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Japan Cupオープンロードレース

Japan Cupオープンロードレースに参加しました
多くの方に読んでもらい一方でシクロクロスシーズンの遠征費も欲しいので最終ラップの攻防のみ有料にさせて頂きました。
ウガへのサポートだと思って購入してください🙇‍♂️

Japan Cupオープンロードレースはある程度ロードレースに取り組んでいれば誰でも出れる大会なので格付けとしてはただのアマチュアレースだけど、レースの様子はシクロワイヤードなどのメディアな掲載されるし、ただのアマチュアレースとは一味違う特別なレース

本当はプロのレースを走りたかったけど今年もそれは叶わなかった

なので今年はオープンロードレースで実力を示す事と、いつか絶対に走るJapan Cupのプロレースに向けて、このコースを隅から隅まで知るために参加した
つまりプロレースを走れない八つ当たりをしに行きました

今回のレースのライバルはスネルの佐藤光選手
その他にも多数ライバルとなる選手はいるけど、ヒカルが1番やっかいかな

しかもスネルは3人エントリーだったのである程度チーム力があるのも面倒な点

ウガは1人参加でした

古賀志林道の登坂力でヒカルに"絶対に"勝つ自信はなかった
とはいえ互角かそれ以上に渡り合えるとは思っていたけど、絶対ではないので、光の脚を削った状態で自分に有利な状況を作ってから最後の勝負をしたいと思っていたし、スプリントに持ち込めば勝てる気はしていた

1週間前の湘南シクロクロスで優勝して、良い流れがあったので何となく勝てる気がしながらレース会場に向かった

コースは言わずと知れた宇都宮森林公園ジャパンカップロードレースコース

10.2キロを7周回する70キロちょっとのレースでした

スタート直後の古賀志の登りが3分半ほどの急勾配の登坂でレースのキーとなる
そして実は重要なのは田野町の交差点の後の登り坂だと思った

スタート→古賀志登り→ダウンヒル→平坦→高速アップダウン→ゴール

という流れのコースで平坦区間こそ集団有利だが、その他の区間は逃げても集団にいてもあまりキツさは変わらないコース

…だとおもう。しらんけど。

当日の朝まで雨が降っていた影響で路面は濡れ、湿度は高い

気温は25℃〜28℃ほどあり日差しは強くない
15分のウォームアップでかなり汗を流し、ボトルは4分の1ほど飲んでしまったのでボトルが足りるか不安になった

ボトル補給はルール上禁止されているのでなし

ボトルが足りるか不安になりながらレーススタート

Photo:蒲生善之

スタート10分前には並んだのに最後尾だった
右上にいるのがウガですね

スタート後すぐに登りなのでスタート位置は重要だが、まさか最後尾になるとは思わなかった

Photo:藤田さん

1周目
ウォームアップが不十分だったので身体の動きが鈍い
ペースを上げる選手はいるが、無視

マイペースで登り終えて集団最後尾あたりで登りの頂上地点を通過
少し千切れていたが、まぁ問題なし
ウガが普通のペースで下りを走ればポジションを上げるのは簡単だが、他の選手を追い抜かす途中で落車に巻き込まれる事を警戒して集団から距離をとってダウンヒルを始めた

で、案の定落車は多発

多発してるけど、集団から遅れて走行してるので転んで地面に落ちてる選手を避けるのは簡単

ダウンヒルを終え集団に合流すると集団が割れていた
大人数が先行しているが、まぁ大丈夫でしょ。と集団の後方で見守る

下の平坦などで他の選手が必死に追走してウガのいる後方集団を牽引してくれている
そのお陰もあってゴール3キロ手前ほどで先頭集団に合流した
合流した時のスピード差を活かして追いついたと同時にアタック

