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セッカエルフ構築解説【暗黒降誕】

こんにちは、Ryukaです。

今回はセッカエルフの構築解説をします。

全文無料ですので、よければ最後まで読んでみてください。

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はじめに

私がシャドウバースで1番好きなカードがセッカだったこともあり、約1ヶ月前にセッカの能力が発表されてからずっとセッカエルフの構築を考えてきました。

その成果もあってか、新弾発売2日後のトリオCSで、個人6-2で優勝することができました。

あまり見ないカードが採用されてたりしますし、新弾発売して間もないということで需要が高いと思いますので、どういう考え方で構築しているのか共有したいと思い、記事を書かせていただきました。

どういう論理で構築が組まれているかに焦点を当てて解説していきますので、セッカエルフに対する理解度を高めるためだけではなく、今後他のデッキを組む際の参考にもなっていれば幸いです。

構築

13×3+1 & 3×3+1は美しい

記事の最後にオーキスをミリアムにした構築も紹介しております。(12/22追記)

記事内で能力の解説等は無いです。デッキログのリンクも載せとくので、能力分からない人はここから見てみてください。


呼び方

誤解のない範囲で、各種略称を使います。

セッカについては、
1/1/1のメインデッキのセッカを普通にセッカと呼び、3/3/3のエボルヴデッキのセッカをアドバンスセッカと呼びます。それら2種の総称としてセッカと呼ぶこともあります。

スピネについては、
3/1/3の揺蕩う意志・スピネを水着スピネ、5/3/3の新カードのスピネを消滅スピネと呼ぶこととします。


構築の論理とは

論理と理論は似ていますが、少し異なる概念です。ここで私の考えを簡単に説明します。

構築の論理とは、デッキ構築が進む際の論理的なプロセスそのものを指します。

これは、単に構築の変化を時系列で追うものではありません。むしろ、構築が変化するたびに、それに伴って論理も再調整されていくものです。

論理をさらに抽象化し、体系化することで「理論」としてまとめることができます。

この記事では、セッカエルフの構築の論理を説明していくものであり、それがどういうものか伝わればと思ってます。


構築の主軸

エルフで最高に強いカードといえば何を思い浮かべますか?

私はマドロスエルフとセッカが頭一つ抜けて強いと思います。

マドロスとセッカにも相互シナジーがあるので、まずはその2種を強く使うことを考えます。


マドロスを強く使う

まずはマドロスで何を出すか考えなければなりません。

マドロスで出して特に強いカードは、フィーナとアリスです。

フィーナについては、セッカを探すこともでき、スタッツも高いので特に異論は無いと思います。

アリスについては、手札で嵩張ると使いにくいと考える方も多いと思いますが、下記の点を考慮してひとまず3確とします。

・マドロスの出力が非常に大事である点
・セッカで捨てることもできる点
・先2であれば1番強いことが多い点
・最低限ドロソである点

マドロスで他のカードを出すときはフィーナとアリスに比べると弱いので、主軸にする部分はここまでとなります。勿論マドロスで出したいカード6枚だと少ないので、マドロスで出して最低限の強さを持つカードを入れなければならないという課題が残ります。

次にマドロスと相性の良いカードを採用していきます。

まずセッカについて、元々主軸ですが、マドロスを探せる点と、マドロスに付随するフィーナアリスが腐ったら捨てれる点、マドロスで出してもそんなに弱く無い点を考慮して、採用がより強固になります。

次にマドロスを連打する動きが強いため、水着スピネも主軸にします。セッカの追加によって、水着スピネで蘇生する対象が居ない事故が起きにくくなってる点が評価高いです。

水着スピネを入れるということは、2コストのエルフ進化フォロワーが欲しいです。1番強いカードはエルフクイーンだと思います。除去と展開でマドロスと表裏の関係(アリフとバーサークの関係みたいなの)になれるだけでなく、水着スピネで出すとコンボ3が達成しやすくなるので、出力が高いです。

エルフクイーンは先5後4でコンボ3で使えると強いので、デッキ内に1コストのカードを多めに要求します。1コストが不足していることは、ひとまず課題として残ります。

ここで残った大きな課題を改めて確認しておくと、マドロスで出すフォロワーの不足と、エルフクイーンと使う1コストの不足です。

セッカを強く使う

セッカを強く使いたいので、九尾の決意はまず主軸に入れます。

セッカをただ使うためなら九尾の決意を減らしても運用できますが、盤面に出したセッカで相手に圧力をかけたり、アドバンスセッカに決意を2枚使って2面処理したり、疾走セッカに決意2枚つかって特大打点出したりと、決意素引きはかなり出力が高いです。

