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夢、ゆめ、ユメ

『君の夢って何ですか?』そんなことを聞かれて僕は毎回答えられなかった。

夢なんてなかったどころか別にやりたい事もたいしてなかった。俺はいつも流れで生きてきた。『今はこれでいい』ってそういい聞かしてきた人生だ。

けれど22歳の現在。もうそうやってやり過ごせなくなってきている自分に嫌気がさしてきた。なぜそう思うようになったか。

それは彼女のおかげだった。

彼女はやりたいことがいくつかあってその事について僕に聞かしたりしてくれた。やりたい事を通して色んな人に出会ったこと、自分が今している事。それを聞いてると僕は自分が小さい男だなと思い知らされる。負けているなって思う。彼女に。
彼女は自分のやりたいことに少しづつ前に進もうとしているのに俺は何もできていない。何もしようとしていなかった。その事実に俺は許せなかった。

『その辺にいる普通の奴らと一緒でいいのか?』と心の声が聞こえてきた。
嫌に決まってるだろ。僕は普通が1番嫌い。
その辺の奴らと一緒にすんな。俺は他とは違う。

と、そんな厨二病チックな考えを持ちながら僕は少しずつ前に進んでいる。





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