、
アニメ由来のミームが15%(75/504)、
海外由来ミームが12%(58/504)、ゲーム由来ミームが11%(55/504)

50回以上登場したものを記載

やはり、ミーム数では掲示板が1位となったが、2位アニメと接戦となった。
Q2.について、上記のような結果になった考察を、以下に記す。

1位

掲示板は、ネット黎明期の文化中心地であり、2ch用語に代表されるインターネット特有の言い回しや、ユーザーの書き込みがコピペ化したもの、文字でキャラクターを表現したAA(アスキーアート)が生まれている。

例:絵文字としてスマホ変換に登場する”キタ―――(゚∀゚)―――― !!”や、
  JKの間で流行した語尾につける”ンゴ”、
  都市伝説として知られる”きさらぎ駅”

これら文化はTwitter やニコニコ動画などの文化圏にも持ち込まれたため、掲示板由来だとは知らずに何気なくネット上で使用されているものも多く、自然と記憶に残るものが多くなった(=ミーム数が多い)と考えられる。

2位

アニメに関しては、アニメがネットに馴染み深い文化であるのに加え、アニメ化した漫画作品などもミームの爆心地として考慮した結果、「アニメ」ジャンルに加えたため(ここは後日再考慮する)、かなり多くなったと思われる。

3位

海外は撮影場所やミーム発信者が海外のものをすべて含めた。琴葉ggr姉妹チャンネルでは海外ミームも注力して紹介したため数が多くなったと考えられる。

海外ミームは日本ではあまり知名度のないものも取り扱っている。
https://www.youtube.com/shorts/_fHXDxOO4Bk

4位以降

ゲーム、漫画、ニコニコ、Twitter が続く。

ゲーム漫画はYouTubeやニコニコ、TikTokなどの動画サイト、Twitter やLINEなどSNSの流行につれ、実況・解説・考察文化が多彩になったため、今後も安定した数のミームを生み出すと考えられる。

ニコニコTwitter は2010年代以降のネット文化をけん引してきたが、
前者はプレミアム会員数の減少やサイバー攻撃、
後者は相次ぐ改悪アプデやXへの改名、インプレゾンビによる治安悪化
などの理由でユーザー離れが起きている印象だ。
もし今後も過疎化が進むなら、これらに変わる新しい代表的なプラットフォームが生まれる可能性もあり、そこの特色次第で今後生まれるミームの中身も変わるかもしれない。

ニュースはテレビや週刊誌での報道が由来でミーム化したものが多い。
これらミームはマスメディアで取り扱われるよりも長期間おもちゃ話題になるため、最終的に元凶とは関係ないところが新たにミーム化するという、ミーム化の連鎖が起きることもある。

例のアレ代表として悪名高い有名な野獣先輩も、すべての元凶をたどれば週刊誌によるドラフト会議目玉候補のゲイビデオ出演疑惑スキャンダル報道に端を発している。何ならゲイビデオ出演者は知名度や人気に差はあれど、軒並みミーム化しており、これらミームをまとめたWikiまで登場している始末である。(ここのリンクよりそのWikiは閲覧可能であるが、閲覧注意である。閲覧は、自己責任で。)

広告はテレビCMやネット広告、コンビニなどで流れる店内放送などで、ミーム化するまでのものは元ネタの知名度も向上するため広報活動として最高の結果であると思われる。
(一部、望まれた宣伝効果とは異なる結果となったかもしれないが…)
広告由来のミームは一過性のものが多く、流行する期間は短いが、人々の記憶には深く刻まれており、ミーム再流行による宣伝効果が得られたり、第二弾への足掛かりとなる可能性も秘める。

AV由来のミームが思ったよりも多い結果となったが、は先ほど紹介した例のアレ界隈をひとまとめにしたもので、ミームとしての大小を問わないなら現在のネット文化の決して無視できない範囲がAVに関連したものになっている。

今日はここまで!

タグの分析については長くなりそうなため次回に回します。
ネットミームかるた#1~#500までのデータから得られる「ネットミーム」の特徴とは…?(使いまわし)

それでは、また後で。(#02〈分析②〉に続く)


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