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RTAinJapan Summer2022 アンシャントロマン
12日のテイルズオブシンフォニアから始まり、マリオカートダブルダッシュを挟んで、FF7、聖剣伝説LoM、エストポリス伝記2と名作RPGのRTAが続いてきたRPGゾーンを締めくくるはアンシャントロマン!!
………知らねえーーー!!!
そんなアンシャントロマンRTAですが、今回のRiJでも屈指の面白枠でした。
「RiJはRTAを題材にしたプレゼンの機会」
という印象をより強めたアンシャントロマン。
同じゲームでも「クソゲー」とするか「味のあるゲーム」とするかは紹介するプレイヤー次第で変わるのを痛感しました。
どう見てもやばいゲーム
PSの頃は様々なメーカーが新規参入して、まともに販売できるレベルにない「地雷」と呼ばれるような作品が多々ありました。
はっきり言ってアンシャントロマンはその類のゲームなのですが、最初からクソゲーやバカゲーの類を作ろうとしていたわけではなく、頑張ったものの納期などの理由も相まって残念なゲームになってしまった…という印象。
RTAの解説でもBGMの前衛的な作り、ムービーで基本的に表情が変化しないなどのユニークポイントに触れていましたが、当時のグラフィックレベルを考えるとあれでも(クソゲーレベルとしては)結構頑張ってると思います。ムービーの数も多かったですし、基本的な骨格自体はそれなりに体裁が整っている。声優も素人が含まれるとはいえ、ちゃんとプロも参加しています。
「一応クリアまで遊ぶことができる」
「記憶に残る妙な部分が沢山ある」
これらはクソゲーマイスターにとってはかなり惹かれるポイントです。
お世辞にも良い作品じゃないけどネタになるという点で優れた作品だと思いました。
当時フルプライスで買っていたら最悪だけど、中古の500円なら当たりみたいな。なお現在Amazonで3万円
最高のプレゼン
走者のSASさんは間違いなくクソゲーマイスターです。
過去にメジャーパーフェクトクローザーをRiJで走っていたり、speedrun.comの記録を見ると、ジーコサッカー、ガボールスクリーン、ロックマンズサッカー等、私でもわかるアレなゲームが多くあります。
今は毎週月曜日にアンシャントロマンのRTAを走っているそうです。狂人
上記のようなクソゲーを走っているという情報が無くても、SASさんは
「○○なんですよ!面白いですよねー」と、必ずアレな部分をひどいと言わずに「面白い」と表現します。
クソゲー好きの人はこの傾向が物凄く強いです。
一般的なゲームと比べてマイナスになるような部分を「ユニークである」として楽しむ精神を持っていることがクソゲーマイスターを感じました。
令和のオフラインアップデート、カナダ人女性が築いたRTA、視聴者が解析をしてチャートまで作った、等のゲーム外エピソードも面白く、RTAとしての見せ場はそれほどないのですが、とにかくアンシャントロマンに関する笑える部分を余すところなく紹介しています。
SASさんのプレゼンによってアンシャントロマンは
「クソゲーではなく味のあるゲーム」
という認識を持たされてしまいました。味はあるけどクソゲーだよ。
RiJの価値
「ゲームを早くクリアすること」
がRiJの基本なのは間違い無いのですが、例えばテイルズオブシンフォニアなどの長時間RTAでは普段セーブしないような箇所でも安全のためセーブをする場面がありました。理論値を目指すならセーブ無しが最速ですが、RiJというイベントを困らせないように安全を取るわけです。
すなわち、RiJではパフォーマンスとしての高難易度技への挑戦はするが、失敗するとESTを超えてしまうリスクのあるような選択は取らないということです。
これはRiJが様々なRTAを見てもらうことでRTAの楽しさやゲームの魅力を紹介する側面もあるのだと思います。まさにプレゼン。
アンシャントロマンもタイム短縮するだけならムービーは全てスキップするべきなのですが、SASさんが抜粋した面白ムービーで会場は大盛り上がり。
SASさんの優れたプレゼン力によって非常に楽しいRTAでした。
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バロアが喋っただけで「おぉ~」と会場がどよめくの大好き。
コレカッテクレヨォー!