先5後4のセッカ決意エルフクイーン進化という動きも非常に強く、決意はエルフクイーンと使う1コストにもなれるということなので、決意も主軸として良さそうです。

あとは消滅系のカードです。

9枚消滅アドバンスセッカの出力はかなり高いので、セッカを強く使うというコンセプトから考えて、消滅札は、現実的に使える札であればなるべく最大枚数採用したいです。

ブレードエルフと消滅スピネは、現実的に使える札なので、これらも主軸とします。

しかしどうしてもブレードエルフと消滅スピネは使いにくさが残ってしまうので、これらをプレイしやすくする工夫が求められます。


主軸と課題

以上より、主軸は以下に示す、メインデッキ27枚、エボルヴデッキ9枚となります。

主軸カード

エボルヴデッキに関しては、上記3種はそれぞれ3回使うケースが少なくないので、可能な限り3枚積むべきだと考えます。

今回のセッカとマドロスを強く使うというコンセプトだと、主軸になってくるカードがかなり多いことが分かると思います。

また、これらのカードが主軸になるということは、デッキの方向性として序盤からテンポを取って盤面で戦っていきたいというものになります。

残り少ない枠の中で、解決しなきゃいけない課題として、
・マドロスで出すフォロワーの確保
・エルフクイーンとプレイする1コスト
・消滅札のサポート
が残っている状況です。


残りの枠の方向性

ここまでで主軸カードが決まったので、残りのメインデッキ13枚、エボルヴデッキ1枚を考えていきます。

残りの枠を決める分かりやすい方法として、同一テーマで埋める方法があります。

考えられるテーマとしては、獣、狩人、荒野あたりがあります。

しかし結論として、私の考えでは、テーマで埋めるのは困難という結論になりました。それぞれのテーマのメリットデメリットを挙げていきます。

獣の想定カード
チェシャキャット、シャムシャマ、自然の導き、アネモネ、サルビア、各3枚(2枚減らす)
サルビア進化後1枚

獣のメリット
・チェシャキャット、アネモネがマドロスの最低保証
・サルビアシャムシャマでビートできる

獣のデメリット
・獣カードが盤面勝負に強く無いので、獣をプレイすることがテンポロスになる
・エルフクイーンのコンボがしやすいように見えて、1コス獣や導きを使ってしまうと、アネモネサルビアが使いにくくなってしまう
・枠を削ると、獣か主軸かどちらかの出力を下げることになってしまう
・消滅札のサポートができない

狩人想定カード
クロスボウ、不殺の従者、不殺の狂信者、不殺の使徒、各3枚+1枠(キングエレファントなど)
不殺の使徒進化後1枚

狩人メリット
・中盤以降クロスボウでセッカ捨てられる(これはかなり大きいメリット)
・不殺の狂信者の出力が高い
・不殺の使徒でセッカサーチできる

狩人デメリット
・メリットとした不殺の狂信者だが、狩人が少ないためバリューを出しにくく、マドロスの当たりとは言いにくい
・同じくメリットとした不殺の使徒だが、セッカサーチの動き自体はかなり弱い
・消滅札のサポートができない

荒野想定カード
冒険者、サボテン、ワイリザ、各3枚+4枠(無法者、休息、料理人、ヴァーミン、ロキサス、パスチャーから選択)
進化後は冒険者、無法者、料理人、ヴァーミン、ロキサスから1枚選択

荒野メリット
・冒険者、ワイリザでマドロスの出力が高い
・駿馬によって、エルフクイーンのコンボサポートにもなり、セッカバフすることで九尾の決意の除去ラインを上げれる
・駿馬が打点になる
・休息料理人をいれるならセッカサーチできる(強い動きではないので優先度低め)

荒野デメリット
・枠が限られてるので、荒野のポテンシャルを活かしきれない
・消滅札のサポートができない
・エルフクイーンの為に駿馬をプレイすることは強く無い(EXエリアの乗り物のプレッシャーが無くなる)


以上が各テーマに対する所感です。決してこれらのテーマデッキが弱いという訳ではなく、構築のスタートラインが違うという話です。

ではどのように構築するのか。同一テーマで埋めない以上、単体で強いカードで埋めていくということになります。


自由なる冒険者

追加カードの1枚目は冒険者です。

マドロスでの出力は最低保証としては申し分なく、本体も駿馬もエルフクイーンのコンボ要員にもなれます。

セッカエルフと駿馬の相性も非常に良く、セッカ駿馬決意で4点ラインを除去しつつ3/3よりも処理強要できたり、アドバンスセッカ駿馬の6点ラインでボーテックスや駿馬乗せナハトを処理することができます。

