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「方向音痴がいつも助けられているエピソード」①(目指せ…大学に行くぞ…)
あなたの苦手なことは何ですか?
私は迷子癖があり方向音痴で一人で行動することが苦手です。
田舎の住み慣れた小さな町の中でも一人で出歩くと迷子になってしまうというほど「道」がわからなくなってしまう。ありんこのように同じ道を通ることは慣れてくると迷わなくなりますが、出発地点が違うと同じ目的地でも迷ってしまいスムーズに到着なんてできないほどの方向音痴です。
そんな私が30代後半の頃、普段行き慣れない街の大学へ職場からの研修ミッションにより通わなければならない状況が起こりました。
研修に参加することも億劫なのに、私にとって「辿り着けるか」というミッションのほうが怖くて怖くて…。
事前にルートを調べたり、旦那ちゃんと携帯マップで予行演習したり、友達に相談して頭の中でルートイメージをしてその日まで過ごしました。
当日は万が一に備えて所要時間の1時間前には家を出ました。「携帯があればナビがあるから大丈夫」と自分を励ましながら…。
始めは順調に高速に乗りました。方向性は合っています。そして予定通りのインターで降りることが出来ました。(後日談:降りたインターは予定通りの場所ではなかったらしい…)
さあ、ここからが本番!ナビを見ながら進んでいきます。
しばらく走っていくと
「あれ、こんな山奥に入っていくの?」ちょっと不安になりナビを確認します。「合ってるよね…」ナビを信じて走り進めます。
しかしだんだんと家もなくただの山道で午前中なのに薄暗い雰囲気の場所に差し掛かった時、非情なアナウンスが聞こえました。「目的地周辺です、ナビを終了します」
え?ちょっと目的地がここではないことくらい私でもわかる!ここ、どこよ?旦那ちゃんにナビを設定してもらったはずなのに…(汗)
もうだめです。テンパってしまって思考停止中…。私が行きたかったのは大学です。なのに?山の中…。
でも、時は待ってくれません。とりあえず、戻ってみようと道を切り返します。その後のことは緊張していたのか街に出るまで覚えていません。
何とか大学がある街に着き、「あと一歩だ」と希望が見えました。もう一度、ナビを確認します。時計を確認します。
大丈夫と自分に言い聞かせて…。
だけどなかなか大学につかないのです、同じ場所を5回くらいクルクル運転していることに気が付いた時のショック感…。
あなたには理解できますか?(笑)
そしてまた…非情なアナウンスが聞こえるんですよ
「目的地周辺です、ナビを終了します」 ・・・・・
でも今回は周辺であることはわかっています、あの大きな建物が目的地です。でも、入り口が見つけられないんだよ、駐車場まで案内しろよ…。
…心が折れそうになったその時、私に救いの電話が入ります。「ryukoさん、今どこですか?」大学の先生です。まだ面識もない…。
約束の時間、過ぎてました…。
「近くまでは来ていると思います、大学の入り口がわからなくてどうやらグルグルしているみたいで…」
「わかりました、では口頭案内するので指示に従ってください」
そこからは、先生の電話案内でようやく大学に辿り着きました。
車を停めて、到着したときは肩の力が抜けて
「出来た、来れた、私やれる」と一安心。
ちょっと時間はかかったけど…。疲れた…。でも、着いた!
達成感に浸っている私は気が付いていませんでした。目的は『研修を受けること』であって大学に到着することではないということに…。
そして次の方向ミッションがあることも知らずに…。
※車運転中は携帯電話は持たず固定し、操作時は停車しています。
通話もスピーカーを利用しています。