AT限定と中型8t限定をまとめて解除した話#最終話
読んでいただいたみなさま、長々ダラダラと書き連ねて申し訳ございません。ようやく最後のお話です。
そんなこんなで5日連続合計9時間の教習を終え、めでたく検定となった。
検定が行われるのは肌寒い冬の平日朝8時半。手が震えているのは寒さのせいだけではないだろう…。
見たことない教官が現れた。検定担当の教官なのだろう。
20代前半くらいの若い男の子とペアになり、彼の準中型トラックの後部座席に乗るよう指示された。どうやらお互い卒検らしい。
教官が指示する通り進むと、車は路上に出た。
どうやら準中型免許は路上教習があるらしい(中型免許は所内検定のみ)他にも彼と同年代の若い世代が数人検定に来ていたので、なかなか需要がある免許区分のようだ。
会社で取ってくるように言われたのだろうか。引っ越し屋さんに行くのかな?宅急便のような運送会社だろうか?
ついバックシートで要らぬ妄想に耽ってしまった。
無事に検定を終えて所内に戻るとわしの番。少し大きい教習車に乗り換え、今度は彼が後部座席に座る。
(かなり緊張する…)
教官と2人だけだと思っていたのに、第三者の存在がこんなに影響するのか…。自分のメンタルの弱さを噛み締めつつ、右合図→発進。
クラッチ操作する脚が震える。左手もシフトレバーを持つ手がおぼつかない。ちょっとだけピンチだ。
なんとか周回しつつ、S字カーブとクランクをクリアし、坂道で停止。
案の定、「ガクン!」という激しい振動をさせながら発進。しかもサイドブレーキちゃんと下せてなかった。なんとか走り続けたからまあいいか…。
続いてあい路だが、こちらは奇跡的に修正なしの1発OK。これならなんとかなりそうだ!
「では、これで。ロビーでお待ち下さい」と言われ、合格発表までビクビクしながらロビーで待つ。
試験なんてものはずいぶん長いこと受けていなかったので待つのは緊張する。冬なのもあって、まるで受験生にでもなった気分だ…。
名前を呼ばれて、別室に案内される。さっき同乗した青年もいた。ここにいる人間は合格のようだ。
うーむ、嬉しい‼️
技能証明書を受け取った時の安堵感はここ数年味わったことがないものだった。免許なんてただの資格だし、実践してからが本番なのに謎の達成感があった。
長いこと変わり映えしなかった人生が少しだけ違ったものに見えてきたような気がする。
これからもちょっとした自分へのチャレンジをもっとやっていきたいな、と素直に思った経験だった。
読んでいただいた方々、まことにありがとうございます😊