【2024/12/10】アルゴス、プレシリーズAラウンドで約2.2億円の資金調達を実施。サービスリリース1周年を迎え次なるステージへ
現在、ヘルスケア領域で、事業を立ち上げている。インプットが足りていないと感じ、ヘルスケアニュースに考察をつけることにした。
特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設について
厚生労働省が、住民の受診機会が不十分であると考えられる理由がある場合のみ、医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設を認めるとのこと。
現状では、例えば、自宅でのオンライン診療の受診又は患者が必要とする医療機関の適時の利用が困難であり、オンライン診療の受診を希望する住民が存在する場合など。
16施設が活用中。14施設は、医療機関の医師や看護師が車両で出向き、公民館などを活用して、診療を行っている巡回診療の形態でやっている。
患者の急変時に対面で対応する医療機関が定められている必要がある。
スマホで受けることができる、オンライン診療は、家にwifiが通っており、かつ、一定のITリテラシーがある人が前提になっていることを忘れてはいけないと感じる。それが使うことができない人に対しては、公民館などで診療できることが価値になる。
アルゴス、プレシリーズAラウンドで約2.2億円の資金調達を実施。サービスリリース1周年を迎え次なるステージへ
生活習慣病に特化したオンライン保険診療サービス『ヤックル』を提供するアルゴス、プレシリーズAラウンドで約2.2億円の資金調達。
薬局によるオンライン服薬指導が不要なのが特徴。ユーザーとして、オンライン診療をやったのに、薬局に行くのは面倒だし、オンライン服薬指導もめんどくさい。これは、ユーザー体験をはるかによくすると考える。
院内処方で、家まで届けてくれるとのこと。提携クリニックは、一般社団法人恵佳会おうちクリニックとのことで、代表の奥さんらしき、苗字が同じ人が理事長を務めている。一方で、薬の在庫リスクは伴うため、ここのコントロールをいかにするかが肝になる。
以下の記事によれば、ヤックル利用者の7割以上は40代と50代の男性です。都市部のビジネスパーソンのニーズが非常に高くなり。また、離島や山間部、雪国など医療アクセスの難しい地域の高齢者の利用も目立つとのこと。
営業時間は、年中無休で18:00~22:00まで診療を行う。なぜ、この時間帯なのかについて、考察をすると、勤めた後のバイトの医師を集めやすいという点が1点。もう1点が、この時間帯は、クリニックが閉まっていることが多く、ユーザーを取りやすいという点が挙げられるだろう。
2022年から盛んになったオンライン診療サービスであるが、まだ資金調達をできるだけの市場であることに安心感を覚えた。
保険診療のオンライン利用はわずか2%程度に留まり、まだパラダイムシフトが起きていない市場に挑戦しているということ。
保健医療はお金で差をつけることが難しい市場です。「受診してくれたら1万円プレゼント」といったことができないわけですね。先行者優位が働きやすい。より良いあるべき医療体験を提供することでバイラル(口コミ)によって信頼を獲得し、「生活習慣病のオンライン診療といえばヤックル」と認識されるようなブランドポジションを確立。
マイナ保険証の対応は、マイナ保険証+資格情報のお知らせで、対応する模様。この実装は、意外と大変で、保険適用のオンライン診療サービスを開始する上で、1つのハードルになる。
明日は、ヤックルの分析の続きからやる予定。