飛び出したのがウガ1人だったので、流石に無駄足だと思い、力を抜いて走って追走を待つが誰も来ない

スネルの湯浅が集団の戦闘を引いていたので逃げることを諦めた

少しだけ集団から飛び出して2周目へ

ウガのカウンターで?ヒカルがアタックした
ヒカルのアタックに1人が付いて行って集団から2人が飛び出した

できればヒカルにその2人で逃げてもらって、ある程度足が削れたヒカルにブリッジして勝負したいと思った

ウガは集団の3番手で他に飛び出す選手がいないかチェックしながら古賀志を登る

Photo:蒲生善之

レバンテの選手がいいペースで登ってくれて、頂上の500m手前でヒカルを捕らえた

その瞬間「今だ」と感じたのでアタック

濡れた路面の古賀志は丁寧に加速しないと後輪が滑るらしいがシクロクロスで培った技術で難なく加速できた
しかしコーナーではちゃんとラインを考えないと曲がれないほどスピードを乗せてアタックできた

チラッと後ろを見るとスネルのジャージと米谷さんの姿が見えた

「ヒカルと米谷さんか…力勝負したくない相手だな」

ヒカルがカウンターアタックに対応してきた事には驚いたが、きっとかなり全開なはず
聞こえてくる息遣いも荒い

このアタックがヒカルの脚を削る事につながると思ったので全開で踏んでヒカルの脚を削る
このアタックで集団を10〜15秒程引き離したようだった

慎重にダウンヒルを終え、平坦区間で高速でローテーションを開始する

ヒジをクイッとして後にいるヒカルに前に出るようにアピールする
ヒカルが横に並び前に出る

「ん????ヒカルじゃ…ない…!???」

スネルの佐藤 宇志選手でした
スネルのW佐藤…いやトリプル佐藤は背格好が似てるので見間違えるのです
ちなみに↑の写真のウガの前を走るのが
佐藤 宇志選手です
【追記】
写真の選手は佐藤 大志選手とのご指摘を頂きました。
間違えていたら本当に申し訳ないですが、自分にはお二方の見分けが全くできないのでご本人の登場お待ちしてます🙇‍♂️
誠に申し訳ありません。

この状況は…ウガがヒカルに対してやりたかった作戦、逃して、脚使わせて、最後に仕留める。というもの

しかも佐藤宇志選手と一緒に逃げてる事で更にウガにとっては良くない状況とも言える

こうなってしまっては仕方ない
集団とは目視で20〜30秒ほどの差がついてるので戻るのも勿体無いので3人で協力して逃げてみる

そしてこのコースの古賀志の登り以外に重要なポイントだと考えている田野町交差点からの直登を踏みまくって登る

この直登は直前の平坦で時速40〜50キロで走行していたコースから突然、勾配がキツくなり速度が20キロほどまで一気に落ちる
逃げと集団のタイム差は変わらなくても物理的な距離は近くなり、追う側は
「なんか追いつけるんじゃね?」
と思ってペースが上がる事がある
逆に見えている逃げ集団がハイペースで登っていたり、そもそも見えない場合は
「まだ追いつけないから脚を貯めよう」
と追走に出る選手が減り、集団のペースが緩む事がある

レースのプロトンはとても単純な心理で左右される事が多いと思う

もちろん全て憶測なので確証はないけど、今回はとりあえず
「逃げたら田野町からの直登は踏む」
と決めていたので2周目の田野町はめちゃくちゃ踏んだ

直登の麓から登りきって平坦になって加速まで踏み切ってローテーションをする

おそらく3人ともかなりキツい状態になりながら逃げ続けるが、この辺りで佐藤宇志選手にトラブルが発生して脱落
米谷さんと2人逃げが始まった
米谷さんもウガも「うわ…まじかよ…」と心の声が漏れた