ここまで相性の良いカードは中々ないので、準確定枠としていますが、ほぼ確定枠と言っていいでしょう。


シャムシャマ

追加カードの2枚目はシャムシャマです。

シャムシャマの役割はエルフクイーンのコンボ要員です。コンボ5で使うことは少なく、コンボ3での運用を想定しています。

1コストのカードは他にもあり色々試しましたが、その中で出力が圧倒的に高く、勝ちへの貢献度が高い1枚です。

1/2/2として展開するだけでなく、疾走しつつ処理強要な点が強いです。展開デッキの大きな弱点は面ロックがされやすいことなので、相手のライフにプレッシャーをかけながら展開することに大きな意味があります。

また、消滅スピネを使いたい都合上、相手に上踏みして欲しいので、展開して殴ることが大事でもあります。

また、最速以外のマドロスであれば、最低限の出力を担保してくれたり、スピネで出せる貴重な打点だったりするので、そこらへんも唯一無二です。

対面を問わず安定した出力を持ったカードなので、こちらも準確定枠としてよいでしょう。


準確定部分と課題

今のところ埋まってるのが、下のメインデッキ33枚、エボルヴデッキ9枚です。

準確定部分

冒険者の進化後を1枚積むこともできるので、残りの枠は進化フォロワーであってもなくても良いということになります。

ここまでで、マドロスで出すフォロワーの確保はある程度完了しているので、枠が余れば補充したい程度になります。

エルフクイーンと使いたい1コストについては、実はこれではまだ微妙に足りないので、何か欲しい状況です。

また、消滅札をサポートするカードも欲しいです。ようやくこれを解決していきます。


パスカリス

このカードを採用している人を見たことないですが、これが本当に強いです。

パスカリスの強い点は大きく4点あります。

一点目は、1コストなのでエルフクイーンのコンボに使えます。

これがかなり偉くて、エルフクイーンだと4点しか飛ばないので、体力5以上を取る手段がセッカアドバンスしかなく、構築全体で体力5以上が重い状態でした。特にナハトナハト。

それが、パスカリス@1エルフクイーンで6点ラインまで見ることができるので、ナハトやボーテックスに目に見えて強くなりました。勿論単純に除去のバラマキとしても強いです。


二点目は、消滅スピネのサポートができる点です。

消滅スピネって5tに使えたら嬉しいカードではありますが、先攻ならエルフクイーンコンボ3をしたいターンでもありますし、相手が消滅スピネをケアしてたり、単純に消滅スピネが使いにくい進行になったりします。

ですので、消滅スピネを6tにも使えるようにすると、一気に幅が広がります。

しかし、消滅スピネにくっつけて強い1コストって、本当に全然無いです。ただでさえ消滅スピネで3面展開するので面が狭いですし、冒険者やシャムシャマなどを展開してもあまり強くないからです。

ですが、パスカリスであれば、消滅スピネと合わせて2面処理したり、体力4以上の寝てるフォロワーの体力調整したりと、動きに柔軟性が生まれます。

パスカリスを採用することによって、消滅スピネのプレイのしやすさは格段に上がりました。


三点目は一、二点目と関連しますが、盤面が狭くても使えることです。これはそのままの意味なので特に言うことはないですが、これ結構偉いです。


四点目は、1tからテンポ取っていける点です。

例えば、かげろう対面後攻を想定します。相手は先1エルモ先2バニホだとします。これに対して、後1パスカリス構えでバニホ取り、後2マドロスでフィーナ捲りエルモ除去。これは見るからに大きな有利を取ってます。

かげろうは先2は体力2しか出てきませんし、荒野ロイヤルも体力3は駿馬絡む以外無いです(アリスを除く)。勿論環境がまだ分からないので何とも言えませんが、前環境トップだったかげろう荒野ロイヤルに対して後攻で優位を取れるのは大きなメリットといえるはずです。

勿論先攻でも、相手の後1のフォロワーを取ることで、先2アリス先3マドロス、ブレードエルフなどの押し付けを行いやすくなります。

とはいえ、1tに2点分の価値を生んでるだけと考えれば1コスフォロワーを展開するのと大差ないですが、冒険者だとコンローリオードに弱かったりしますし、そもそも1tに強いフォロワーがあんまり居ないです。

