YAPC::Hakodate2024参加記
はじめに
10/5(土)に開催された「YAPC::Hakodate2024」に参加しました。
自分自身、これまで一度もPerlを書いたことがなく、Perlの世界には疎いままでした。それでも、友人が「YAPC::Hiroshima2024」に参加してきた話を聞き、Perlやそのコミュニティに興味が湧いてきました。そこで、今回は思い切って参加してみることにしました。
参加に際しては、学生旅費支援制度を利用させていただき、宿泊費と交通費の一部を支援してもらうことができました。こうした支援のおかげで、積極的にイベントに参加でき、とても有り難かったです。
0日目
福岡空港から函館空港へは直行便がないため、羽田空港での乗り換えが必要でした。前夜祭のオープニングから参加したかったので、函館に前々日入りしました。
福岡と函館では気温差が10℃以上あり、思っていた以上に寒さを感じました。
1日目
夕方の前夜祭まで時間があったので、函館名物の「ラッキーピエロ」で色々な料理を楽しみました。中毒性のある味にすっかりハマってしまいました。
前夜祭
前夜祭が4時間以上も続くと聞いて、最初は驚きました。
第一部のアンカンファレンスでは、生成AIからPerlまで、さまざまなテーマで自由に議論が展開されていました。幅広い知識や視点を得られてとても刺激的でした。
第二部では、たくさんの登壇を聴く機会がありました。その中でも特に印象に残ったのは、「小さな勉強会の始め方、広げ方、友達の作り方」というセッションです。
自分自身、あまりコミュニケーションが得意ではないので、この内容はとても参考になりました。これをきっかけに、自分もまずはコミュニティのスタッフとして沢山の人と関わってみようかなと思いました。
「やっていき」と「のっていき」のマインドを大切にしながら、積極的に挑戦していきたいです!
前夜祭全体を通して、参加者たちが楽しそうに雑談をしている様子はまるで同窓会のような雰囲気で、とても和やかでした。
また、前夜祭の終わり頃に、Trapの学生と交流することができました。普段なかなか接点のない他大学の学生と出会えるのも、こうしたカンファレンスの魅力ですね。
前夜祭が終わった後は、登壇資料がまだ完成していない友人と一緒に飲みに行き、帰り道ではちょっと変わったアイスを食べながらホテルに戻りました。
2日目
函館朝市海鮮丼交流会
トグルホールディングスさん主催の海鮮丼交流会に参加しました。
新鮮な海の幸がたっぷりの海鮮丼を楽しみながら、学生や社会人、登壇者の方々と幅広く交流することができました。とても充実した朝を過ごせました。
YAPC::Hakodate2024
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セッション
個人的に特に面白いと感じたセッションをいくつか紹介します。
プロファイラ開発者と見る「推測するな、計測せよ」 by Daisuke Aritomo (osyoyu)
パフォーマンスチューニングの世界を垣間見ることができ、非常に興味深かったです。
パフォーマンスの最適化は、以前から関心があった分野ですが、今回のセッションを通じて、より具体的な視点や手法を知ることができました。自分が知らないことは調べようにも気づけないというのも、エンジニアとしての学びに繋がるものでした。
また、プロファイラを導入すると、その影響でパフォーマンスが変化してしまうという悩ましい課題も取り上げられており、単にツールを使えば解決できるわけではない、という現実の難しさを感じました。
テストコードの品質を客観的な数値で担保しよう 〜Mutation Testingのすすめ〜 by Kanon
Mutation Testingという概念は、自分にとって非常に斬新で、コードに意図的にバグを埋め込み、テストの質を検証するというアプローチに驚きました。
これまで、テストの「有無」や「通過率」だけで評価していたのですが、テスト自体の質にもっと目を向けるべきだと感じさせられました。
また、この手法を導入したことで、PRが小さくまとめられるようになったという副次的な効果も興味深かったです。こうした予期しない効果も含めて、新しい手法を導入する価値を感じました。
クレジットカードを製造する技術 by Yuta Horii
普段何気なく使っているクレジットカードの裏側にこんなにも高度な技術があるとは思ってもみませんでした。クレジットカード番号がIPアドレスのように枯渇しつつあるという話には驚かされました。
また、カード輸送時に鍵を分割して別々に送るというセキュリティ対策が面白く、製造から輸送、管理まで徹底した技術力と工夫が詰まっていることを実感しました。
学生支援ランチ
ランチタイムには、学生支援スポンサー企業の方々と交流できるイベントが行われました。
企業紹介や質疑応答を通して、各社のベテランエンジニアから貴重な話を聞くことができ、非常に学びの多い時間でした。唯一残念だったのは、もう少し直接会話できる時間があれば良かったなという点です。
キーノート
キーノートでは、エンジニアとして常に学び続け、変化に適応し続けることの重要性について深く考えさせられました。
まるで一本の映画を見終わったかのような感動を覚え、講演が終わった時には「とにかく手を動かして学んでいこう!」という強い決意が芽生えました。
懇親会
懇親会では、豪華な料理を堪能しながら、学生同士だけでなく、たくさんのエンジニアとも交流することができました。新しいつながりができ、とても有意義な時間を過ごせました。
Findy Beer bash at YAPC::Hakodate 2024
Findyさん主催のアフターパーティーにも参加しました。
そこでは、凄腕エンジニアやCTOと直接話すことができる貴重な機会を得て、考え方や経験に触れ、非常に刺激を受けました。モチベーションが一気に高まり、ますます自分のエンジニアとしての成長に向けて取り組んでいこうと思いました。
3日目
函館市電LT
Y.pmさん主催の「市電LT会」に参加しました。
市電の中でLTをするという不思議なイベントでした。
朝に友達と足湯に浸かりながらLT資料を作り始めました。
ミラーリングができないというトラブルが起こりヒヤッとしましたが、なんとか無事に登壇できました。自分の発表では、来年の「YAPC::Fukuoka」に向けて、福岡の交通事情やグルメについて予習を兼ねた内容を紹介しました。すごく緊張しましたが、何とかやり切れたと思います。
LT会の後は、函館名物のスープカレーを味わい、その後、LT会で知り合った方が車で1時間ほどの温泉に連れて行ってくれました。温泉でリラックスし、函館の自然に癒されながら、イベントの疲れも吹き飛びました。
温泉では、楽しく会話が弾んでしまい、ホテルのチェックイン時間を過ぎてしまうというハプニングもありましたが、それもまた良い思い出です。
まとめ
今回の「YAPC::Hakodate 2024」では多くの刺激を受け、貴重な経験を積むことができました。様々な人々との出会いやディスカッションを通じて、技術的な知見を深めるだけでなく、エンジニアとしての成長やコミュニティへの関わり方についても考えるきっかけを得ました。
また、函館ならではの文化やグルメを楽しむことで、カンファレンスを超えた思い出もたくさんできました。
エンジニアとしての知識や技術を学ぶ場だけでなく、同じ志を持つ仲間と繋がり、互いに成長を支え合うコミュニティの重要性を改めて感じることができました。これからも「やっていき」と「のっていき」の精神を大切に、学び続け、挑戦を続けていきたいと思います。
次回の「YAPC::Fukuoka」がもう楽しみです!!
イベントを開催してくださった関係者の皆様、スポンサーの皆様、そして貴重なお話をしてくださったスピーカーの皆様、さらには楽しい交流を共有できた参加者の皆様、本当にありがとうございました。