桜並み木

桜の季節になると毎年想い出す兄  俊次郎のことは、悔やまれてなりません。生まれてから、心臓が悪く  おまけに出べそだったから失笑する人だらけ。酷い人は、出べそに、なんそうも輪ゴムをかけて大笑い、それも毎日、でした。八つ当たりは、当然私となりました。汚い言葉を浴びせられました。

大きな瞳に、溢れんばかりの涙、忘れられません。辛い毎日を耐えることも心臓には、負担が掛かるから、夜間中は、卯なり声が絶えませんでした。なんの為生まれたんだ。苦しいだけで。毎日聞かされた言葉です。

平穏な日はとても朗らかな人でしたから辛く当たった日の詫びは、忘れずに、  すまなかったなぁ~  必ずいってくれたから私も掬われました。人への気づいかいは、こまめでした。

夢もあったから叶えてあげたかったなぁ~といつの日も心に焼きついていました。



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