以上4点の理由から、パスカリスは非常に強いカードとなっております。


オーキス

ここまでの構築を振り返ると、下のメインデッキ36枚、エボルヴデッキ9枚になります。

残り4枠

残りは完全に環境次第になりますし、デッキの補完ができるカードで、あわよくば消滅札のサポートをしたいという風になります。

ここで先攻のマナカーブをみてみましょう。例えばマドロスは2コスト+1コスト進化なので、3tのカードとしてカウントします。

1t 9枚(冒険者、セッカ、パスカリス)
2t 6枚(フィーナ、アリス)
3t 9枚(マドロス、エルフクイーン、ブレード)
4t 6枚(水着スピネマドロス、アドバンスセッカ)
5t 9枚(エルフクイーン、水着スピネエルフクイーン、消滅スピネ)

明らかに先攻4tが前提条件が厳しく、選択肢が不足しているのがわかると思います。

先攻2tに関しては、1+1で動けたり、決意打てたら十分だったりしますし、後攻だと潰れる動きなので、6枚くらいで問題なかったりします。

先4を1コスト+エルフクイーンで動くのは明らかに勿体ないですし、1コスト+マドロスや1コスト+ブレードを前提にするのは、あまり強くないですし、1コストの不足を招きます。

では先4の札として何が最適でしょうか。

それで私がたどり着いた答えがオーキスでした。

単純に出力は高いカードですし、先3ブレードエルフを上踏みされた返しに出すのもとても綺麗だと思います。

ロイドを抱える意味も特に無いので、オーキス出したターンにロイドも出して、スタッツを押し付ける想定です。

オーキスは1tずらしてシャムシャマやパスカリスと一緒に使うこともできますし、動きにかなり幅が生まれました。

荒野ロイヤル対面やかげろう対面に微妙に回復が足りなかったりしたので、そこらへんの解決にもなっています。

後攻についても似たような話になりますが、このデッキは後5以降EPを特に必要とせず、後1にEPも切らないので、後2,3,4でなるべく連続でEPを切りたいです。そういった要件も満たしているカードということです。

進化後は1枚だけですが、2枚目以降のオーキスをセッカで捨てることもできますし、2回進化知りたいことそうそうないので特に問題無いです。


完全形

後1枚は、無難にマドロスの確率を上げれるワイリザを入れました。

これによって完全したのが、今回の構築というわけです。

完成形


ミリアム 12/22追記

CSの結果からミリアムが採用されてるケースがあるのを見て、欲しかったカードはこれだと気付き、試してみたところかなり良かったので追記しておきます。

入れる枠としてはオーキスの枠です。

オーキスと同じく先4後3の不足を補えるだけでなく、先2の不足も補えるようになるため、マリガンがかなりしやすくなり、安定感も増します。

一応先4後3のパフォーマンスだけ比較するならオーキスにも分があるのですが、ミリアムには他にもメリットがあります。

進化せずに置いておくだけでも相手に進化顔の圧力をかけられ、進化時効果でスタッツの低いフォロワーを自分で破壊できるため、盤面の圧力がかけにくいこのデッキとの相性は良いです。

一応マドロスで出せる札でもあるので、マドロスガチャの安定感も向上します。

そして何よりこのデッキと相性が良い点は、セッカを能動的に墓地に送れる点にあります。

消滅3枚の状態で8tに墓地のセッカ2枚を起動して14点疾走を狙ったり、消滅6枚の状態で8tあたりに墓地のセッカ起動で決意2枚使って11点疾走を狙う動きをすることが多いです。

しかし、手札からセッカを捨てることがこのデッキではできないため、終盤に手札に来たセッカは盤面き出して、相手に破壊してもらうか、相手のアクト状態のフォロワーに当たるしかありません。そのため、7tあたりにセッカを出しても、相手にケアされてしまうため、決意でバフしてどうにか圧を掛けて破壊してもらうくらいしか方法がありませんでした。

それがミリアム進化によってセッカを能動的に墓地送ることができます。セッカミリアム進化に5ppしか消費しないため、7tにフィーナでセッカサーチしてセッカミリアム進化で墓地に送ることもできるので、再現性がかなり高いです。

この7tフィーナセッカミリアム進化の動きの中で、セッカのファンファーレでセッカを捨てることができるので、7tに突然墓場にセッカ2枚増やすことが可能になり、相手にケアする隙を与えないかなり強い動きとなっております。

盤面に圧をかけるための決意の使用も減るため、結果的に疾走打点もかなり上がりました。

そうして完全するデッキはこの形です。

ミリアム型


さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございます。

何かの参考になれば幸いです。

この記事が良いと思っていただけたら、Xで何かしら反応をいただけると嬉しいです。

評判が良ければまた記事書きたいなと思います。

それでは。

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