令和五年五月六日 三峯神社(みつみねじんじゃ) 埼玉県秩父市
仕事仲間と三峯神社を目指すツーリングへ。6時に待ち合わせ3時間かけて到着。
すでに駐車場にはたくさんの車。バイクも次から次へと訪れる。
駐車場よりこの階段を上り神社を目指す。
曇りだった予報も日差しが戻りつつある。新緑と紅い花たちの美しい風景を見ながら歩く。
一つ目の鳥居、全国的にも珍しい「三ツ鳥居」が見えてきた。
「三峯神社の由緒は古く、当山大縁起によると日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りしたのが始まりと伝わります。
景行天皇の命により東国平定に遣わされた尊は、甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向われる途中三峯山に登り、山川が清く美しい様子をご覧になり、国をお生みになられた二神をおしのびになって仮宮を建てお祀りし、この国が永遠に平和であることを祈られました。この時、尊を道案内したのが狼(山犬)であったとされ、神様の使いとして一緒にお祀りされています。」(公式サイトより)
だから狛犬ならぬ「狛狼」なのである。御由緒書きの中央にも正面を向いた狼の顔が。
一の鳥居をくぐり参道を行く。右側に石碑が連なる。
参道を左に折れると、立派な随神門が見える。神仏混淆(しんぶつこんこう)の時代の江戸中期に仁王門として建立され、明治の神仏分離令により仁王像を撤去し随神門となったという経緯がある。
こちらにも「狛狼」。
力強い揮毫と極彩色の中に羽ばたく鶴が一際目を引く。
左右に灯籠の並ぶ階段を下りていくと青銅の鳥居と拝殿が現れる。
こちらの「狛狼」は青銅か?
神額には三峯神社の文字を囲む形で力強い二頭の龍。
青銅の鳥居をくぐると左手に手水舎。白と朱の躯体がカラフルなたくさんのキャラクターで埋め尽くされ、まるで玩具箱のような賑わい。こんな立派な手水舎は中々お目にかかれない。
見事な龍。天井にも。ワクワクする。
さあ拝殿へ。
拝殿を見上げる。もう立派としかいいようがない・・。
足元に目を向けると、敷居石の一部が黒ずんでいる。平成二十四年、とんがった口に赤い目、龍のような姿が突如浮き出たという。ちなみに平成二十四年は「辰年」にあたる。
天にも届くような御神木である。
こちらの社は日本武を祀る。
こちらは国常立神社。先日訪れた麻賀多神社の「天日津久(あめのひつく)神社」で岡本天明に降りた神が祀られていた。
伊勢神宮をはじめ日本全国の神様が祀られている一角がある。
軽く片手を挙げる三峰神社を創祀した日本武尊銅像。
奥宮遥拝所。ここから三峯神社奥宮を遥拝できる。
江ノ島ほどではないが三峯神社は、食事処や土産物も多くかなり観光地化している。個人的には人のいないひっそりした神社の方が落ち着くが、観光地化する事で少しでも多くの人が神様に触れるのは決して悪いことではないと思う。「龍がうじゃうじゃいる」と何かで読んでか、聞いてかしていたので一度参拝したかった。しかし、こちらの神社、推しは「狼」なのである。狼をキャラクターとした土産物もたくさんある。まあこんなことを言ってはなんだが、当然のことながらそれぞれの製品ごとにそれらをデザインする会社があり、結果として様々な「狼」が表現されてしまう。ブランドデザインに携わる身としては、『三峯神社らしい「狼」の表現とは?』を議論し、一定のガイドラインを作ってもらいたいところである。大きなお世話だろうけれど・・。
龍神ボニーとともに、龍神様の神社を巡る 55