3周目

ゴールライン後に振り向くと4人の追走集団が見えており、タイム差は20秒ほどしかないように見えた

審判からタイム差を伝えられないため手首を指さしてタイム差を教えて欲しいとアピールをした

3周目の古賀志で追走集団に追いつかれてしまうと思ったが3周目の古賀志では米谷さんがめちゃくちゃ強かった

Photo:蒲生善之

米谷さんのペースが速く、ウガは我慢の時間だった

Photo:蒲生善之

歯を食いしばって米谷さんに喰らい付き、古賀志の登りをこなした

Photo:蒲生善之

古賀志を下るとやっとタイム差が伝えられるようになりタイム差は25〜35秒を推移していた

4人の追走は吸収されたようでプロトンとのタイム差のみ伝えられた

4周目

Photo:蒲生善之

古賀志の登りを3周目と同じパワーで登っていたが米谷さんが
「すまん。無理だ」
と言って少し千切れた

もちろんここでペースアップする事はできたがプロトンとのタイム差が30秒ほどしか無い今、3周弱を残して独走するのは無理だと思ったので
「待ちます。一緒に行こう」
と伝えてペース落として古賀志を登り切る

平坦ではウガが多めに前を牽引しながら米谷さんとローテーションを繰り返す

米谷さんを最大限に利用してゴールを目指すことにした

5周目

タイム差は変わらず25〜35秒を推移してほぼ変わらない

Photo:蒲生善之

古賀志の登りで振り返ると九十九折の一段下にヒカルと島野選手の2名が追走してきているのが見えた

プロトンとの差もそこそこあるようだが、登りでウガたちに追いつける差では無いと思った

Photo:蒲生善之

古賀志で追いつかれなければ平坦で追いつかれる事はないと思ったし、ヒカルがプロトンに吸収されれば集団に追走できる選手はいなくなり、ウガたちの2人逃げが勝ち逃げとなってレースが決まると思った

下の平坦でも追いつかれなかったのでウガの勝ち逃げが決まった…と思ったが

田野町の直登を米谷さんの牽引で登る
この時にウガの脚の前モモが少しだけ攣った
少しでも気持ちが弱くなると千切れてしまうと思った矢先、後ろからラチェット音が聞こえた

振り向くとヒカルと島野選手がプロトンからウガたちにブリッジをしてきた

タイム表示では伝えられなかったのでヒカルたちの追走集団はプロトンに吸収されたと思っていたので追いついて来た事に驚いた

ヒカルと島野選手は平坦でかなりのハイペースでタイムギャップを詰めて来たはずなのでかなり消耗してのでは無いかと思った

ウガ
米谷さん
ヒカル
島野選手

この4人で6周目へ

島野選手以外は練習仲間だ

ビッグレースでは無いけれど歴史のある素晴らしいレースで練習仲間たちと本気の勝負ができるのはとても楽しい

血が湧き肉、踊る
と言いたいところだが踊るほど元気は既にないだって、ちょっと前に脚攣ったからね

序盤から逃げ続けた事でかなり辛く、1番のライバルだと思っていたヒカルに追いつかれ、心は折れそうだった

とはいえ勝利が見えているので気持ちを強く持って走った

Photo:蒲生善之

ヒカルたちがブリッジして来たことでプロトンとのタイム差は50秒にまで広がった

プロトンが完全に止まったと思ったので前だけの勝負に集中する

特にヒカルがどこまで脚が残っているのか全く分からなかった
「きっと消耗しているはずだ。辛いのは自分だけじゃない」
と自分に言い聞かせた

Photo:蒲生善之

ヒカルをマークして古賀志の登りへ

Photo:蒲生善之

数周前に「無理」と言っていた米谷さんがいいペースで古賀志を牽引していく

「なんなんだあんたは」

と素直に思ってしまった
もう何が何だかわからない
ヒカルが強いのか、実は米谷さんが脚を残しているのか、そして島野選手にゴールまで着いて来られたらスプリントで勝てる気がしない

古賀志の登りは何事もなく終わり、下の平坦区間では均等にローテーションを回してプロトンとの差を開く
ここでも米谷さんとヒカルのペースが良く、余裕を感じる
島野選手はキツそうだがヒカルと米谷さんはどの程度余力があるの分からなかった

そして最終周回へ

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