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令和四年三月二十三日 高龍神社(こうりゅうじんじゃ) 新潟県長岡市

御祭神は、髙龗神(たかおかみのかみ)と闇龗神(くらおかみのかみ) 。この二柱の神様を高龍大神(こうりゅうおおかみ)と呼ぶ。そして天保三年(1832)に合祀された玉依姫命(たまよりひめのみこと)も御祭神に加わる。明徳元(1390)に御鎮座。


長岡駅東口7時35分のバスに乗るためホテルを出ると、天気予報通り霧が立ち込めていた。ここから30分程度の乗車になる。今回の写真の掲載は気分を変えてモノクロにしようかとも考えていたが、後に高龍神社に『金』は外せないと分かり通常通りカラーにする。


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バスの車窓から。まだまだ雪が残る。

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高龍神社の最寄りのバス停は『蓬平(よもぎひら)』だが、この時期は少し山側に移動しているらしい。大鳥居の写真を撮りたかったので一つ手前の『大鳥居前』下車しようとすると運転手さんが、他の乗客がいなかったこともあってか、「写真を撮るだけなら待っててあげるよ。」と優しい言葉を掛けてくださった。有り難かったが、それなりに時間を要するので丁重にお断りしたが、嬉しかった。 撮影後、神社の手前にあるお店まで歩き、『お参りセット(御神酒、生卵、蝋燭)』を購入し、神社に向かう予定。

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高龍神社の看板。この後、手押し車を押すおばあさんに出会い、道を確認するのだが、このおばあさんこそお参りセットのお店の主人。御年八十五歳。お肌もツヤツヤの元気なおばあさん。道すがらお喋りしながらお店に到着。

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こちらがそのおばあさん。といっても35年前に先代から店を引き継いだ当時のお姿。しかしご本人曰く、これが今の姿だということで掲載OK。

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次の写真は、令和になった年に店の前で見つけた蛇の抜け殻を額装したもの。リボンに重要な意味がある。そして彼女の願いはめでたく叶う。楽しいおばあさんである。お参りセットを頂き、帰りにまた立ち寄る約束をして神社に向かう。

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さあ、ここが境内につながる百十八段の石段の入り口。

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中に入る。

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龍の絵が飾られている。

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第一段目。

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二の鳥居と拝殿が見えてきた。無事登り切る。

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手水舎。水は出ない。以前は小さな鳥居があったようだ。

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拝殿。神額と注連縄の金が映える。

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参拝の際、まず蝋燭を奉納する。

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次に拝殿に上がり、御神酒と生卵をお供えする。 他に参拝客はいなかったので、大祓詞、龍神祝詞を奏上してみる。(拝殿内の撮影許可は頂いてる) 

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壁一面、龍の絵や龍にまつわる不思議な写真など、そしてお約束の商売繁盛を願う名刺で埋め尽くされている。弊社代表から預かってきた名刺共々置かせてもらう。(左の写真は雪でできた蛇。つまり白蛇。偶然出現したのであろう。)

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参拝の後に御朱印をお願いする。見開きの御朱印は、最後に『龍』の文字を『金墨』で書き加える事で完成する。高龍神社は龍神の使いとしての白蛇が有名であるが、『九』並びの日に金蛇が出現したことから金墨を使用することになったと説明を受けた。

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乾燥も兼ねて太陽の光に当てると金色が鮮やかになると言われ、実行する。

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この石柱は龍神塔というらしい。

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境内から見下ろす。結構高い。

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「名声を得る事があるが遅い」。もう十分遅いが・・。


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帰りのバスの時刻まで四時間程あるので、歩く決心をする。石段を降り、おばあさんのお店で少し休憩させてもらう。おばあさんは、生まれも育ちもここ高龍とのこと。俳句や新聞への投稿を趣味とされているらしい。色々見せて頂いたが、字も達者である。近い将来お嫁さんにお店を引き継ぐらしい。

色々な話を聞かせてもらったお礼に何か買って帰ろうと思い『相馬焼(福島県)』の猪口と参拝セットにも入っている一番近い酒蔵『お福酒造』のお酒を頂く。  猪口を見ると底に馬が描かれている。「おばあさん、底に馬が!」「うまくいく、だよ。(笑)」

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おばあさんと別れ、歩く。長岡の一つ手前の『宮内駅』まで歩いた。およそ10km。石段の百十八段はどうということはなかったが、こちらはそれなりに堪えた。

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最後に余談をひとつ。                           長岡駅で東京までの新幹線の指定を取ろうとするが、結構混んでいて3列シートの真ん中しか空きがない。とりあえず予約したが、どうしてもiphoneの充電をしたかったので自由席の窓側の空きに期待するも、席はなし。仕方なく2列シートの通路側に座る。躊躇したが窓側の女性に「すみません」と声を掛けると「充電ですか?」と察しのいいご返事。おまけにご自身が使っていたケーブルをそのまま使わせてくれた。そんなやり取りの中、通路を行きつ戻りつする老婦人が目に入る。空席を探しているようだ。こちらも指定席を確保している手前、席を代ろうかと様子を伺っていると、私以上に隣の女性がそわそわと気にしている。自由席の1〜5号車に十分空席があったことを伝えると安心した様子。東京駅までの道中の会話で某鉄道会社の22歳の車掌さんだと教えてくれる。 職業意識として先のご婦人が気になっていたということだが、充電のことといい、元来気配りのできる女性なのだと思う。すでにキャリアは5年というので立派なものではあるが、さらに素晴らしい車掌さんになっていくのだろうと思う。


今回、諏訪神社、高龍神社に参拝できてたことは勿論よかったのだが、バスの運転手さんはじめ、お店のおばあさん、新幹線で一緒になった若い車掌さん。皆さん心優しい方々であったことが何よりも心に残った。


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龍神ボニーとともに、龍神様の神社を巡る 21




























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